住みたい街の本音がわかる「住みここちランキング2025」が発表。首都圏・関西で選ばれた街と、その魅力とは?
大東建託が実施した「住みここちランキング2025」では、首都圏と関西の“借りて住んだ街・買って住んだ街”それぞれの評価が明らかになりました。ランキング上位の街には、単なる人気だけでなく「生活のしやすさ」「安心感」「街の個性」が選ばれる理由としてはっきり現れています。本記事では、各部門の結果と、そこから見える街の魅力・居住者の価値観をわかりやすく読み解きます。
【首都圏・賃貸(駅)】代官山が1位 ― 落ち着きと利便性の両立が高評価
首都圏の「借りて住んだ街(駅)」ランキングで1位となったのは、東京・渋谷区の代官山です。

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<首都圏版>|大東建託(株)
洗練されたショップやカフェが並ぶ“おしゃれな街”としてのイメージが強い代官山ですが、今回評価されたのはそのブランド性だけではありません。交通利便性・行政サービス・治安・街並みの雰囲気など、多くの項目でバランスよく高評価を獲得し、住環境としての総合力が支持されました。
特に高く評価されたのは、都心でありながら落ち着きを感じられる点。大通りから少し入ると閑静な住宅街が広がり、騒音や混雑が少ないため、安心して暮らせる環境が整っています。
また、徒歩圏で生活が完結しやすいコンパクトさも魅力。単身者やDINKsなど、都市型ライフスタイルを求める層にとって「利便性」と「感性」の両方を満たす稀有なエリアと言えるでしょう。賃貸需要も安定しており、空室リスクが少ない点も特徴です。
【首都圏・賃貸(自治体)】武蔵野市がトップ ― 生活利便×自然×治安の強さ
「借りて住んだ街(自治体)」ランキングで1位となったのは、吉祥寺エリアを擁する武蔵野市です。

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<首都圏版>|大東建託(株)
長年「住みたい街」の常連として知られていますが、今回も生活利便性と住環境のバランスの良さが高く評価されました。商業施設や飲食店の豊富さに加え、公共施設・医療機関・教育環境が充実しており、幅広い世代から支持される理由がはっきりと表れています。
さらに、防災意識の高さや地域コミュニティの温かさもプラス評価に。街全体がコンパクトで移動しやすく、徒歩や自転車で生活しやすい点も人気の理由です。
都心ターミナル駅(新宿・渋谷・東京)へのアクセスが良い一方で、井の頭公園など自然を身近に感じられる環境も兼ね備えており、都市の便利さと自然の豊かさを両立できるエリアです。賃貸需要も安定しており、人気が継続している自治体と言えます。
【首都圏・持家(駅)】みなとみらいが5年連続1位 ― 都市景観と資産性が魅力
「買って住んだ街(駅)」ランキングで5年連続1位となったのは、横浜市西区のみなとみらいです。

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<首都圏版>|大東建託(株)
再開発により整備された美しい街並みや海辺の景観、大規模商業施設・文化施設の充実など、都市型の居住地としての完成度が高く評価されています。特に持家層にとって重要なのは、将来的な資産価値が維持されやすい安心感。交通アクセスも良く、横浜駅や都内への移動がスムーズな点は共働き世帯にとって大きなメリットです。
医療機関や教育施設、防災対策など、長期居住を支えるインフラの安定感も評価を押し上げています。計画的に整備されたエリアのため景観に統一感があり、居住満足度が長く維持されている点も特徴です。
価格帯は高めですが、ブランド力と将来性の高さから需要は堅調に続いています。
【首都圏・持家(自治体)】中央区が1位 ― 都心利便と行政サービスの安心感

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<首都圏版>|大東建託(株)
「買って住んだ街(自治体)」ランキングで5年連続1位となったのは東京都中央区です。
日本橋や銀座などの商業エリアを抱えつつ、タワーマンション開発が進み、居住エリアとしての評価も高まっています。都心での圧倒的な利便性に加え、子育て支援や医療体制の充実など行政サービスが高い評価につながりました。
職住近接が実現しやすく、時間効率を重視する共働き世帯にとって魅力の大きい環境です。また、防災対策や街区整備が進むことで安心感が増し、将来的な資産価値の維持やリセールのしやすさも強みとなっています。日常の生活利便性と、資産性の両面を満たせるエリアとして、継続的な人気を集め続けています。
【関西・賃貸(駅)】北山が1位 ― 静けさと自然環境が支持される街

