2023年「借りて住みたい街」はどこ?LIFULL HOME’S「住みたい街」首都圏ランキングから読み解く
LIFULL HOME'Sが1年間の売買と賃貸物件の検索・問い合わせ数を集計し、ランキングにまとめた「買って住みたい街」「借りて住みたい街」。新型コロナウイルスの影響の残る2022年、賃貸物件を探す人の動きに変化はあったのでしょうか?「借りて住みたい街」首都圏版を中心に、ランキングから抜粋してご紹介します。
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2023年も住みたい街トップ3は「本厚木」「大宮」「八王子」。郊外化の動きは継続
首都圏版の「住みたい街」ランキングについては、上位5位は以下のようになっています。
2023年 みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)
1位 | 本厚木(小田急小田原線)|神奈川県 | 2022年:1位 |
2位 | 大宮(JR京浜東北・根岸線他)|埼玉県 | 2022年:2位 |
3位 | 八王子(JR中央線他)|東京都 | 2022年:4位 |
4位 | 柏(JR常磐線他)|千葉県 | 2022年:3位 |
5位 | 三鷹(JR中央線他)東京都 | 2022年:7位 |
1位の「本厚木」は2021年(2020年分集計)から3年連続の1位です。2位の「大宮」は2022年6月30日までが対象期間であった中間発表では1位でしたが、最終的に今年も2位となりました。
いずれも準近郊・郊外の駅で、東京都心部へのアクセスは1時間以内。比較的のんびりした環境でありつつ、駅周辺は商業施設に恵まれています。
6位「葛西」が23区内唯一のトップ10入り。平均家賃はどのくらい?
続いて、ランキングの6位から10位を見てみましょう。
2023年 みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)
6位 | 葛西(東京メトロ東西線)|東京都 | 2022年:6位 |
7位 | 川崎(JR京浜東北・根岸線他)|神奈川県 | 2022年:10位 |
8位 | 町田(小田急小田原線他)|東京都 | 2022年:11位 |
9位 | 蕨(JR京浜東北・根岸線)|埼玉県 | 2022年:8位 |
10位 | 西川口(JR京浜東北線・根岸線)|埼玉県 | 2022年:5位 |
6位に23区内である「葛西」がランクイン。2021年から同じ順位をキープしています。50㎡以下の平均家賃は101,413円で、1位の「本厚木」73,522円、2位「大宮」90,259円あたりと比較すると高いものの、東京メトロ沿線では割安といえます。
トップ10で最も平均家賃が高いのは5位の「三鷹」。平均家賃121,967円となっており、エリア・沿線ともに以前からの人気の高さが家賃に反映されています。
2022年から徐々に都心回帰へ戻りつつある傾向
ランキングでは、「葛西」以外にも10位圏外に12位「池袋(前回12位)」、15位「荻窪(前回14位)」、16位「三軒茶屋(前回21位)」など、都心周辺の人気は徐々に回復へと向かいつつあります。
他にも20位「北千住」(前回15位)や21位「高円寺」(前回18位)、24位「新小岩」(前回19位)、26位「亀有」(前回29位)がトップ30にランクイン。23区内でも、相対的に賃料が安いエリアが注目されているようです。
ちなみに「亀有」は、1月に発表された『住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング (一人暮らし 都心通勤・通学編)』で1位でした。
注目!次に人気が上がる駅は?大きく順位を上げたのは「笹塚」
今年ならではの傾向や前年からの変化などはあるのでしょうか?ランキングでトップ100に入った駅のうち、2021年のランキングから順位を上げた駅を、ランクアップの幅が大きい順に集計した「急上昇ランキング」は以下のようになっています。
2023年 借りて住みたい街「急上昇ランキング」(首都圏版)
1位 | 笹塚(京王線)|東京都 | 2022年:114位→2023年:71位(43アップ) |
2位 | 所沢(西武池袋線他)|埼玉県 | 2022年:94位→2023年:54位(40アップ) |
3位 | 町屋(東京メトロ千代田線)|東京都 | 2022年:121位→2023年:86位(35アップ) |
4位 | 中野坂上(東京メトロ丸の内線他)|東京都 | 2022年:109位→2023年:75位(34アップ) |
5位 | 鶴見(JR京浜東北・根岸線他)|神奈川県 | 2022年:73位→2023年:41位(32アップ) |
ランキングの1位は、京王線・京王新線で新宿まで約5分で行くことのできる「笹塚」。その高い交通の利便性から「都心方面にわずかに戻り始めた賃貸ニーズの受け皿となっている」と分析されています。
2位の「所沢」は乗り換えなしで「新宿」や「池袋」へアクセス可能。こちらはテレワーク需要でランクアップ。3位の「町屋」は都内では安価なエリアとして、賃貸需要が高まっているようです。
6位以下は「入谷」、「蒲田」、「溝の口」、「押上」、「白金高輪」と23区内または近郊の駅が続きました。
テレワーク定着と物価上昇で家賃と利便性のバランスの良い街が人気
ランキング上位に入っている駅にあてはまる特徴として、コストと利便性のバランスが優れていることが挙げられます。LIFULL HOME’S総研では共通点を以下のようにまとめています。
- 都心方面に鉄道の乗り換えなしでダイレクトアクセスが可能
- 郊外ならではの手頃な家賃相場
- 落ち着いた居住環境・集権環境
- 駅勢圏(駅周辺の繁華性が高いエリア)が比較的広く、都心・近郊の街と大きく変わらない生活利便性
2022年、東京都の移動人口は転出過多の月が多いのに対し、周辺3県は転入超過。テレワークの定着と物価高により比較的賃料が安く、オンとオフの切り替えがしやすい郊外エリアの人気は、2023年になってからも引き続き継続すると見られています。
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2023年2月28日時点のものです。
文/石垣 光子
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