1位は7年連続であの街!大きく得点を伸ばした街は?「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」発表
毎年恒例の「住みたい街ランキング」の2024年版が発表されました。人の流れも本格的に戻ってきた直近のランキングでは、上位の顔ぶれに変化は見られるでしょうか?また、新たに注目を集めているエリアはあるのでしょうか?内容を抜粋してご紹介します。
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総合1位は「横浜」で2018年から7年連続。得点も大幅にアップ
「住みたい街ランキング2024首都圏版」の調査は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県在住の20歳~49歳の男女を対象に、今後「住んでみたいと思う街(駅)」上位3つを上から3点、2点、1点と加点していく方式で行われています。その結果が以下の通り。
順位 | 駅名(路線名) |
1位 | 横浜(JR京浜東北線) |
2位 | 大宮(JR京浜東北線) |
3位 | 吉祥寺(JR中央線) |
4位 | 恵比寿(JR山手線) |
5位 | 新宿(JR山手線) |
6位 | 目黒(JR山手線) |
7位 | 池袋(JR山手線) |
8位 | 品川(JR山手線) |
9位 | 東京(JR山手線) |
10位 | 浦和(JR京浜東北線) |
1位は7年連続で「横浜」。2位「大宮」は2018年以降で最高位となっています。昨年11位だった8位「品川」と12位だった10位「浦和」がトップ10に復活しました。
11位以下は「渋谷」「鎌倉」「中目黒」「武蔵小杉」と続きます。50位圏内では15位「流山おおたかの森」16位「舞浜」19位「桜木町」の他、「みなとみらい」「有楽町」「秋葉原」「川越」「水戸」「銀座」「練馬」「江ノ島」「新横浜」が2018年以降で最高位となりました。
昨年と比べて得点がジャンプアップした街は?7位に茨城県の街がランクイン
昨年と比べて大きく得点を伸ばした街も気になるところ。得点がジャンプアップした街(駅)ランキングはどのような結果となっているのでしょうか?実は、最も上昇率が高かったのは総合でも1位の「横浜」でした。
2位以下は「秋葉原」「北千住」「巣鴨」「練馬」「門前仲町」と6位まで東京23区内の街(駅)が続きますが、7位に「水戸」、9位「古河」と茨城県の2駅がトップ10にランクインしています。
どこに住んでいる人が投票している?東京都民の支持は「吉祥寺」に
現在住んでいる街と住みたい街の相関関係はどのようになっているのでしょうか。総合では1位「横浜」2位「大宮」と東京以外の駅が上位2位を占める結果になりましたが、東京都民によるランキングは以下のようになっています。
順位 | 駅名(路線名) |
1位 | 吉祥寺(JR中央線) |
2位 | 恵比寿(JR山手線) |
3位 | 新宿(JR山手線) |
4位 | 目黒(JR山手線) |
5位 | 池袋(JR山手線) |
「立川」「中野」「品川」「中目黒」「東京」とトップ10までが都内の駅で「横浜」は11位でした。総合でも「吉祥寺」は東京都民の投票が7割強、「恵比寿」「新宿」「目黒」は東京都民の投票が6割を超えています。
神奈川県民によるトップ5は「横浜」「武蔵小杉」「桜木町」「海老名」「藤沢」で、総合1位の「横浜」はその半数が神奈川県民の投票によるものでした。
埼玉県民によるトップ5は「大宮」「浦和」「さいたま新都心」「川越」「横浜」、千葉県民によるトップ5は「船橋」「流山おおたかの森」「千葉」「柏」「津田沼」、茨城県民によるトップ5は「つくば」「水戸」「研究学園」「守谷」「土浦」。
「鎌倉」など県外からの人気が総合ランキングに反映している街もありますが、やはり自分が住んでいる都県内で住みたい街を選んでいる人が多いようです。
若者に人気の街?20代は「東京」「渋谷」がトップ10にランクイン
年齢にともないライフステージや住む場所の好みも変わってきます。年代別のランキングでは、以下のような結果となりました。
順位 | 20代 | 30代 | 40代 |
1位 | 横浜 | 横浜 | 横浜 |
