空室対策に有効なペットリフォーム!メリットと気を付けたい注意点

ペット可は、ペットを飼っている人や動物好きな人にとっては、大きな付加価値となるコンセプトです。駅から遠くてもシェアハウスでも、人気物件に変貌する可能性があります。では、ペット可の賃貸にするためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

ペット仕様のリフォームが必須。予算と相談して検討を

厳しい賃貸市場の中で生き残るためには、他の物件にはない特徴を打ち出すことが大切です。

近年、ユニークなコンセプトの賃貸住宅が続々と登場して人気を集めています。

例えば、猫や犬などのペットと一緒に住むことができる「ペット可賃貸」もその一つです。コンセプトから生まれる付加価値で入居者を惹き付け、長期入居につなげています。

ペット可の賃貸物件数はまだ少なく、犬・猫可というだけでも、ペットを飼っている人にとっては非常に大きな付加価値になります。

例えば、東京都立川市に位置するある築古マンションは、駅から徒歩20分の距離で長年空室も多かったのですが、猫可にしたところ、問い合わせが20件以上殺到してすぐに空室が埋まったといいます。

【CASE1】猫付きシェアハウス「562荻窪(ごろにゃおぎくぼ)」(東京都杉並区)

猫と一緒に暮らせるシェアハウスも人気です。東京都杉並区の猫付きシェアハウス「562(ごろにゃ)荻窪」は、もともとの部屋をリフォームし、個室が3室に共有のダイニング・キッチンという間取りに変更。入居者3人と猫4匹が暮らしています。猫たちは、キャットドアからどの部屋にも出入りが可能です。

空室対策に有効なペットリフォーム!メリットと気を付けたい注意点2
空室対策に有効なペットリフォーム!メリットと気を付けたい注意点2
空室対策に有効なペットリフォーム!メリットと気を付けたい注意点2

間取りは、個室3室+共有DK。ダイニングの壁にはキャットウォーク、各個室ドアにキャットドアを造るなど、部屋全体を猫仕様にリフォームしてある

ペット可にするには、猫の場合は壁にキャットウォークやドアを造るなど、部屋全体をそのペット仕様にすることが必須です。

新築の場合は設計段階から考慮する必要があり、またリフォームの場合もある程度大きな改装が前提となります。

ペット仕様にするためにハード面にどの程度の金額をかけられるのか、それが一番のハードルです。それをクリアできれば、特定のターゲットに強烈に刺さる、長く愛される物件を生み出すことができるでしょう。

文/木村 元紀

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