木造アパートの防音対策! 簡単リフォームで壁・床の音の問題を解決

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公開日:2018年9月2日
更新日:2022年11月28日

原状回復とあわせて簡単!「壁」と「床」の防音対策リフォーム

木造アパートの防音対策! 簡単リフォームで壁・床の音の問題を解決0

▲原状回復とあわせて行えば壁の工事もしやすい!

本格的な防音対策をするには、壁の石膏ボードを剥がすなど大掛かりな工事となりコストもかかります。賃貸経営としての費用対効果を考え、今回は、原状回復とあわせたリフォームで行える対策を紹介します。

「壁」は相性の良い材質を併用すると効果

木造賃貸アパートの戸境壁は、比較的軽微な工事で防音効果を高められます。日曜大工の心得があるオーナーなら、自分でDIY作業することでも対応可能です。

一般的にローコストな対策として、 単価の低い石膏ボードを二重張りするケースがよくあります。しかし、石膏ボード自体は高音と低音に弱点があり、2枚重ねてもその弱点は解消できません。

むしろ、遮音制振ゴムのような違う材料を合わせたほうが、その弱点を補いあって効果が出ます。

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▲防音材は、相性の良い材質を重ねるとより効果的になる

防音材は周波数ごとの性能に違いがあります。そのため、相性の良いものを併用することで、相乗効果で優れ遮音性能を発揮することができます。

例えば、2枚の石膏ボードの間に遮音制振ゴムを挟むと、遮音性能が10dB(デシベル)ほど向上します。わずか10dBでも、人間の耳には音が半減したように聞こえるので、ためしてみる価値は十分にあります。

「床」は仕上げのリフォーム材で、高く軽い落下音の対策可能

床については、スプーンや玩具が落ちる「コン」「カン」のような高く軽い落下音は、床仕上げのリフォームで改善することができます。

例えば、既存フローリングの上に吸音材と遮音材を組み合わせ、新規のクッションフロア(CF)を敷けば、15mm厚程度で対策が可能です。

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一方で、音の種類によっては対策に限界があります。木造アパートの場合子どもが飛び跳ねる「ドスン」「ガタン」のような鈍く重い音は、建物の構造自体を変えないと防音対策の効果が出ません。

上下階で効果を出すには、天井工事は費用がかさむため、上階床の防音対策を優先するのが賢明です。窓の外部騒音対策は、防音サッシは高価なので、内窓を付けて二重サッシにするほうが費用対効果が高くなります。

木造アパートを、手軽なリフォームで防音対策するポイント

● 単価の低い石膏ボードを二重張りにする際は、2枚の間に遮音制振ゴムのような違う材料を合わせる。

●スプーンや玩具のような、高く軽い落下音は既存フローリングの上に吸音材と遮音材を組み合わせ、新規のクッションフロア(CF)を敷く。

●子どもが飛び跳ねる「ドスン」「ガタン」のような鈍く重い音は、建物の構造自体を変えないと防音対策の効果は上げられない。

施工方法を間違えると防音効果は半減! 実績豊富な会社に相談を

防音対策する際に注意したいのは施工方法です。よくある失敗は、いくら性能の高い防音材を使っても、材のつなぎ目に隙間があると防音効果が発揮されないこと。

周波数の波長ピッチが短い高音は、1mm足らずの小さな隙間でも簡単に抜けて遮音欠損が出てしまいます。コーキング材で充填しても、遮音性の面では強くありません。隙間なくピタリと付けるか、一部を重ねテーピングすることが大切です。そういう意味では、防音工事の施工実績が豊富で、かつ効果の検証をきちんとしてくれる会社に依頼することが重要です。

木造アパートでも効果を発揮!防音材の例
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遮音ゴム(軟らかいのがポイント)

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アスファルトマット(重く制振性も)

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フェルト材(ボード状の緩衝材)

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ポリエステル材(多孔質の吸音材)

全住戸を対策するとなると費用負担が重く感じる方もいるでしょう。まずはクレームが出た部屋から対処し効果検証してみてください。1住戸ずつ飛ばして施工すれば、少ない費用で遮音効果を出すことができます。

防音対策は奥の深い世界です。間取り変更をして、戸境壁に収納を挟んで音源を遠ざけるなど、多様なアプローチができます。その一方で、音の感じ方は十人十色。住人によって気になる周波数も違うだけに、誰にでも効果的な「完全防音」はあり得ません。入居者のマナー向上、管理会社との連携も大切です。様々な角度から総合的に検討する必要があります。

 

※この記事は木造在来工法に対応する防音対策で、ツーバイフォーなどの木造枠組壁工法では異なる対策が必要です。

※この記事内のデータ、数値などに関しては2017年9月5日時点の情報です。

 

取材・文/木村元紀 イラスト/アサミナオ 監修/防音職人(東京)現場の体験を反映させ、生きた防音設計・対策をモットーに取り組む職人集団

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