入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む

管理/空室対策
その他
この記事が気になる

【この記事が気になるとは】
会員様限定のサービスです。 会員の方は、「ログインする」そうでない方は、
会員登録して再度アクセスしてください。

ログインする ⁄  会員登録する
閉じる
公開日:2024年4月17日
更新日:2024年4月17日
入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む1

「荷物は全てあるべきところにしまってスッキリ」が理想ですが、物件によっては収納スペースにおさまりきらないケースも多々出てくるでしょう。(株)一条工務店が発表した、住まいの収納に関するアンケート調査の結果によると、多くの入居者が自宅の収納に不満を持っているようです。賃貸オーナーが対策できるように、入居者の収納に対する不満をまとめましたので、参考にしてみてください。

入居者の半数以上が家の収納量以上の物を所有している状態

入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む2

まず、今の住まい全体の収納についての悩みを聞いてみたところ、55.5%が「家の収納スペースが少ない」と回答しています。次いで「物が多すぎて収納ができない」(54.5%)、「収納の使い勝手が悪い」(42.1%)が収納のお悩みトップ3でした。

また、いまの住まいの収納量を100%としたときに、そこにしまいたい衣類やバッグなどの持ち物はどれくらいあるか質問したところ、半数以上の人が「容量以上」と回答。最も多いのは「110~150%」で34.7%でした。

「160~200%未満」が14.3%、「200%~」という人も7.3%。半数以上の人が荷物をしまいきれず、一部を収納の外に出している状態であることが分かります。

【登録はすべて無料】オーナーズ・スタイルでは様々なメディアで情報を発信中!

お役立ち情報を
週2回無料で配信中!
約100ページの情報誌を
年4回無料でお届け!
オーナーズ・スタイル
お役立ちメルマガ

メルマガ登録はこちら
賃貸経営情報誌
オーナーズ・スタイル

情報誌の読者登録はこちら

 

押し入れとクローゼットが「とても使いづらい」は4割弱も

メインの収納スペースと言えば押し入れやクローゼットですが、今の住まいの押し入れやクローゼットが「とても使いづらい」と回答した人は37.3%。

「やや使いづらい」と回答した人53.8%と合わせると、なんと9割以上の人が押し入れやクローゼットに使いづらさを感じています。

その理由について、「収納量が少ない」と答えた人が57.2%で最も多く、「物が取り出しにくい」(46.7%)「仕切りが少ない」(43.4%)という回答が続いています。

「奥行きがありすぎる」「高くて手が届きづらい」といったリアルな使いづらさを感じている人も3割程度いました。

入居者の3人に1人は「玄関にはできれば上着もしまいたい」

入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む2

続いては玄関収納について。収納したくてもスペースがなくて入らない物について質問したところ、48.7%と約半数の人が「靴」と回答しました。

次いで「傘」(38.7%)と「ジャケット・コート」(35.7%)が続き、雨具やアウターを玄関に収納したい人は多いようです。家の中を濡らしたくない、花粉やウイルスを家の中に持ち込みたくないから、という背景が考えられます。

「掃除用具」「防災用品」「スポーツ・アウトドア用品」なども支持を集めています。その一方で、「特にない」と答えた人はわずか5%未満。玄関収納に不満のない人はほとんどいないことが分かりました。

家電が置けない!キッチンボードを買い足す人が半数近く

キッチンの収納スペースが足りないと感じている人は58.3%。そこに「調理器具が収納しづらい」(55.3%)「キッチン家電を置く場所がない」(43.5%)という回答が続き、調理器具や調理家電を置く場所に困っているようです。

入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む2

「収納が高いところにあって取り出しづらい」(32.0%)は台所によくある吊り戸棚のことでしょう。「掃除が大変」「仕切りがない(少ない)」という人も3割ほどいます。

「特にない」と答えた人は6.6%で、玄関と同じく、多くの人がキッチン収納にも不満をもっています。今の家に住んでから買い足した収納家具について「キッチンボード・食器棚」(42.1%)という回答が最多であることからも、キッチンまわりの収納は足りていないケースが多いようです。

収納不足で家族ともめたり、荷物を処分したりして後悔する人も

調査によると、収納不足が原因となってトラブルも起こっているようです。「物の量や置き場所で、家族ともめたことはありますか?」という質問には、50.4%の人が「たまにある」と回答。「よくある」22.8%と合わせると、7割以上の人が持ち物の片付けが原因で家族ともめた経験を持っています。

収納不足の対処法としては、物を処分したり手放したりことが考えられますが、41.9%が処分して後悔を経験しています。その場では不要に感じて処分しても、後で必要になり再購入した人もいそうです。

まとめ

入居者の9割以上が自宅の押し入れやクローゼットに不満あり!その理由は?収納意識調査2024から読む2

今回の調査で、住まいの収納に困っている人はとても多くいることが分かりました。イタンジ(株)が2年前に行ったアンケートでも、「次の部屋探しでは収納を重視する」と回答した人が8割もいました。

「ココにコレがしまえたらいいのに」ということは住んでから気付くことも多いもの。そのため、住まい探しの時点では収納スペース自体の優先順位は高いとは言えません。しかし、普段の生活で収納に不便を感じている人には、きっと差別化ポイントになるはずです。

収納のためのスペースそのものを増やすことはできなくても、玄関や洗面室にハンガーパイプや収納棚を取り付けたり、クローゼットの棚板を着脱や高さ調節ができる仕様にしたりするなど、比較的少ない費用で使い勝手を良くすることは可能です。賃貸オーナーは、お持ちの物件の収納について、いま一度見直してみてはいかがでしょうか。

※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年4月17日時点の情報をもとに制作しています。

文/石垣 光子

ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。

出典元の調査データはこちら

【登録はすべて無料】オーナーズ・スタイルでは様々なメディアで情報を発信中!

お役立ち情報を
週2回無料で配信中!
約100ページの情報誌を
年4回無料でお届け!
オーナーズ・スタイル
お役立ちメルマガ

メルマガ登録はこちら
賃貸経営情報誌
オーナーズ・スタイル

情報誌の読者登録はこちら

 

この記事をシェアする

関連する企業レポート

関連するセミナー・イベント

関連する記事