古いアパートをリノベーションで人気物件に！蘇りのカギは「間取り変更」
間取り変更のリノベーションを行えば、築年数が経った物件でも、現代のニーズに合う物件に蘇らせることができます。居室とDKの間の壁を取り払ってひと続きの広いLDKに変えることで再生した、団地とアパートの２つのリノベーション事例を紹介します。
DKの壁を取り払い、広いLDKをつくって成功した事例をご紹介
ひと昔前までは、ファミリー向け物件と言えば部屋数を重視し、2DKや3DKが主流でした。しかし近年は、少人数世帯が増えてライフスタイルが多様化してきたことから、部屋数よりも広いリビングが求められるようになっています。
ここでは、居室とDKの間の壁を撤去し、ひと続きの広いLDKに変えて成功したリノベーション事例を紹介します。
築40年・3DKの団地を2LDKにリノベーションした事例
一つ目は、築40年を超える団地の事例です。
和室とDKをフローリングのLDKに変え、玄関は独立させました。和室の押入を取り払ったことで現れた大きな梁は木目クロスで化粧し、壁面はアクセントクロスで色を変えてインテリア性を高めました。
スケルトンリフォームで広々とした物件に一新。在来工法の浴室を撤去し、ユニットバスを設置。洗面室ドア手前に洗濯機置き場を新設。
Before①
Before②
After①
After②
After③
こだわりの一つが、バルコニーにあった洗濯機置き場を屋内に設けたこと。
洗面室が狭いため、洗面・浴室のドアの手前に設置して、リビングから見えないように目隠しの壁を作りました。こちらは古い団地を購入してリノベーションした投資物件の例ですが、利回り12％を達成できたそうです。
写真提供：株式会社MEコーポレーション
築29年・2DKのアパートを北欧風1LDKにリノベーションした事例
二つ目は、築29年のアパートの事例です。
こちらもDKと続きの洋室の壁を取り払って、LDKに変えています。
床は無垢フローリングで仕上げ、玄関ドアを開けた時にリビングが丸見えにならないよう、正面に無垢材の木格子をあしらってさりげなく目隠しをしています。
床を無垢材で仕上げ、建具･回り縁も塗装して白一色の空間に。寝室はネイビーブルーのアクセントクロスで、落ち着いた雰囲気にしました。
Before①
After①
After②
また、撤去できない構造体から生まれるデッドスペースを利用し、リビングの一角に書斎コーナーも新設しました。無垢材の床が美しく広がる「白」の住空間は、若いカップルのオシャレな暮らしにぴったりです。
工事完了直後に20 代新婚夫婦の入居が決まり、家賃も相場よりもアップできたそうです。
写真提供：積和不動産株式会社
古いアパート、マンションもリノベーションで空室解消！
古いアパート、マンションでも、リノベーションで生まれ変わらせることができます。間取り・内装を現代風にアップデートし、今の入居者に選ばれる効果的なリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
文／木村 元紀
あわせて読みたい
- お金をかけても落とし穴が！リフォーム・リノベーション失敗談
- 入居者に好印象を与える！間取りを変えるリノベーションのポイントとは
- 風呂なしアパートをデザインリフォーム・リノベして家賃４万円アップした成功事例
- 古い団地は「部屋数を減らす」リノベーションで現代的に生まれ変わる！
- 低コストで効果が出やすい！部屋の印象が良くなる床のリノベーションとは
- 低予算で賃貸マンション・アパートの収納力を増やす！プチリノベのノウハウ
- 不人気３点ユニットバスをどうする？リフォームのポイント＆リフォーム以外の選択肢も
- 古いキッチン・トイレの効果的なリフォーム・リノベーション方法
