外壁の補修は建物の資産価値を保つために不可欠

外壁の補修は建物の寿命を延ばすために欠かせない作業ですが、「いつ補修を始めるべきか」と悩む方も多くいます。外壁の補修時期を見極めるためには、まず外壁の状態を定期的にチェックし、劣化のサインを見逃さないことが重要です。

外壁を補修する目的は、建物全体を雨風の影響から守り、柱・梁・壁などの骨組みの劣化を防ぐことです。資産価値の維持に直結し、特にアパート・賃貸マンション経営においては、入居者を確保して長期安定的な収益を得るために、住まいとしての居住性能を維持することや、美観を保つ効果もあります。

外壁の望ましい修繕周期は、分譲マンションでは12～15年程度と言われています。このサイクルは時代と共に変化しているため、あくまでも考え方の目安に過ぎません。賃貸住宅については、国交省の長期修繕計画ガイドラインでは、塗装仕上げの場合が11～18年、タイル張りが12～18年と修繕周期は幅広くなっています。

この修繕周期は、外壁材自体の耐用年数ではなく、サイディングやタイルを張り付ける下地モルタルや接着剤、すき間を埋めるシーリング材、そして外壁材を保護する塗料の耐用年数がそれぞれあるため、外壁を補修するタイミングは部位ごとに異なってきます。

外壁は定期的なメンテナンスが重要

外壁は定期的にメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。建物は外部からの様々な影響を受け、経年劣化などで損傷することがありますが、早めに問題を発見し手を打つことで、大規模な修繕を避けることができます。

例えば、ひび割れやコーキングの劣化などを早期に発見し補修すると、水の浸入を防ぎ、内部構造の腐食を防ぐことができます。詳しいチェック方法はこのあとに紹介しますので参考にしてみてください。

建物の外壁にひびが入ると、そのまま放置すると雨水が浸入し、建物内部の腐食やカビの発生を引き起こす可能性があります。こうした問題が重大になる前に、定期的なチェックと軽微な修繕を行うことで、防水機能や断熱性能を完全に維持することができます。

特に日本のような気候変動が激しい地域では、外壁のメンテナンスは非常に重要です。地震や台風といった自然災害も多い日本では、こうしたメンテナンスが建物の安全と快適な生活を確保する鍵となります。

また、定期的なメンテナンスは、長期的に見てコスト削減にもつながります。外壁のメンテナンスを怠り、大規模な修繕が必要になった場合、修理費用や労力も大きくなります。

しかし、定期的に小規模な補修を行っていれば、修理費用を抑えることができ、結果として総費用を低く抑えることができます。これにより、建物の美観を保つだけでなく、長い目で見たときにコスト面でも優しい選択となります。

定期的に専門業者による点検を受けることで、見落としがちな部分もチェックすることができます。定期点検を受けることで、専門的な視点から見た問題を早期に発見し、適切な対策を取ることが可能となります。

こうしたプロの目から見た外壁の点検は、高所作業や特殊な工具を使うことも日常茶飯事であり、素人では見つけにくい損傷や劣化箇所の見逃しを防ぐことができます。住まいの安全と快適さを確保するためにも、定期的な外壁メンテナンスをしっかりと行いましょう。

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外壁の補修が必要なタイミング

外壁の補修が必要なタイミングを知ることは、長期的なコスト削減と建物の美観・安全性を維持するために非常に重要です。外壁の劣化を放置すると修理費用が増大し、建物全体への悪影響が広がる可能性があるため、劣化のサインを早期に発見することが重要になります。

では、具体的にどのようなシグナルに注意すべきなのでしょうか？以下より、特に注意すべき外壁の劣化サインと、タイミングごとの対応方法について解説していきます。

外壁の劣化サインと補修にかかる一般的な費用

外壁の劣化は放置すると深刻なダメージにつながります。そのため、具体的な劣化のサインを知っておくことが重要です。ここでは、外壁の主な劣化サインと、その補修にかかる一般的な費用について詳しく解説します。

