子世代大家さん座談会 親世代からの引き継ぎで 失敗したこと・良かったこと【後編】
- オーナー事例
――最後に、ご自身が両親や祖父母から賃貸物件を相続されて良かったと思いますか。
野口:良かったですね。そのおかげで助かった部分もあるし、それがあることを見越してやれた部分もあります。子どもの頃「引き継ぐ財産があるから、働かなくてもいいんだろう」と言われたこともある。そう思われるのが癪だったので、頼らずに生きられるように頑張るのが私の中のモチベーションになり、保険にもなった。いろんな意味で後ろ盾にもなってくれて、反骨になった気がします。
水谷:小さいときから触れていれば免疫が付くと思いますね。親からいただくものは、自分が苦労して手に入れたものではないので、免疫を付けないと過度に頼ったり、売却した現金を浪費したり、悪い方向に働いてしまうかもしれませんね。小さい頃からの意識付けが予防になると思います。ただ、知らないところで親の意向に影響を受けて、生き方が支配されるというか、自分の取る行動も違ってくる。どちらの面もあると思います。

越水:僕も本当に良かったと思う。小さいころから“ぼんぼん”って呼ばれながら生きて来て、今は死ぬまでボンボンで居続けるための努力をしているんです。セミナーでお話することがあるんですが「僕はボンボンです」って言います(笑)。「ボンボンの方、手を上げてください」って聞くと、必ず何人か手を挙げるので「頑張ってください。お互いボンボンとして頑張りましょう」と(笑)。そのためには努力しないといけないし、時代性があるので新しいことをやり続けないといけない。賃貸経営はすでに親の時代とは違っていて、「大家さん」だったのが「大家業」になってる。20代の頃には絶対やりたくなかった不動産業ですが、今は、大家業としてカッコイイと思っていますよ。
あと、これから相続を自分が体験する人は、情報をたくさん入れておくべきだと思います。僕は「大家の会」で活動していますが、経験者や士業の方の話は役立ちます。いろんな人や会社を知っておいたほうが絶対にいいし、できるだけ多くの人と知り合うことが大切。情報は良い宝物です。
――みなさん、本日はありがとうございました!
取材・文/木村 元紀
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2019年7月9日時点のものです。