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<関西版>|大東建託(株)
関西の「借りて住んだ街(駅)」ランキング1位は、京都市北区の北山です。
京都らしい落ち着いた街並みと豊かな自然が評価され、静かな住環境を求める層から高い支持を受けています。繁華街ではないものの、生活に必要な施設は揃っており、余計な喧騒がないことが安心感につながっています。
地下鉄烏丸線沿線のため京都市中心部へのアクセスも良く、教育施設や文化施設、植物園などが点在し、知的で穏やかな空気が流れるエリアです。
単身者・若い夫婦・転勤族からも人気があり、「落ち着き」と「安心」を重視する価値観がランキングに反映された形と言えます。
【関西・賃貸(自治体)】島本町が首位 ― 落ち着きと治安の良さが決め手

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<関西版>|大東建託(株)
関西の「借りて住んだ街(自治体)」で1位となったのは、大阪府島本町です。
大阪市と京都市の中間に位置し、JR京都線・阪急京都線の双方を利用できる利便性を持ちつつ、豊かな自然に囲まれた住環境が高く評価されました。
特に子育て世帯からの支持が高く、治安の良さと落ち着いた街の雰囲気が魅力です。町全体がコンパクトでコミュニティが近く、生活の安心感につながっています。
都市近郊でありながら水や緑が豊富で、週末は気軽に自然の中でリフレッシュできる環境も人気の一因です。賃貸物件の供給は多くありませんが、需要は安定しており、長く住み続ける人が多いエリアです。
【関西・持家(駅)】丸太町が1位 ― 文化・歴史×生活利便のバランス

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<関西版>|大東建託(株)
関西の「買って住んだ街(駅)」ランキング1位は、京都市中京区の丸太町です。
京都御所や二条城など歴史的名所に近く、文化を日常的に感じられる環境が大きな魅力です。地下鉄烏丸線などの交通アクセスも良く、通勤・通学の利便性が高い点も評価されています。
商業施設や医療機関も適度に揃っており、生活利便性と落ち着きが両立した街として、長期居住を考える層から支持を得ています。観光地の近くでありながら静けさを保っている点も安心材料です。
歴史的景観と都市機能が融合した独自性は、将来的な資産価値の観点からも魅力と言えるでしょう。
【関西・持家(自治体)】大阪市中央区が4年連続1位 ― 都心機能と安心感が共存

画像データ引用元:いい部屋ネット 借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2025<関西版>|大東建託(株)
関西の「買って住んだ街(自治体)」で4年連続1位となったのは、大阪市中央区です。
心斎橋や本町といった商業エリアを擁しつつ、タワーマンションの供給が進み、都心居住の選択肢が広がっています。交通網が発達しており、大阪府内の移動がしやすい点も大きな強みです。
行政サービスや医療機関が整い、防災面の取り組みも進んでいるなど、長期的に安心して暮らせる環境が持家層の信頼につながっています。
地価水準は高いものの、都市としてのブランド力や流動性の高さから、資産価値を維持しやすいエリアとして選ばれ続けています。
まとめ
今回のランキングから、賃貸と持家で住む街を選ぶ基準が大きく異なることが明らかになりました。
•賃貸層は「交通利便性・街の雰囲気・生活のしやすさ=“今の快適さ”を重視」
•持家層は「行政サービス・防災・教育環境・資産性=“将来の安心”を重視」
首都圏では再開発エリアや都心部が、関西では落ち着きや文化性の高い住宅地が評価される傾向にあります。これは、単なる利便性だけでなく、「どのように暮らしたいか」という価値観の多様化が反映された結果と言えるでしょう。
不動産投資の視点では、
•賃貸上位の街 → 安定した入居需要が期待できるエリア
•持家評価の高い街 → 資産価値の維持が見込めるエリア
住み心地の良さは、実需にも投資にも共通する重要な指標です。ランキングは、街の将来性を見極める手がかりとして、今後も大きな注目を集め続けるでしょう。
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2026年1月時点のものです。
取材・文/御坂 真琴
ライタープロフィール
御坂 真琴(みさか・まこと)
情報誌制作会社に25年勤務。新築、土地活用、リフォームなど、住宅分野に関わるプリプレス工程の制作進行から誌面制作のディレクター・ライターを経てフリーランスに。ハウスメーカーから地場の工務店、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、販売促進ツールなどの制作を手がける。

