外壁の劣化は、ひび割れ、チョーキング、コーキングの劣化、鉄部のサビ、穴・凹み・欠け・傷、カビ・藻・コケ、サイディングの浮きや反り、外壁の膨らみ・はがれなど様々な形で現れます。それぞれの症状が何を意味するのか、そしてそれらの補修にかかる一般的な費用について詳述します。

外壁にひび割れ（クラック）が発生すると、外壁の内部に水分が侵入しやすくなり、建物の劣化を早める原因となります。ひび割れを放置してしまうと、雨水や湿気が内部構造に浸透し、建物全体の耐久性が低下するリスクが高まるため、早急な対処が求められます。

ひび割れが進行した結果、内部の木材や鉄部が腐食してしまい、さらに大規模な修繕が必要になることがあるため、ひび割れが目立たないからといって放置することは非常に危険です。内部までダメージが広がると、修繕費用も高額になり、時間もかかるため、注意が必要です。

早期にひび割れを発見して対策を講じることで、修繕費用を最小限に抑えることができます。定期的な点検と早期対策が肝心であり、ひび割れが見つかったらすぐに専門業者に相談することが重要です。

チョーキング現象は、外壁が粉を吹いているような状態を指し、早期発見と対策が重要です。チョーキングが発生した際は、外壁の高圧洗浄を行ってから、塗料を使用して全体の塗り替えを実施します。

チョーキングは塗膜の劣化によって発生し、外壁の美観を損ねるだけでなく、耐久性や防水性の低下を招くため、建物全体の劣化を助長する可能性があります。これは日光や風雨に長期間さらされる部分で特に発生しやすく、外壁を手で触ると粉状のものが付着することで確認できます。

自身でも出来る簡単な外壁チェックの方法として、天気が良い日に外壁を手で軽く擦ってみることを習慣づけましょう。特に、風雨にさらされやすい部分を重点的に確認することで、早期発見に繋がります。日々のメンテナンスを怠らず、住まいの外観をきれいに保つためにも、チョーキング現象の早期対処は非常に大切です。

コーキングの劣化は外壁の補修が必要なタイミングの一つです。コーキングは、外壁と窓枠やドア枠の隙間を埋める重要な部分であり、雨水など水分の侵入を防ぎます。

しかし、経年劣化や環境要因によってコーキングが硬化してひび割れたり、剥がれたりすると、防水機能が低下してしまいます。その結果、建物内部に水が入り込むリスクが高まり、構造材や内装にダメージを与える恐れがあります。

具体的な劣化のサインには、ひび割れ、硬化、剥がれなどがあります。これらの症状が見られた場合は、早急に補修を行うことが重要です。

また、コーキングの劣化をそのまま放置すると、補修費用も高額になる可能性があるため、できるだけ早めの対応が求められます。自身で簡単に補修できる場合もありますが、規模が大きい場合は専門業者に相談することをおすすめします。

定期チェックはおおよそ3年毎に行うことが推奨されており、早期発見がトラブルの防止につながります。建物の外壁を長持ちさせるためにも、コーキングの劣化には常に注意を払いましょう。

外壁周辺や屋根にある鉄部は、塗装によって雨水や紫外線から保護されていますが、塗膜の劣化が進むと鉄部に雨水が浸入し、サビが発生してしまいます。サビは進行すると鉄部の強度が低下し、外壁全体の安全性を損なう恐れがあります。

例えば、ベランダの鉄柵や鉄骨造の柱にサビが発生すると、放置すれば腐食が広がり、最悪の場合、鉄部の破損や崩落につながる可能性があります。このようなリスクを避けるためには、定期的に外壁の点検を行い、サビが発見された際には速やかに補修を行うことが不可欠です。

初期段階でサビを見つけて適切に補修することで、大規模な修繕を防ぐことができます。具体的には、サビ取り剤を使用してサビを除去した後、防サビ塗料で保護する方法があります。

