子世代大家さん座談会 親世代からの引き継ぎで 失敗したこと・良かったこと【後編】

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公開日:2019年9月2日
更新日:2019年11月13日

次の世代にどうやって声を掛けるか

――自然な形で引き継ぎに持って行くには、親世代から、あるいは逆に子世代から、どうやって話を切り出せばいいと思いますか。

野口:引き継ぎに限らず、普段から会話をしたほうがいいですね。それまでロクに話もしない息子から、いきなり前のめりで財産の話だけされたら、「何だこいつ、何を狙っているんだ」と身構えてしまう(一同笑)。いろんな話の中で、たまたまその話題が出るのが理想ですね。自然に悩みを言いあえる関係になれば、お金の相談もできる環境が整うと思います。

越水:そう基本的には会話、コミュニケーションだと思う。アドバイス的に付け加えるとしたら、別居していようが何だろうが、火災保険の証書契約書や決算書を見れれば、資産背景やお金の動きがわかります。引き継ぐほうが、数字の情報を持っていて損はないですよ。

水谷:本当にその通り。まずはコミュニケーションを取ることで何でも聞ける状態を作っておくことは必要。「財産目録を見せて」といきなり言うと変ですけど、常に相続税の話とかをしていれば、自分のほうでも算段つきやすい。親と仲良くないとダメですね。

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越水:もちろん、ただ、相続した人は皆「どんなに仲良くても絶対にもめる」と言う。それを前提に考えておいたほうがいい。揉めなかったらラッキー。仲良くしておくことはインフルエンザの予防接種みたいなものです。

――子どもからは切り出しにくいので、親の側からアプローチするのがいいのでしょうか?

越水:子の側からすると、「お前が跡継ぎなんだ」というレッテルを打っておいてもらったほうが楽ですね。

野口:そう。ずっと放ったらかしだったのに、最後の最後に急に言われても「えっ、オレなの? このタイミングでいきなり? どうすることもできないよ」と言う人も出て来ると思う。結局、親としては、自分の終活にもつながる話ですから、日頃からの積み重ねだと思います。

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