マンション・アパート経営の大きなリスクに備える!オーナーを守る孤独死保険
こんにちは。大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」の統括編集長の上田です。今回は、「賃貸経営お役立ち情報」をお届けします。急に訪れる大きなリスクに備えるための保険をご紹介します。
孤独死が増加している今、リスクに備える保険への加入は必須
入居者の孤独死や自殺、犯罪による死亡・・・私達賃貸住宅オーナーにとって、大変悲しい出来事であるとともに、とても大きなリスクです。
たとえば、以下は実際にあった事例。
「ご高齢の入居者が物件居室内で病死。発見されたのは死亡から2週間後。暑い8月末のこと。内装のリフォームなどを終え、やっと次の入居者を迎えられる状態になったのは6ヶ月後。
オーナーの被った出費は・・・
遺留品の撤去、清掃費・・・30万円
リフォーム・・・30万円
空室期間分の逸失賃料・・・40万円
合計約100万円。オーナーは死亡した入居者の法定相続人に補償を請求。しかし、相続放棄されてしまい、全額を負担せざるをえないことに・・・」
もちろん、たった一人でさびしく亡くなられた入居者も気の毒ですが、オーナーさんも、これでは気の毒です。こうした大きなリスクと負担に備えるための保険がありますので、紹介いたしましょう。
たとえば、株式会社アソシアさんの家賃補償保険「大家の味方」。
「火災・風災・水災・死亡事故等さまざまな事故により賃貸住宅が損害を受けた結果、その建物の所有者に生じる建物復旧期間中の家賃収入の損失に対して保険金をお支払いいたします」と、紹介されています。
詳しくは同社サイトの商品紹介ページをご覧いただくのがよろしいでしょう。
さらには、アイアル少額短期保険株式会社さんの「無縁社会のお守り」
「自殺や孤独死、殺人事件が発生したとき、(中略)空室期間や値下げした場合の家賃損失を補償」
「清掃・消臭・遺品整理等の高額な原状回復費用を補償」
などと、謳われています。
賃貸経営オーナーをリスクから守る商品・サービスの充実に期待
ちなみに、「平成23年版高齢社会白書」によれば、
「都市再生機構が運営管理する賃貸住宅内で、単身・65歳以上の居住者が、誰にも看取られることなく死亡した件数」は、平成12年で123件であったのが、21年では472件。なんと、4倍に迫る数字となっています。
自殺や不幸な事件はもちろんあってほしくはないのですが、高齢化社会がますます進展していく今後、私達にとって、容易に避けがたいのが、こうしたご高齢の入居者の悲しい孤独死でしょう。
オーナーさんをリスクから守ってくれる制度の充実、イコール、高齢者の皆さんの生活の安定・・・。と、いうことにもなるかもしれません。そうした視点からも、ご紹介したような保険商品・制度のさらなる発展に、期待していきたいものです。