また、腐食が進行している場合には、該当部分を交換するか、プロの業者に依頼して専門的な補修を施すことがおすすめです。これによって、外壁全体の寿命を延ばし、建物の安全性を保つことができます。

外壁に穴や凹み、欠けや傷によるダメージは、外観の美観を損ねるだけでなく、建物の構造に影響を与え、さらに大きな補修が必要になる可能性があります。

例えば、小さな穴や傷も放置すると雨水が染み込み、内部の木材が腐食してしまう恐れがあり、これにより建物全体の耐久性に悪影響を及ぼすことがあります。さらに、こういった経年劣化によるダメージは早めに対応しておかなければ、状況が悪化するだけでなく、後々の修理費用が高額になるリスクもあります。

パテで欠けを埋めて、塗装する方法や、サイディングボードを部分的に交換する方法などがあり、小さな修繕作業はDIYで行うことも可能です。

しかし、適切な材料や工具を使用しないと補修の効果が不十分となるケースが少なくありません。そのため、専門業者に相談し、確実な補修を行うことがおすすめです。また、破損箇所が確認しにくい場所や高所作業、足場設置が必要な場合は専門業者にまかせる方が安全です。

カビや藻、コケが外壁に発生している場合は、早急に補修を行う必要があります。これらはただ見た目を損ねるだけでなく、建物の構造に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、カビや藻が外壁に広がると、外壁材が湿気を吸収しやすくなり、結果として構造が脆くなります。このような状態が長期間放置されると、外壁内部にまで浸透し、さらなるダメージを引き起こす恐れがあります。

また、カビや藻、コケが発生する原因としては、湿度や雨水の浸入があります。外壁の防水機能が低下している可能性も考えられるため、単なる洗浄だけでは不十分な場合があります。

そのため、外壁にカビや藻、コケが見られた場合は、すぐに専門業者に相談し、適切な対策を取ることが重要です。具体的な対策としては、高圧洗浄による除去や防カビ剤の塗布、また防水処理の強化などが考えられます。

サイディングの浮きや反り、外壁表面の膨れ・はがれは補修の必要性を示すサインです。これらの現象が発生する理由は外壁の劣化によるもので、放置すると建物の構造が全体的に弱くなり、さらに大規模な修繕が必要になるリスクが高まります。

例えば、サイディングが浮いている場合、雨水がその間隙から浸入し建物内部にまで達し、内部構造の腐食やカビの発生を引き起こす可能性があります。これにより相当な修理費用が発生し、住まいや建物そのものの耐久性が損なわれることとなります。

DIYで対応可能な軽度の不具合もありますが、専門的な補修が必要と判断される場合には、専門業者による施工を検討してください。

外壁の補修なら「メンテホーダイ」がお得！

ここまで解説してきた外壁の劣化ですが、いざ発生してしまった場合にその都度専門業者に依頼するのは手間がかかってしまいます。そんなときにおすすめのサービスが（株）アローペイントが提供する「メンテホーダイ」です。

（株）アローペイントは、2009年に創設された大規模修繕専門店。3000件を超える施工実績を誇り、大阪・東京・名古屋を拠点に全国で事業を展開中です。

職人が直営する大規模修繕の専門店だから、中間マージンなしの低コスト、豊富な施工実績に裏付けられた技術力、付加価値の高いデザイン提案力の三拍子が揃っています。

アローペイントが提供している最長15年の定額制大規模修繕「コツコツめんて」がすでに多くのオーナーから好評を博しているなか、さらにオーナー目線のサービス革新に挑戦。より気軽な費用で利用できるサブスクリプション式のメンテナンスサービスとして、「メンテホーダイ」を開始しました。

対応メニュー内のメンテナンス工事であれば、月額料金《990円(税込)×総戸数》で、何度でも好きなときに利用できるので安心です。次から細かい対応メニューを紹介していきます。

