入居が決まる人気のリノベはコレ!実例&選ばれポイント

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入居者ニーズは多様化、リノベ物件に的を絞って部屋探しをする人も増えてきました。そこでリノベ物件の人気サイト「グッドルーム」の小林東かるさんに、実際にサイトで閲覧・反響の高かったリノベ事例と選ばれるポイントを伺いました。お部屋を探す人と最前線で接している担当者のリアルな声は必見です!

グッドルームご相談カウンター 店長 小林 東さん(こばやし ひかる)

小林さんが所属する「グッドルーム」とは、リノベ部屋を中心に入居者の目線で本当に良い部屋を紹介するお部屋探しサイト。「ステキな部屋に住みたい」という暮らしにこだわりのある入居者に人気。


新築にない魅力を備えたリノベ物件の人気が急上昇

借り手市場の今、古い物件は原状回復だけでは空室が埋まりにくい。競争力を高めるために、入居者の心を射止める効果的なリノベーションを行いたいものだ。下記のグラフのように、「リノベーション」の認知度が高まり、関心を持つ人は半数に上る。こうした背景から、最近は魅力的なリノベ物件専門のポータルサイトも増え、ありきたりの部屋では満足できない借り手から注目を集めている。

月間閲覧ページ数(PV数)が30万PVに上るリノベ物件サイト「グッドルーム」もそのひとつ。スタッフの小林東かるさんは、「フェイスブックやインスタグラムなどのSNSで当社サイトの存在を知る方がほとんどですね」と語る。

現在、借り手の志向は新築派とリノベ派に二極化している。「いくら部屋がきれいでも古びた外観はどうしても嫌」という借り手は新築を選ぶが、あえてリノベ物件に的を絞って探す人も増えてきた。

「新築より安い家賃で新築さながらのきれいな部屋を借りられますし、新築にはない付加価値や個性を持つ物件の魅力に惹かれる方もいて、人気が高まっています」と小林さん。

選ばれる物件にするポイントはどこ?

リノベ物件探しで借り手はどこを気にするのだろうか。

「まずは築年数ですね。1981年以降の新耐震基準かどうか、それ以前の物件の場合は耐震診断や建物診断がされているかを気にされます」と小林さん。外観の見た目の古さもやはり気になるところ。特にエントランスが荒んでいると悪印象なので、せめて集合ポストぐらいは変えた方がいい。

「男性の方が外観を気にしない方が多いので、外観に難ありの物件は男性寄りの部屋にリノベされるといいかもしれません」と小林さん

では選ばれる部屋にするには、どこに留意すればいいのだろう。

「例えば1階の部屋で洗濯機置き場が室外という物件は、まず女性には避けられますので、迷わず男性向けのリノベをおすすめします」と小林さん。キッチンの色をグレーにするなどモノトーンの内装で男性好みの部屋に演出したい。

一方、女性がターゲットならキッチンは広めが鉄則。特に対面キッチンが好まれる。女性がとりわけ気にする水まわりは一新するのが理想だが、既存を生かす場合でも水栓金具は新しく交換したい。

「浴室は水栓をシングルレバーに交換し、大きなミラーを付けるのがおすすめ。機能性と清潔感がアップし、見違えるようになります」と小林さん。

無垢材の床で差別化を インテリアセンスも大切

内装は自然素材を使ったナチュラル系が男女問わず人気。床を無垢材フローリングに貼り替えるのが近道だ。人気はあるが賃貸では新築でも少なく、大きな差別化が図れる。無垢材の床のメンテナンスを気にするオーナーもいるが、心配はないと小林さんは言う。

「経年で飴色に変わり、かえって味わいが増します。入居者様も大切に住もうという気持ちが湧くのか、大規模な補修が入るケースはあまりありません。もし傷がついても、研磨工具で表面を削ってオイル塗装すれば大丈夫。貼り替えるよりもローコストです」

最後に気を付けたいのがインテリアセンス。IKEAなど安価でお洒落なショップの登場で、インテリア感度の高い借り手が増えた今、部屋に似合わないアクセントクロスや小物を飾るなど、中途半端な演出は逆効果になりかねない。コーディネートに自信がない場合は余計な演出を控え、シンプルにまとめることをおすすめする。

お部屋探しユーザーの閲覧・反響が高かったリノベ部屋5

「Goodroom(グッドルーム)」で閲覧数・反響数の高かったお部屋を大公開!お部屋探し中の人が「住みたい!」と感じた実際の事例を参考にしよう。

1)やはり人気!DIY&カスタマイズ

東急田園都市線「二子玉川」駅から徒歩9分。

ワンルームマンションを1棟丸ごとカスタマイズ賃貸に。無垢の床はナラ、ウォールナットなど4種類、塗り壁は和の色8色を用意。入居者が自分の好きな無垢材と壁色を選べるようにした。都合が合えば一緒に塗装も楽しめる。掲載サイトで一番の注目度となった。

2)むき出しの梁がアクセント レトロ感を活かした古民家リノベ

埼京線「北赤羽」駅から徒歩8分。

古民家の味わいを生かしてリノベした1LDKのテラスハウス。天井や壁を抜いて古木の柱と梁を見せた吹き抜けのリビングは12畳。吹き抜けにはロフトを造り、収納にも趣味空間としても使えるようにした。水廻り設備は一新。高めの家賃でも大人気。

3)ゆるやかにつながりたい人が増えている 入居者共有のシェアキッチン

横浜の相鉄線「天王町」駅から徒歩11分。

ワンルームマンションの最上階を共有ラウンジ&シェアキッチンに。入居者が集って料理や食事が楽しめるようにした。外観が古びたままの物件ながら満室。個室でプライベートライフを確保しつつ、入居者どうしがほどよく交流できる心地良さが人気の秘密。

4)子育て世代に好評 リビングにロフト

JR常磐線「柏」駅から徒歩12分、約80平米の3LDK。

リビング壁にロフトを造作し、その下をデスクスペースに仕立て、ポップな壁紙で愛らしい雰囲気に。キッチンからも子どもが勉強する様子を見守れるのが好評だ。1階の部屋でも人気物件に。

5)一度住んだらやめられない 無垢材の床の部屋

JR総武線「新小岩」駅からバス15分の2SLDK。

床はカバザクラの無垢材。壁を撤去して広げた21畳大のリビングは明るく開放感いっぱい。寝室との仕切り壁にも室内窓を設けて視線の広がりを演出。日当りの良い窓際を土間風のサンルームに。設備は既存、駅遠の立地ながら即入居が決まった。

番外編)意外!アーチ型開口は男性にも人気

1Kなど小さめの部屋の場合、出入り口をアーチ型の開口にするのもおすすめ。部屋のアクセントになり、扉を付けるより費用も抑えられる。小林さんいわく「アーチのデザインは女性好みだと思われがちですが、男性にも大好評です」

※この記事内のデータ、数値などに関しては2017年3月6日時点の情報です。

取材・文/菱沼 晶

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