情報収集・分析をもとに、戦略的なコンセプトづくり

アパート経営を成功させる鍵、それは入居者の満足度を高めること。では、安定した入居率の維持、さらには安定収入に直結するこの課題の解決策はいったいどこにあるのだろう。

愛知県岡崎市に本社を構え、東海3県を中心に400棟もの実績を持つ（株）ネイブレインは、他社との明確な差別化という答えで「住みたくなるアパート」を提供しつづけている。

「アパートをつくるために、私たちは徹底的にオーナーと話し合うことから始めます。思いをしっかりと理解したら、続いて行うのが計画地周辺の市場調査。データや分析結果は、企画のための基礎資料、そして様々な判断をするための大切なモノサシになります」と言うのは本店営業部・土地コンサルタント部の木原部長。

なぜアパート経営を始めるのか。また、何をかなえたいのか。オーナーがアパートに寄せる思いを共有することは、企画立案のためには欠かせないステップ。お互いの理解を深めるために、打ち合わせの内容はいつのまにかアパート経営の枠を超え、ライフプランの計画へと広がることもあるという。

また、周辺リサーチは近隣の物件情報、空室率だけではなく、マーケット動向、ターゲット層の分析にまで及ぶ。人々が求めているアパートを最善の形で提供すること。そうしたオーナーの願いを、徹底的に行うリサーチ、プロの目による確かなデータ分析、さらにはそこから導き出された斬新なコンセプトでかなえていくのだ。

街に映える美しいデザインが、入居者ニーズを捉える

他社と違うもう一つのポイント、それはここに掲載されている写真がしっかり物語っている。『人に豊かさ、街に美しさを生み出すアパートを。』そう考える同社は、ヨーロッパやアジアのリゾートに建ち並んでいるような個性的で洗練されたデザインを取り入れている。しかも、単に美しいだけではないこだわりがそこには隠されている。

「完成時点では美しさを重視した綺麗な外観であっても、時を経るとどうしても傷みが目立ってきます。私たちは汚れも味のうち、という考え方。テーマパークでも用いられている手法ですが、新築の時点で人々の暮らしがずっと営まれてきたかのように味わい深いエイジング加工を施しています」

壁やティンバーなどにあえて汚れを加え、風化したニュアンスを出すことで、新しいがどこか懐かしい雰囲気が生まれる。この演出は、実は経営面においても大きな効果をもたらしている。年月を重ねても外観の印象がそれほど変わらないため人気が落ちることなく、家賃の値下がりも防ぐことができるのだ。経年劣化ではなく、経年良化のアパートという発想の転換は、もともと近隣相場と比べて1割ほど高い家賃設定がずっと維持できる状況につながっている。

【事例１】絵本から飛び出したようなヨーロッパの街並み

絵本から飛び出してきたような建物が並ぶ。 ヨーロッパの街並みと、全戸異なるユニークな間取りで注目を集め、完成見学会には3日間で約520名もの人々を集めた

夜景はまさにヨーロッパの街並みさながら。美しい景色をつくり出しているアパートが、ランドマークにもなっている

【事例２】事例１のオーナーがリピート。壮麗な外観が印象的

リーブル シャンブレットのオーナーによる新たなアパート。壮麗な外観デザインが美しい２棟が、約600坪の土地に建つ

外観、ディテールのデザイン、照明プランまで、洗練されたイメージづくりが成されている