「メンテホーダイ」対応メニュー一覧

施工前後の様子

軽微な外壁の汚れや剥離を塗装で補修し、見た目を綺麗にします。

施工前後の様子

軽微な外壁のひび割れを補修し、機能を長持ちさせます。

洗浄前後の様子

通常清掃では取れないような蓄積した汚れを高圧洗浄で落とします。

剪定前後の様子

害虫対策や美観維持のため、伸び切った植栽を剪定します。

軽微な鉄部のさびや剥離を塗装で補修し、見た目を綺麗にします。

軽微なシーリングのひび割れを補修し、機能を長持ちさせます。

ベランダ防水の施工を行います。※簡易防水、空室のみ対応可能

害虫対策や美観維持のため、伸び切った雑草を刈り取ります。

薄くなったラインを補修します。※空車のみ対応

雨水のつまりによる防水機能の低下を予防することができます。

玄関扉のタッチアップを行い、美観を維持します。※空室のみ

PS扉のタッチアップを行い、美観・機能性を維持します。※空室のみ

建物診断士による建物の健康診断を行います。雨漏りなどの予防に。

足場不要で屋上や外壁の診断を行います。災害後や雨漏りの点検に。

何回でも頼み放題！単発で頼むよりもお得に建物の美しさと資産価値を保てる

「メンテホーダイ」を利用すれば、単発で発注するよりも断然お得に建物のメンテナンスができます。例えば、「高圧洗浄を年に1〜2回以上入れている」「共用部がすぐ汚れる」「毎年植栽剪定をしている」「除草作業が面倒」「建物の美観を維持したい」といったケースにはうってつけのサービスです。

｜単発で発注した場合

｜メンテホーダイを利用した場合

⇩
たったの年間118,800円！

手掛けるのは大規模修繕を行うプロの職人。施工品質も高い

なぜ、こんなに安く提供できる？

どうしてこんなに安い費用で提供できるのか、不思議に思う人もいるでしょう。その理由は、職人のスキマ時間や大規模修繕工事などで余った材料などを最大限活用しているから。大規模修繕の専門店だからこそ実現できるサービスなのです。

普段からアローペイントでアパート・マンションの大規模修繕工事を手掛けているプロの職人が、スキマ時間を使って施工を担うため、工事の品質も高くて安心です。

さらに、一度色合わせをした塗料など、仕様や色が異なる材料はオーナーの物件ごとに個別に保管されるので、「補修跡が目立ってしまう」「色がバラバラになる」といった心配もありません。

「メンテホーダイ」を利用して依頼する際は、補修箇所の写真を用意する必要があります。また、期間は職人の空き状況により異なります。依頼してから作業完了まで2週間〜3カ月を見込んでおきましょう。作業日が確定次第、アローペイントから事前に連絡がきます。

対応エリアは関東（東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県、一部地域を除く）、関西（大阪府・京都府・兵庫県・奈良県、一部地域を除く）です。その他のエリアでご希望の方も相談してみるといいでしょう。

サービス対象の物件と契約期間
サービスの対象となるのは、総戸数6戸以上の居住用アパート・マンションです。築年数による制限はありません。契約期間は1年です。

◆「メンテホーダイ」でできないこと

「メンテホーダイ」申込み～契約までの流れ

｜クレジット決済の場合

｜口座振替の場合

一度登録が完了していれば、上図の⑤～⑦までの工程で作業が完了するので、お手軽に依頼ができます。

まかせて安心！月額1320円の「定期巡回プラン」も

定期巡回プランのご利用イメージ

メンテホーダイに、月額1320円(税込)／戸でまかせられる「定期巡回プラン」も新登場しました。3カ月に1回、定期巡回し、巡回報告書を送付（上図参照）。さらに修繕が必要な箇所があれば、オーナーに相談のうえで修繕してもらえます。

遠方に住んでいる方、自分で物件を見に行くのが面倒な方、プロにまかせたいという方は、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事内のデータ、数値などに関しては2024年7月19日時点の情報です。
取材・文／藤谷 スミカ

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