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設備や内装で差別化!空室対策成功の秘訣は大胆なリノベーションにあり

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設備や内装で差別化!空室対策成功の秘訣は大胆なリノベーションにあり1

祖父と母から大家業を引き継いだばかりの荒木さん。当初の順調な賃貸経営から、空室対策で行った画期的なリノベーションまで、側で見てきた荒木さんに、空室対策の成功理由を語っていただくと同時に、これから本格的に始まる大家業への意気込みについてもお話を伺った。

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荒木 里栄(あらき りえ)さん

名屋市緑区生まれ。2018年より祖父の代からの賃貸経営を引き継ぎ、専業にて大家業を営む。2児の母。


祖父と母が大家業を開始。地下鉄延伸で空室が出る!?

荒木さんの祖父は、代々受け継いできた農地を活用し、1988年に1棟15戸の賃貸アパートを建てて賃貸経営を開始。以来、荒木さんの母と協同して大家業を営み、92年に3棟12戸、翌93年には6棟24戸、さらに2014年には戸建て賃貸3棟と1棟6戸の集合住宅を建築し、物件を増やしていった。

93年までに建てた物件は、ファミリー層を対象にした3DKと4LDK。当時は入居が順調だったが2014年に名古屋市営地下鉄桜通線が徳重駅まで延伸した影響で、転勤族や単身者の賃貸需要が急増、空室が出るようになったという。

「祖父と母は、キッチンやお風呂などの水まわりをリフォームしましたが、まったく効果がありませんでした」と荒木さん。その悩みを管理会社であるJAみどりに相談したところ、リノベーションに定評がある(株)アクセスを紹介され、同社の提案でリノベーションを実施したことにより、物件の再生を果たしていった。

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1993年築の物件。落ち着いたシックな色調のリビングダイニング。オープンキッチンには浄水器を備える

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浴室は黒色の化粧パネルで高級感を演出。追い焚き機能や浴室乾燥機も完備

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玄関は砂利を敷いた個性的な和の空間

どこにもない賃貸物件が、管理会社内でも話題に

まず手がけたのは、1993年建築の物件。住戸をスケルトン状態にして間取りを1LDKと2LDKに変更。タンスを持たない若者世代に向けて収納を増やすなど、時代に合ったリノベーションを行った。加えて個性が際立つ内装にしたところ、問い合わせが殺到。現地を見ずに写真だけで契約が決まるほどだという。

退去のたびにリノベーションを進め、現在24戸中15戸が完了、常に満室を維持している。

92年建築の物件についても、2戸の間取りを2LDKにリノベーション。うち1戸は、高級感のあるピアノ塗装仕様の扉のラウンドキッチンを採用。今までにない賃貸住宅に生まれ変わり、周辺の新築物件より高い家賃設定でも、すぐに法人契約が決まり、待機者が出るほどの人気だ。

「自分の持ち家では冒険できないけど、賃貸なら遊びごころのある家に住みたいと思う人がたくさんいることに気が付きました。唯一無二の物件なら、家賃が高くても人気が出るんですね」入居者の質も上がり、丁寧に住んでくれるようになったという。

優れたリノベーション物件に贈られるトクラスリフォーム選手権で「ショールーム賞」も受賞した。ピアノ塗装仕様のラウンドキッチン、賃貸物件では珍しいビルトイン食洗機などが人気物件となった理由。

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1992年築の物件。大胆な間取りの変更で、18畳もの広々としたLDKが誕生

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5畳もある収納力抜群のウォークインクローゼット

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ピアノ塗装仕様の扉のキッチンと備え付けのビルトイン食洗機

二人の思いを受け継ぎつつ、新しい感覚の大家業を目指す

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左から㈱Accessの岸恭兵代表取締役社長、オーナーの荒木里栄さんとご主人。2014年建築の戸建て賃貸物件にて

そんな矢先、2018年に母が倒れ、祖父が急逝。荒木さんが大家業を引き継ぐこととなった。「祖父と母は、物件も入居者の方も大切にしていました。その思いを受け継ぎたいと思っています」

荒木さんが続けていきたいと思っているのが、祖父の代から変わらない、年末の入居者への挨拶まわりだ。さらに、退去時は管理会社任せにせず、自らも立ち会う。現場を見て、どのような状況か、どこを修繕するか確認することで、素早い判断を行い、管理会社との良好な関係を維持している。

「挨拶まわりをすると、困りごとなどを直接聞くことができ、入居者目線での経営につながると思っています。まだまだこれからが大変ですが、祖父と母から学んだ、入居者の方に本当に喜んでもらえるようにという思いと、若い世代の感覚で大家業にチャレンジしていきたいです」と荒木さん。今後の取り組みにも注目したい。

 

※この記事内のデータ、数値などに関しては2019年2月5日時点の情報です。

取材・文/真下 智子 人物撮影/糠沢 武敏 取材協力/㈱Access

 

スムスム君 スムスム君

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