Z世代の約半数が部屋探しで「動画を参考にしたい」と回答。10代、20代を中心に平均家賃が上昇傾向に?

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公開日:2023年6月20日
更新日:2023年7月5日
Z世代の約半数が部屋探しで「動画を参考にしたい」と回答。10代、20代を中心に平均家賃が上昇傾向に?1

1990年代中頃~2000年代終盤に生まれた「Z世代」の価値観が賃貸業界でも注目されています。現在16歳から25歳の、これからの時代を担う彼らの、住まいの選び方やその後の行動はどのようなものなのでしょうか。ハウスコム(株)が調査した内容を抜粋してご紹介します。空室対策の参考にしてみてください。

部屋探しの情報源は「SNS」が約7割!最も利用率が高いサービスは?

調査対象は、1年以内(2022年4月以降)に賃貸物件に引っ越しをした、または今後1年以内(2024年4月まで)に引っ越す予定の15~49歳の男女です。

まずは部屋探しに限らず、普段から情報源として利用しているメディアの上位は以下の通りに。

普段、情報源として利用しているメディア(複数回答)
1位 YouTube 50.1%
2位 Instagram 46.8%
3位 テレビ 44.0%
4位 Twitter 43.8%
5位 WEBニュースサイト 29.1%
6位 TikTok 23.2%

 

1、2、4、6位がSNSで、66.4%がいずれかのSNSを利用しているという結果に。特に、動画メディアの「YouTube」は半数が利用しています。男女別では、男性の1位は「YouTube」でしたが、女性の1位は「Instagram」という違いが出ていました。

部屋探しの情報源は?

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次に、部屋探しの際に利用したメディアや情報源については、「物件検索ができるウェブサイト」が60.5%で最多でした。2位の「物件検索ができるアプリ」31.7%と合わせて、ほとんどの人が物件検索サイトやアプリを使っていることが分かります。

SNSのいずれかを回答したのは16.0%で、やはりその中でもYouTubeの利用が最も多いという結果になりました。

部屋探しにSNSを利用した人のポータルサイトへの評価は?

不動産ポータルサイトやアプリについて不満に感じることを利用経験者に聞いたところ、トップ3は以下の結果になりました。

不動産ポータルサイトやアプリについて不満に感じること
1位 物件の広さがイメージしづらい 29.3%
2位 物件の中身がイメージしづらい 27.7%
3位 物件の周辺環境が分からない 27.0%

 

さらにその中でも、部屋探しでSNSのいずれかを利用した人は、より不満を感じる項目が多くなっています。

特に、「希望に近い物件が出てこない」は41.0%で、全体より21.1ポイントもプラスに。SNSのレコメンド機能(好みに合った情報が自動的に表示される機能)に慣れた人には、細かく希望条件を設定するサイトやアプリは使いづらく感じるのでしょうか。

他に、回答に差が見られた項目としては「物件の周辺環境が分からない」42.6%(+15.6ポイント)、「物件の広さがイメージしづらい」37.7%(+8.4ポイント)がありました。

「部屋探しで物件紹介動画を参考にしたい」人が半数以上に!

部屋探しの際に、SNSなどで公開されている物件紹介動画を参考にしたことがある人は43.4%。部屋探しにSNSいずれかを利用した人の中では、67.0%とさらに高くなります。

さらに、「物件紹介動画を参考にしたい」と思った人は全体の53.5%と、半数以上にもなりました。

「動画を参考にしたい」理由の1位は「物件の中身がイメージしやすい」

物件紹介動画を参考にした、または参考にしたい理由は、「物件の中身がイメージしやすい」が50.0%で最多に。続いては「物件の広さがイメージしやすい」38.2%で、「不動産ポータルサイトやアプリについて不満に感じること」の上位を反映した結果になりました。「中身や広さのイメージがしづらい」という物件検索の弱点を動画で補っていることになります。

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動画を見てどのように思ったかについては、1位が「物件探しが楽しくなった」28.2%、2位が「引っ越しが楽しみになった」27.8%、同率3位が「引っ越したいと思うきっかけになった」「物件探しが楽になった」25.9%。動画が物件探しや引っ越しへのポジティブなイメージづくりに役立っていることが分かります。

物件紹介動画を見た後の行動は?参考になった、期待する情報は?