2位 | 大宮 | 大宮 | 吉祥寺 |
3位 | 恵比寿 | 吉祥寺 | 恵比寿 |
4位 | 吉祥寺 | 恵比寿 | 大宮 |
5位 | 東京 | 目黒 | 鎌倉 |
1位は全年代で「横浜」ですが、20代の5位に「東京」が入っています。前年の9位からランクを上げて過去最高位。6位以下も「新宿」「渋谷」「池袋」と都心傾向が見て取れます。
30代は「目黒」が2020年以来の5位に復活した他、20代・40代では10位圏外の「流山おおたかの森」が10位にランクイン。40代は「鎌倉」が5位に入るなど、やや郊外傾向が。年代別に特徴が表れています。
ライフステージ別では「夫婦+子ども世帯」はやはり郊外傾向
シングル/夫婦のみ世帯/夫婦+子ども世帯のランキングはどうでしょうか。シングル男性世帯ではトップ5が「横浜」「新宿」「大宮」「東京」「渋谷」、シングル女性世帯は「横浜」「恵比寿」「吉祥寺」「中目黒」「新宿」でした。男性は利便性、女性は街の雰囲気を重視する傾向が見られます。
夫婦のみ世帯は「横浜」「大宮」「吉祥寺」「目黒」「浦和」、夫婦+子ども世帯は「横浜」「吉祥寺」「大宮」「恵比寿」「流山おおたかの森」がトップ5。「流山おおたかの森」は年代別ランキングでも30代の支持を集めていました。
2010年ごろから『母になるなら、流山市。』をキャッチコピーに掲げ、様々な子育て支援策を行ってきた流山市の取り組みが浸透してきた結果ではないでしょうか。
穴場だと思う街ランキングは「練馬」と「葛西」が過去最高位に
最後に、穴場だと思う街(駅)ランキングの結果をご紹介します。
順位 | 駅名(路線名) |
1位 | 北千住(東京メトロ千代田線) |
2位 | 和光市(東武東上線) |
3位 | 大宮(JR京浜東北線) |
4位 | 練馬(西武有楽町線) |
5位 | 所沢(西武池袋線) |
6位 | 川口(JR京浜東北線) |
7位 | 葛西(東京メトロ東西線) |
同率8位 | 柏(JR常磐線) |
同率8位 | 松戸(JR常磐線) |
同率8位 | 守谷(つくばエクスプレス) |
「穴場だと思う街」とは、「交通利便性や生活利便性が高いのに、家賃や物件価格が割安なイメージがある」街(駅)のことを指します。
1位の北千住は7年連続トップで、足立区の中心駅でありながら家賃相場もシングルタイプで7.8万円、カップル・ファミリータイプでも14.7万円と23区内では手ごろなことから「穴場」のイメージが定着。得点ジャンプアップランキングでも3位に入っています。
トップ10では4位「練馬」と7位「葛西」が過去最高順位です。家賃や物件価格が高騰する23区内で、利便性を享受しながらもまだ比較的リーズナブルに住める、ということのようです。
まとめ
総合では「横浜」、穴場では「北千住」がそれぞれ7年連続1位となるなど、ランキング常連駅が固定したかのようにも思われる「住みたい街ランキング」。
しかし、「秋葉原」が大きく得点を伸ばしたり、穴場として「練馬」の注目度が上がったりといった動きがありました。さらに住んでいる都道府県別や年代・属性別で見ていくと、より具体的な人気度を計ることができます。
「住みたい街」ランキングは、ハウスメーカーや不動産情報サイト各社が様々な観点や集計方法でランキングを作成しているため、それぞれに結果が異なります。その中でもSUUMOのランキングは規模も大きく、街の人気度を俯瞰して確認するには良いかもしれません。
ランキングの原因要素を分析することや、それらが人の動きや家賃相場にどんな影響を与えるかを考えることは、きっと賃貸経営に役立つはずです。特定のランキングを鵜呑みにするのではなく、自身が物件を持っている、もしくは購入を検討しているエリアのニーズを判断する材料のひとつとして頭に留めておくと良いでしょう。
※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年3月18日時点の情報をもとに制作しています。
文/石垣 光子
ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。
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