賃貸住宅 内見者の契約率をアップさせる|編集長ブログ
こんにちは。大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」の統括編集長の上田です。今回は「賃貸経営お役立ち情報」です。内見者の契約率をアップさせると題し、そのための工夫やヒントなどをご紹介します。
内見される物件の数が減っている今、内見者には好印象を持ってもらうことが大切
なぜ内見者の契約率をアップさせなければならないのでしょうか?理由の第一。それは、入居希望者の絶対数が減っていることにあります。また、彼らの多くは、インターネットを駆使し、物件をじっくりと絞り込んでから、不動産会社の窓口を訪れます。そのため、内見される物件の数自体も減る傾向にあるのです。
さらに第二の理由。ただでさえ減少傾向の入居希望者を最近は大手管理会社などがテレビCMや派手なキャンペーンで、ごっそりとさらい集めていきます。
小さな管理会社や自主管理オーナーにとっては、大変厳しい時代となっています。
ですので、入居希望者が物件を見に来たら、ぜひ逃さず、決めてもらう!「内見者成約率」をしっかりと高めなければなりません。
そのためには、どんな工夫があるのでしょうか。まずは、内見者に好印象を与えるため、オーナーが最低限心がけておきたいことをいくつか挙げてみましょう。
原状回復・ハウスクリーニングをしっかりと
清掃会社任せではいけません。オーナー自身も、清掃の状況、修復の状態などをしっかりとチェックします。特に確認が欠かせないポイントは、作業に手間のかかりそうな場所。さらには、清掃・修復漏れが生じそうな、目立たない場所です。たとえば巾木(はばき)の隅や廊下の隅など。
もちろん共用部分の見栄えも重要です。特にエントランスから部屋までの通路とその周辺、自転車置き場、ゴミ置き場、ポストなど。普段からの整理整頓も欠かさずに。
また、臭いがこもったりしないよう、時々、物件室内の換気をしてください。水周りなどに芳香剤を置くこともおすすめです。
内見者への「おもてなし」をかたちに
内見してくれる入居希望者は大切なお客様です。「おもてなしの心」を忘れてはいけません。
・ スリッパを用意しておく
・ 明るい昼間以外の内見に備えて照明器具を用意する
これらは基本です。さらに、
・ 募集図面(チラシ)を置いておく
・ 周辺の生活施設などを書き込んだ地図を置いておく
チラシは、間取り図や物件のアピールポイント、アクセス方法などが簡潔にまとめられたものを。不動産会社間で流通させた図面でもいいのですが、内見者へ向けた専用のものを手作りすれば、さらに好感度が上がるでしょう。
地図も同様です。お得なスーパーの情報、その営業時間など、地元ならではの内容が盛り込まれていると、やはり好感度が上がるでしょう。
ほかには、
・ 部屋の隅やキッチンなどに季節感のある飾りを置く
・ 入居後のイメージが湧くような小物を置く
・ オーナーからのメッセージカードを置く
季節感のある飾りとは、たとえば冬であれば数百円で買える雪だるまの人形であったり、春であればチューリップの造花であったり・・・。
メッセージカードには、まず、内見に来てくださった入居希望者への感謝の言葉を書きます。「礼儀正しいオーナーなのだな」と、安心感を持ってもらえるはずです。物件のアピールポイントなどをさらりと添えてもいいでしょう。