引越しシーズン到来!初めての一人暮らし。住んでみて「そこまで必要じゃなかった」と思った条件は?

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公開日:2023年2月15日
更新日:2024年3月14日
引越しシーズン到来!初めての一人暮らし。住んでみて「そこまで必要じゃなかった」と思った条件は?1

入学や就職、転勤など、お部屋探し真っ盛りのシーズンが到来!なかにはこの春、初めて一人暮らしを始める人も多くいるでしょう。LIFULL HOME’Sによる「一人暮らし初心者のギャップ調査」の結果をご紹介します。大家さんは賃貸経験の浅い入居者に満足してもらえるよう、この記事を参考にしてください。

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一人暮らしを始めると入れ替わる「希望条件」と「現実」とは

賃貸住宅での初めての部屋探しや一人暮らしのとき、最初に希望していた条件と、実際に住んでからの条件とでは、どのように変わるのでしょうか。

結果は以下のようになっています。

希望していた物件の条件

1位 賃料・管理費が予算内 54.2%
2位 通勤・通学がしやすい 47.6%
3位 買い物が便利 42.5%
4位 初期費用が抑えられる 40.9%
5位 バス・トイレ別 32.2%

 

▼初めて一人暮らしをしてみた結果・・・

実際に住んだ物件の条件

1位 買い物が便利 47.5%
2位 通勤・通学がしやすい 44.4%
3位 賃料・管理費が予算内 39.1%
4位 駅までの距離が近い 37.1%
5位 バス・トイレ別 34.5%

 

それでは、最初に希望していた条件を、一人暮らしを始めるにあたって諦めた人はどれくらいいたのでしょうか。上位5位は以下のようになっています。(%で表しているのは、希望していた人のうち「諦めた」人の割合です)

希望していた条件から「諦めた条件」

賃料・管理費が予算内 49.3%
初期費用が抑えられる 45.3%
買い物が便利 43.2%
南向き 41.1%
宅配ボックス付き 40.4%

 

「賃料・管理費が予算内に収まる」、「初期費用が抑えられる」など、費用面を諦めた人が半数近くいます。

立地面では「買い物が便利」、「駅までの距離が近い」などが、家の仕様・設備面では「南向き」、「宅配ボックス付き」、「築浅・新築」、「希望する間取り(部屋数)」が上位10位に入っています。

「諦めた」といっても、実際に内見してみて「駅からは遠いけどバスが便利」や「築浅ではないけどキレイ」、「南向きではないが充分明るい」などで印象が変わり、「諦めてもいいか」と思えたケースも考えられます。

一人暮らしの「広さ」の現実。掃除の手間や光熱費などが大変!

引越しシーズン到来!初めての一人暮らし。住んでみて「そこまで必要じゃなかった」と思った条件は?2

予算などから希望条件を見直す必要が出た場合、参考にしたいのが以下の結果。実際に一人暮らしを始めてみて、最初と比べて「そこまで必要ではなかった」と感じた条件です。

実際に住んでみて「そこまで必要ではなかった条件」

部屋が広い 34.3%
初期費用が抑えられる 34.0%
買い物が便利 29.9%
賃料・管理費が予算内 29.8%
ペットが飼える 28.9%

 

最も割合が高い条件が「部屋が広い(〇平米以上など)」。実家からワンルームや1Kに引っ越すとなると急に部屋が狭くなったように感じ、最初は広い部屋を希望してしまいがち。しかし、実際は部屋が広いと掃除の大変さや、光熱費が高くなることを実感するようです。

目安として国土交通省の水準が示されており、「健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な住宅の面積=最低居住面積」は単身者の場合、25㎡とされています。

部屋の広さに限らず、ライフスタイルによってはこだわらなくてもいい条件もあるため、その部屋でどんな暮らしをするのかを想定して探すようにしましょう。

「費用(予算)」と「条件」では、どちらを重視する?

