グッドルーム(株)が、(株)良品計画との相互連携で手掛けた元社員寮の1棟リノベーション物件「TOMOS保土ケ谷」が8月1日に完成！オーナーズ・スタイル編集部が内覧会にお邪魔し、築古1棟オーナー必見の、新たなプロジェクトの全容を取材してきました。

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良品計画が空間デザイン企画、グッドルームが設計・施工を担当

社員寮を1棟リノベーションした「TOMOS保土ケ谷」の外観

JR横須賀線「保土ケ谷」駅から徒歩12分、京浜急行電鉄本線「井土ヶ谷」駅から徒歩13分の立地にあった築34年の社員寮（全55戸）をグッドルームが取得し、1棟リノベーションした今回の事例。

グッドルーム(株)・代表取締役社長の小倉弘之さん（左）と(株)良品計画・空間設計部長の林高平さん

2023年5月より、不動産などの有効活用による社会課題の解決に向けて相互連携を結んだ(株)良品計画とグッドルームによる取り組みの第1弾で、良品計画が空間デザイン企画、素材の選定を担当、グッドルームが素材の調達やゾーニングから設計・施工、運営管理を担当しています。

グッドルームが物件を取得して設計から運営まで行うのは今回が初。この事例を皮切りに、今後はシリーズ化を予定しており、5年で30棟を目標として空き家問題の解決に両社で取り組む予定です。

編集部が「TOMOS保土ケ谷」完成内覧会にお邪魔しました！

入居者が快適に過ごせるエントランス・ワークラウンジ

無印良品の店舗に来たかのような空間にびっくり！

広々としたエントランススペースは、無印良品のアイテムがディスプレイされたおしゃれな空間に改装。

床は既存のタイルをはがした状態。インダストリアルな床の質感と、木やグリーンのナチュラルな質感がマッチした、「無印良品」の雰囲気を感じさせる印象的なスペースに生まれ変わりました。

デスクやソファ、コンセントが備えられている他、自由に使えるコーヒーマシンが設置されていたり、無印良品の食品が購入できる「一坪喫茶」があったりと、ひとやすみするのにも最適です。

リノベーション前の様子

エントランススペースの奥へ進むと、元々は食堂として使われていたスペースを改修したワークラウンジがあります。シェアキッチンで作った料理をテーブルで食べるもよし、他の入居者と交流するもよし、PCが6台設置されているワークスペースで作業するもよしという、入居者が思い思いに過ごせる空間となっています。

リノベーション前の様子

シェアキッチンには炊飯器などの最新家電や無印良品のカトラリーも完備。個々に調味料などを置いておけるストレージも用意されており、入居者が料理を楽しめる空間に。

天井や壁のタイルなどは既存を有効利用

最新家電や無印良品のカトラリー・調理器具も完備

水まわりを共用にすることで居室の広さを確保していますが、共用ながら水まわりの設備・仕様が充実しているので、入居者が困ることはなさそうでした。

既存を生かしつつコストを抑える工夫も随所に

上階にある居室に階段で移動していたところ※、気になったのが踊り場の電灯。元々取り付けられていたものを活かしているそうですが、レトロ感が絶妙な味わいとなっていました。
※エレベーターはなし。荷物がある場合、階段で運べるキャリーカートを設置して対応

キッチンの壁のタイルや洗面台などは塗り替えたり、オープン収納としてシューズボックスは扉を外しただけでそのまま使用したりするなど、既存を生かしてコストを抑えたそうです。

13.5㎡の既存の間取りを生かしつつホテルライクで快適な空間に

2～4階の居室は全55戸をリノベーション。社員寮だったこともあって、一室は13.5㎡の広さ。その既存の間取りはそのままに、ベッドやテーブル、造作した家具、冷蔵庫・電子レンジなどの家電を備え付けて、まるでホテルのような快適な空間に様変わりしました。

無印良品が空間デザインを担当していることもあり、シンプルで無駄がなく、機能的でありながら温かみのある、心が落ち着く雰囲気でした。

収納はオープンクローゼット。水まわりは共用な分、13.5㎡とはいえ意外に広い

冷蔵庫や電子レンジも完備

リノベーション前の様子

リノベーション前の居室

元々は1階の管理人室だったスペースも入居者向けにコンバージョンし、3戸を新設。3点ユニットバスが設置してあるプランなど、2～4階のプランとは異なる居室タイプで、入居者ターゲットを広げることにつなげています。

水風呂からととのうスペースまで！本格サウナを完備

1階・3階には、グッドルームが展開する「グッドサウナ」を設置。1階は男性用、3階は女性用となっており、それぞれにシャワーや水風呂、”ととのう”ためのチェアなど、サウナには欠かせない設備が揃っています。本格的なサウナを毎日気軽に楽しめる住まいとなっており、サウナ好きにはたまらない魅力ですね！

洗面所は既存のままとは思えない清潔感。適度な経年具合も、まるでおしゃれな銭湯に来たかのような雰囲気を演出していました。

駅遠、坂だらけのハンデをカバーするシェアサイクル

ホテルのような使い方を想定して、1階にはスーツケースなどの大きな荷物を置いておけるスペースも用意。

また、駅から物件まで徒歩10分以上、しかも坂道が多いという入居付けに不利な環境にも、電動シェアサイクルを9台設置することで対応しています。

順調に入居決定。空室に悩む築古オーナーにおすすめ

7月1日から入居募集を開始し、7月28日の内覧会開催時点で約4割の入居が決まっていました。20～30歳代がメインで、そのうち会社員が6割を占めており、女性の方が多いそうです。

入居はマンスリー契約。「グッドルームで展開しているホテル暮らしのサイトで入居募集をしたところ、大きな反響がありました。一般の賃貸住宅としては高めの家賃設定ですが、ホテル暮らしと考えると安い設定です」とグッドルーム・広報の岩田さん。

気になる賃料は、13.5㎡（全51戸）のプランで賃料は79,000円、3点ユニットバス付きのプラン（全4戸）は10万～12万円に設定。入居期間は最低1カ月から可能で、初期費用が9,800円、入居者は水・光熱費として1日あたり330円を支払いますが、サウナなどの共用設備やWi-Fiなどはもちろん無料。入居者の懐にもやさしい条件設定となっています。

グッドルームでは、今後も同様の取り組みを良品計画と協業で展開していく予定。自社取得だけでなく、グッドルームによる借り上げで一棟リノベーションも可能。築古で空室に悩んでいる賃貸オーナーは、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

グッドルームのことを知りたい方はこちらの記事をチェック！

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