物件紹介動画を見たことは、実際の行動にはつながっているのでしょうか。上位は以下の通りです。

物件紹介動画を見たことをきっかけにとった行動
1位 (動画を投稿している)不動産会社に実際に相談しに行った/ネットやメールで相談した 42.7%
2位 不動産ポータルサイトで実際に近い物件の検索をした 34.9%
3位 「紹介されていたエリアを実際に見に行った 26.3%

 

動画を見たことが、具体的なアクションにつながっているケースが多いようです。

「駅からの道のりの様子」が最も参考になった情報

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物件紹介動画を参考にした人に「参考になった情報」、Z世代全体に「物件紹介動画に期待する情報」を聞いたところ、1位はどちらも「駅からの道のりの様子」(参考になった32.9%、期待52.0%)でした。

「参考になった情報」は、2位が「部屋の広さ」29.0%、3位が「部屋の中の動線」24.7%で、具体的な部屋の中の様子を参考にしている人が多くいます。

「物件紹介動画に期待する情報」は2位に「エアコンやトイレなどの設備の状態」46.2%、4位に「家賃」40.7%、7位に「コンセントなどの場所」38.2%が入っており、より細かくリアルな情報を期待しているようです。

物件動画を見た人の特徴は?「家賃」の重視度が低めの傾向あり

部屋探しで物件紹介動画を参考にした人は、Z世代の中でどんな特徴があるのでしょうか。

まず特徴的な点が家賃についての考え方。引っ越しの際に重視することに「家賃」を挙げた人が「物件紹介動画を参考にした人」は56.9%と、Z世代全体よりも11.3ポイント低くなっています。実際に引っ越しをした部屋の平均家賃も79,110円と、Z世代全体より7,450円高くなっています。

また、「家賃が高くても好きな街に住みたい」、「学校や会社から遠くても広い物件に住みたい」と答えた人の割合も多くなりました。多少家賃が高くても、環境や自宅での暮らしにこだわり、動画でより具体的な情報を得ている様子が伺えます。

コロナ禍だった昨年調査と比較すると平均家賃は4,216円アップ

全体で昨年の調査と比較してみると、家賃の平均は75,215円で、昨年より4,216円アップしました。年代別では10代、20代で増加した一方、30代、40代では減少しています。

引っ越しの際に重視した(している)項目は次の通りです。

部屋探しの際に重視する点(複数回答)
1位 家賃 74.7%
2位 最寄り駅までの距離 56.3%
3位 最寄り駅の路線/交通アクセス(勤務先、学校、都心部に行きやすいか) 55.5%

 

昨年との比較では「築年数」、「最寄り駅の路線/交通アクセス」、「セキュリティ」のポイントが増加しました。

また、部屋の設備も上位3項目「キッチン」、「独立バス/トイレ」、「エアコン」の順位は昨年と同じでしたが、それぞれポイントが増加しており、需要が高まっていることが分かります。

重視する項目では、特に「最寄り駅までの距離」4.0ポイント増加しており、外出頻度が増えたことで、最寄り駅の路線や交通アクセスを重視する人が増えていると考えられます。

昨年よりランクアップした重視項目は他に「築年数」、「セキュリティ」がありました。

家での過ごし方や求める周辺環境にも脱コロナの影響

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家の中での過ごし方について聞いたところ、すべての項目で割合が昨年より微減しています。とはいえ1位は「料理」57.7%で変わらず、6割近くの人が自炊をしているようです。

2位以下は「テレビや動画、映画鑑賞」、「音楽を聴く」、「ゲーム」が続きますが、去年から特に減少しているのが5位「仕事/勉強」と8位「電話/音声通話」。「読書」「オンライン講座や通信講座を受講」も減少しており、家での勉強や学習の時間が減っているのが分かります。

家の周辺にあってほしいと思う施設や場所では、1位「スーパー」、2位「コンビニ」、3位「ドラッグストア」は昨年と同様でした。「スーパー」は昨年より増加しており、ニーズが高まっています。

減少しているのは「カフェ・喫茶店」、「大型商業施設・ショッピングセンター」で、最も大きいポイントダウンが「広い公園」でした。コロナ禍で近くにあることが求められていた施設も、遠くても訪れることができる場所に変わったようです。

まとめ

Z世代の8割が「物件は単純なスペックではなく、自分のライフスタイルに合っているかで選ぶ」と答えています。(「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合計が80.3%)。さらにその中でも部屋探しの時に物件紹介動画を参考にしている人はこだわりが強く、実際に住んだ家の平均家賃も高いことが分かりました。

実際にはほとんどの人がポータルサイトやアプリで部屋探しをしている訳ですが、部屋のより詳しい様子や周辺環境、通勤・通学時に見る風景などは動画の方がイメージしやすく、サイトやアプリの弱点を補うものになっています。

Z世代の約半数が部屋探しで「動画を参考にしたい」と回答。10代、20代を中心に平均家賃が上昇傾向に?2

さらに、映像が実際の行動や引越しへのポジティブな気持ちにつながるという傾向は、SNSや動画コンテンツに馴染んだZ世代に早く表れているものの、全世代に共通するものかもしれません。

具体的でリアルな物件の魅力を伝える手段やこだわりの強い層へのアプローチ方法として、大家さんも動画撮影やSNSでの投稿に挑戦してみてはいかがでしょうか。

※この記事内の情報は2023年6月19日時点のものです。

取材・文/石垣 光子

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