地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!

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公開日:2018年10月9日
更新日:2019年11月18日
地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!1

緑豊かな環境に佇むサービス付き高齢者向け住宅『和楽久 清水公園』。敷地内には花の咲く多彩な樹木が植えられ、ご入居者の目を楽しませている

賃貸住宅を経営する傍ら、市役所で街づくりを担ってきた門倉さんは、生まれ育った地元に広がる豊かな自然への愛着も深い。そんな門倉さんが将来を見据えて選んだ土地活用は、「サービス付き高齢者向け住宅」。その成功談を紹介する。

アパート以外の土地活用でリスク分散を図りたい

千葉県野田市に生まれ育ち、桜の名所として知られる清水公園近くに広い土地を所有する門倉さん。亡きお父様が農地を転用して1971年に3棟、翌年に4棟の戸建て賃貸住宅を建てられたのが、賃貸経営を始めるきっかけとなった。当時大学生だった門倉さんは卒業後、松戸市役所に就職し、長く土木技術関係の仕事に携わってきたという。

2011年に市役所を退職し、翌年に不動産管理会社を設立。お父様から引き継いだ戸建て賃貸住宅の他、計6棟のアパートを経営されている。現在、息子様も経営に加わり、事業の承継も順調に進んでいる。

そんな門倉さんがサツマイモ畑だった土地を活用し、太陽ハウスでサービス付き高齢者向け住宅『和楽久 清水公園』を建てたのは2014年のことだった。

「高い固定資産税の支払いに頭を抱えて土地活用を考えたのですが、アパートは周辺にたくさん建っていて飽和気味でした。空室に困っているわけではありませんでしたが、人口減少を考えると将来の空室化が心配なので、アパート以外の方法でリスク分散を図りたいと思い、サ高住に着目しました。サ高住なら国の補助金も得られますし、この先、高齢化が急激に進むことを考えるとニーズも高まる一方ですから」と振り返る。

太陽ハウスとの出会いは銀行からの紹介だったが、市役所で街づくり部長を務めていた関係で、同社が優良企業であることは知っていたそうだ。

いくつかの会社から提案を受けていたなかで、太陽ハウスで建てることにした決め手になったのは、適切な事業提案に加えて、建物のグレードの高さ、居住空間の広さ、そして信頼できる介護事業者や入居者募集も含めたサポートの手厚さだった。

地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!2

千葉県野田市 門倉 邦雄さん

株式会社馬作(ばつくり)代表取締役。

清水公園駅周辺に複数の賃貸物件を所有。自治会長も務めており、地域イベントにも積極的に協力している。

樹木や池で多様な生物が生きる環境づくりも推進

『和楽久 清水公園』は東武野田線「清水公園」駅より徒歩13分。シンボルツリーのソテツの木がリゾート感を醸し出す切妻屋根の外観が印象的だ。建物は木造2階建ての全22戸で、各戸にバス・トイレ・キッチン・洗濯機置き場付き。

全室南向きの自然豊かな環境で、部屋の広さは25平米以上あり、バルコニーも付いている。月額基本費用は12万8000円~13万円(家賃+食費+共益費+生活支援サービス費)。居住性の良さからご入居者の評判も上々だ。

近くに保育園や小学校があり、定期的に訪れる保育園児との交流も高齢のご入居者の楽しみになっている。また、付設するデイサービスの利用で、充実した介護サービスを知って入居する人も多いそうだ。

「実は私の母も義母も『和楽久』の入居者で、家族としても大変満足しています」

市役所時代、河川改修の仕事に携わった経験から、自然環境や生物多様性の保全に関心が高い門倉さんは、サ高住においてもさまざまな生物が生きる環境づくりをしたいと考え、設計者と相談してハナミズキをはじめ花の咲く樹木を建物の周りにたくさん植えている。

「太陽ハウスの皆さんが熱心に相談に乗ってくださり、排水、道路計画などこちらの要望にも真摯に対応してもらえたのがうれしかったですね。物件の向かいの畑に生物生息空間をつくりたいというと、賛同してビオトープ池も掘ってくれました」とにっこり。池にはカルガモが訪れ、蝶々が舞い、3月には周囲に植えられた10本の梅の木が満開になる。

地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!2

左からオーナーの門倉さん、息子様、太陽ハウスの永さん、鈴木さん

地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!2

玄関ホールには門倉さんのご友人が制作した灯篭が飾られ、ご入居者やその家族を温かく迎えている

地域と楽しくふれあい生き生き暮らせるサ高住に

サ高住はアパートと違って駅から離れた土地でも活用でき、家賃が下落する心配もまずない。むしろ『和楽久 清水公園』のように静かで緑が多い環境の方が向いているのだろう。

建物の前は大きな広場になっており、春には太陽ハウスと介護事業者の(株)マザーライク主催で春祭りを開催。近隣からも多くの人が訪れる。

また、自治会の音楽祭にご入居者も参加して唄を歌い、夏祭りのときは敷地を御神輿の休憩所にするなど、さまざまなイベントを通じて地域とふれあい、生き生きと暮らすことのできる高齢者向け住宅となっている。

「これから団塊の世代が後期高齢者になり、需要は右肩上がりになると思いますから、遊休地にもう1棟、太陽ハウスでサ高住を建てる計画をしているところです。信頼できる介護事業者が見つかれば、すぐにでもスタートしたいですね」と門倉さん。

その笑顔が満足感の大きさを物語っていた。

地域に根ざした「サービス付き高齢者向け住宅」で成功!2

春には春祭りを開催。今年も近隣から300人が訪れ、大盛況だったという

物件DATA

  1. 物件名/和楽久清水公園
  2. 所在地/千葉県野田市
  3. 築年/2014年5月、
  4. 規模・構造/木造 準耐火構造2階建て
  5. 敷地面積/1391.㎡
  6. 延床面積/991.98㎡
  7. 戸数・間取り/22室・25.05㎡
  8. デイサービス/定員22名
  9. 運営/株式会社マザーライク、設計・施工/太陽ハウス株式会社

【全館】バリアフリー、共用食堂、エレベーター、水道連結型スプリンクラー、自動火災報知器、非常通報装置

【居室内】洗濯機置場、ミニキッチン(I Hクッキングヒーター)、ユニットバス、トイレ、独立洗面台、エアコン、緊急コール設備

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2018年6月5日時点のものです。

取材・文/藤谷 聖子 人物・外観撮影/青木 茂也

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