ご意見三つ巴!不良入居者問題。「大家さんの会・みんなの掲示板」から|編集長ブログ
こんにちは。大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」の統括編集長の上田です。今回は「編集部こぼれ話」です。オーナーの皆さんからいただいた「不良入居者」についてのお話しを紹介します。
騒音がひどく、トラブルを起こす入居者をなんとかしたい
あるオーナーさんから、こんなお悩みが寄せられました。
「昨年入居した男子学生、何とか退去してもらう方法はないものかと悩んでいます。部屋で大音量の音楽をかけたり、深夜から早朝にかけてマージャンの音らしい騒音を立てて騒いだり、 隣の入居者さんとトラブルになったり・・・まだ私からは何も動きを示してはいませんが、どうしたらよいものか、本当に困っています」
たくさんのオーナーさんから、ご意見が寄せられました。
ご意見その1 管理会社に、親に、あるいは警察に任せては?
「管理会社に管理を依頼されているのでしょうか。であれば、まずはそちらに相談です。厳重に注意してもらいましょう。それでも収まらないようであれば、書面を渡してもらいます。本人と連帯保証人に文書で注意を促します。それでもまだダメならば・・・『退去勧告文』を託されては。『あなたの騒音によって今後もしも退去者が出た場合は損害賠償を請求する』・・・旨の文言を入れておけば、少しは響くでしょう」
「管理会社に管理を依頼されているのであれば、そちらに強く要請、実際に夜中、騒いでいる最中に駆けつけてもらっては。ただし、それをしてくれるのは24時間対応を謳っている大きめの会社に限られるかもしれませんが・・・」
「学生さんということですので、まずは仕送りをしてくれている親御さんに状況を報告。それが一番効くでしょう」
「ある質問サイトに書き込まれていた選択肢ですが、『警察に通報して注意してもらう』。効果てきめんのようです。ちなみに、私は不良入居者本人とオーナーの当事者同士が顔を合わせて話をするのは、絶対に避けるべきだと思います。昨今は突然キレて、とんでもない事件を起こす人もいますので」
ご意見その2 オーナー自身が直接決意を示すべし!
「私など、長年大家を続けてきた中、もっと大変な入居者達を何人も相手にしてきていますよ。そこで言わせていただくと、今回の場合、オーナーさんご自身が直接、毅然と、本人に注意すべきです。なぜそうしないのですか?管理会社に頼んで・・・などというご意見は、失礼ながら無精な経営をされている証拠では。ご自身、『経営者、責任者なんだ』と、まずは自覚する必要があると思います」
「この手の入居者に対しては最初が肝心です。最初にビシッと言っておけば、この大家はうるさい大家だ、と認識してくれるので、その後の対応が楽になります。言うべきところは言わないと、他の入居者にも悪影響を及ぼします」
ご意見その3 オーナーさんそれぞれの立場にもよります
「ところで、ご質問のオーナーさんは女性のようですね。私もそうですが、女性オーナーという立場からすると、いくら相手が学生でも、男性であるなら、直接注意をするのはちょっと怖い!もしも逆上され、何か仕返しでもされたらと考えると・・・。そういう時のための管理会社さんだ、と私は思っています」
「今回のようなケース、オーナーさんご自身が直接強く出られるのが、結局、よいのでしょうね。でも、女性オーナーさんはそうしない方がいいでしょう。やっぱり危険です」
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以上、いかがでしょうか。ほかの入居者やご近所さんに対し、騒音や、あるいは非常識な行動でご迷惑をかける不良入居者の発生は、賃貸住宅オーナーにとっては本当につらい、悩みのタネ。
「こんな人が住んでいるマンション、アパート、もう居たくない」
として、まともな入居者が次々退去・・・そんなことにでもなればまさに悪夢!目も当てられない・・・とは、実にこのことです。
賃貸住宅経営きってのこの難問に対し、各オーナーさんのご意見は、やはり・・・そうでしょう、上記のように、ややするどく分かれました。ただ、ここでひとつだけ、心に留めておいてください。
「不良入居者が周りにご迷惑をかけている・・・」
そのことをオーナーさんが早く知ることができ、対策に悩むことができたとするならば、それはまだマシな方なのです。
「このところ入居がやたらと長続きしない・・・」
「気づけば、空室・募集、空室・募集の頻繁な繰り返し。
この効率の悪さ、どうしてなんだ?」
答えは・・・とんでもない「隣人追い出し屋」さんが、皆さんの物件の一室に、いつの頃からか、巣食ってしまっているのかもしれません。