建物全体の修繕＋長期メンテを定額・先行工事で実施

毎月定額払い・全額経費で建物修繕

メンパクは、建物が古くなって傷みが目立ち始め、修繕したいと思いながら「まとまった手持ち資金がない」「新たな借金をしたくない」というオーナーにとって、大歓迎のシステムだ。

月々の定額料金の中に、外壁補修や屋上防水のような、計画的に実施することが望ましい建物全体に関わる大型修繕から、鉄部やエントランスの塗装などの小修繕、経年劣化に伴う補修、長期間のメンテナンスに至るまで丸ごと含まれる。

万が一漏水などがあっても、緊急対応から損害補償まで追加費用なしで同社が対応してくれるので、オーナーはトラブルからも解放される。入居者の満足度も維持され、高い稼働率が期待できるだろう。

また、月々支払った分を全額経費として計上できるため、税引き後の利益を積み立てる必要もない。資金を借り入れて大規模修繕を一括で行う場合に比べると、金利負担や追加のメンテナンス費が不要なため、総工事費で３割前後は負担が軽くなる。その分、手元に残ったキャッシュを他の用途に有効活用できる。

先行工事・後払い方式、経営も安定

またメンパクでは、最初に建物診断をして総工事費の予算と長期修繕計画を立て、重要な工事からすぐに着工する。

たとえば、1年目は屋上防水と共用廊下の塗装、2年目は外壁の西面や南面という具合に、傷みの進みやすい部位や美観に影響する場所から優先的に、順番に施工していく。支払った費用を上回る工事が常に先行して実施されるので、実質的に「先行工事・後払い方式」になるのも特徴だ。

しかも途中解約ができるため、契約期間中の売却や計画変更にも柔軟に対応でき、払い過ぎの無駄がない。建物が良好に保てるように、定期的に点検し、修繕履歴の記録もきちんと残るため、資産価値も落ちにくい。

既存の一括施工方式は、建物状態が急改善するが劣化も早い。メンパクは優先順位をつけて分割工事し、メンテナンスで良好状態を長く保つ

もともとメンパクは、同社経営陣の一人で、複数の築古物件を持つ不動産オーナーが「年によって修繕費の変動が激しく予算管理が難しい」と悩んでいたことに対して、課題を解決するために誕生した。「毎月定額パック」によって、15年間にわたって修繕とメンテナンスの経費を完全に固定化できるので、収支の見通しが立ち経営の安定につながる。オーナーの身になって考え尽くされたシステムといえるだろう。

ドローンによる外壁タイルの非破壊検査など、新技術の導入にも熱心な同社に注目だ。