高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは

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公開日:2026年9月1日
更新日:2026年9月2日
高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは1

高齢の入居者には、日々の小さな変化に気づき、必要時に家族 or 地域へつなぐ意識が欠かせません。日常管理や契約更新の機会を活かすことで、無理のない見守りを行うことができます。備えておきたいポイントをまとめました。

教えてくれるのは…
高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは2

公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 安心居住委員
株式会社ハウスメイトマネジメント
伊部 尚子さん

高齢入居者の事情に詳しい管理のプロフェッショナル。「高齢者が安心して住める賃貸社会」の実現に向け、業界で先駆けて入居促進に取り組む。

日常管理と契約更新で入居者の変化を見守る 受け入れは面談を行って判断を

高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは2

高齢の入居者を見守るうえで大切なのは、日常の小さな変化に気づける環境を整えることです。ただしそれは、「常にしっかりと見守る」という意味ではありません。入居者と無理のない関わりを続けることがポイントになります。

自主管理の場合は、共用部の清掃や点検の際に玄関まわりをさりげなく確認したり、顔を合わせたときに軽く声をかける程度でも十分です。ゴミの出し方が変わる、服装に乱れが見える、会話のテンポに違和感があるといった変化があれば、生活状況の黄信号かもしれません。管理会社に委託している場合は、こうした変化を速やかに共有してもらえる体制づくりも重要です。日常の小さな気づきを管理会社と共有することで、安心感のある見守りにつながります。

また、契約更新や設備トラブルへの対応時は、入居者の様子を自然に確認できる貴重な機会です。書類の記入状況や受け答えの様子、室内状態などを通じて無理なく変化を把握できます。気になる様子があれば、まずは身元引受人に連絡し、状況を共有します。必要に応じて地域包括支援センターなどにつなぐと良いでしょう。

高齢入居者の増加を見据え今から経験を積んでおくことが大切

高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは2

今後、高齢の入居希望者はさらに増えていきます。「どのようなサポートが必要か」「地域にどのような支援があるのか」をオーナー自身があらかじめ知っておくことが大切です。実際に対応を経験することで、地域包括支援センターやケアマネジャーとの連携方法も自然と身につきます。こうした経験は、ご自身の家族の介護や、将来の備えとしても役立ちます。

高齢者といっても状況や性格は一人ひとり異なります。まずは家族の支援がしっかりと得られる方や地域での支援体制を整えやすい入居者から受け入れ、経験を積んでいくのはいかがでしょうか。できる範囲から始めていくことが、高齢化時代に対応できる賃貸経営のあり方といえるでしょう。この連載がみなさまにとって一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。

管理会社から見た高齢者
高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは2

株式会社ハウスメイトマネジメント シニア住宅相談グループ 萩原 弘明さん

高齢者の入居対応で、オーナーがすべてを抱え込む必要はありません。身元引受人である家族のサポートを得ること、そして地域の支援を活用すること。この二つを軸に連携することで、無理のない受け入れが可能になります。日常は声かけや目視で確認し、違和感があれば早めに家族に連絡しましょう。

高齢入居者の入居中の見守り方をプロが解説!|高齢者入居のいろは2

株式会社ハウスメイトマネジメント シニア住宅相談グループ 成増 敏さん

見守りサービスの導入も有効です。入居者の体調に変化が出てから追加するよりも、入居時から導入しておく方がスムーズに運用できます。「安心して暮らすための仕組み」として説明すれば受け入れられやすく、トラブル予防にもつながります。緊急時は家族などに連絡がいく体制を整えておくことも重要です。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2026年9月1日時点のものです。

取材・文/ 藤谷 スミカ

ライタープロフィール
藤谷 スミカ(ふじたに・すみか)
同志社大学文学部英文学科卒。広告制作プロダクション、情報誌出版社を経て、フリーランスのコピーライターとして30余年。ハウスメーカーの実例取材記事、注文住宅、リフォーム、土地活用に関する情報誌の記事、企業PR誌の著名人インタビュー記事、対談記事、企業単行本の執筆等を手がける。

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