引越しシーズン到来!初めての一人暮らし。住んでみて「そこまで必要じゃなかった」と思った条件は?2

それでは、「費用(予算)」と「条件」が合わなかった場合は、一人暮らしをする人はどちらを重視しているのでしょうか。

「予算内で条件に合う物件が見つかった」人が44.5%と半数近く。見つからなかった人は「条件を見直して予算内に収まる物件を選んだ」が33.1%で、「予算を上げて条件に合う物件を選んだ」が14.4%でした。

初めて一人暮らしをした物件の予算と条件について

予算内で条件に合う物件が見つかった 44.5%
条件を見直して予算内に収まる物件を選んだ 33.1%
予算を上げて条件に合う物件を選んだ 14.4%
予算は考えていなかった 8.0%

当初決めた予算のまま、条件を見直して物件を選んだ人が多数派です。

「諦めた条件」では費用面を諦めた人が多いという結果が出ていましたが、実際は最初に比べて初期費用が少し上がることになった(=費用面の条件を諦めた)としても、「ここまでは死守したい」ラインがあり、その予算内で納まるように、条件の優先順位をつけていったということなのでしょう。

初めての一人暮らし、最初の理想に比べると満足度は高め

一人暮らしも経験を重ねることで、自分に合う部屋が分かるようになってくるものです。初めての一人暮らしの場合はどうでしょうか。理想を100点満点として何点か聞いたところ、平均は68点でした。

最も多いのが80-89点(25.3%)で、全体でも70点以上が6割を超えていることからも、総じて評価は高め。点数が高かった人(70点以上)の理由として、以下のようなコメントがありました。

点数が高かった人(70点以上)の理由

「築年数はたっていたが気にならないくらいきれいだったし、条件も満たしていたから」(100点)

「間取りや部屋の条件はすべて合致していた。ただ、同じマンションに住んでいる人のマナーがよくない(ゴミ出しの日を守らないなど)ため、マイナス10点にしました」(90点)

「駅近で間取りもよく部屋が広い。建物は古いがリフォームされていて部屋はきれい」(95点)

「職場に近い、駅に比較的近い、食料品の買い物がしやすいという立地。トイレ、バス別で、シャワーにサーモスタットが付いていた。そのほか、自分の希望以上の条件だった」(85点)

点数が低かった人(50点以下)の理由には「大家さんが1階に住んでいて、うまく関係を築けなかった」(5点)というコメントも。また、条件を分かって物件を決めたものの、住み始めてみると想像以上に不便で、焦って決めてしまい後悔したという声もありました。

長い間住み続けてもらうためにも大家さんはサポートしてあげよう

最後に、これから一人暮らしをする人へのアドバイスが挙げられています。

一人暮らしの先輩からのアドバイス

「絶対に内見はした方がいい。不動産会社の担当者に前に住んでいた人の
退去理由を聞くといい」

「通勤ラッシュ時の電車の混み具合を考えたい。値段より毎日の快適さが重要」

「ゴミ置き場に回収されずに残っているものがないかを事前に確認すべき」

「あまり費用を抑えるための部屋選びをすると、不便な部屋が多くてその改善のために費用がかかるから、なるべく妥協せずに探した方がいい」

「自宅となる場所は安い物件で我慢するよりも、ある程度の賃料がかかっても居心地のよい空間であるべきだと思う」

「最初に条件を決めてから比較検討すべき、その中でも立地は特に重要だと思う」

「何を妥協して、何が譲れないか、実際に住むことを考えて想像するべき。このくらいは我慢できるだろう、ということが意外と厳しい」

「時間にゆとりを持って探すことが大切だと思う。ひとつの不動産に限らず、選択肢を増やすことも大切。あと妥協できる点、妥協できない点も明確にすると選びやすい」

 

LIFULL HOME’S編集部からも、住民のマナーを確認するためにはゴミ置き場以外にも郵便ポストの周辺や掲示板などのチェックが有効とのアドバイスが集まっています。また、内見前に「絶対に譲れない条件」と「無理なく出せる予算」を定めておくこともすすめています。

これまで紹介してきたように、初めての一人暮らしは分からないことだらけ。受け入れる側の大家さんも長期にわたって住み続けてもらえるよう、ぜひサポートしてあげてください。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2023年2月15日時点のものです。

文/丸石 綾野

出典元の調査データを詳しく見る

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