Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査

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公開日:2024年5月8日
更新日:2024年5月15日
Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査1

「デジタルディバイド」という言葉をご存じでしょうか?インターネットやパソコンなどの情報通信技術を利用できる人と、できない人の間の格差を指す言葉で、主に世代間で生まれています。賃貸住宅のメインユーザーであるZ世代は、住まい探しの方法やアプローチも60歳以上のシニア層とはまったく違います。普段の情報収集に関する調査から、SNSでの住まい探しについてご紹介します。

Z世代の情報源は様々!ラジオは復権

不動産IT企業の(株) いえらぶGROUPによる調査で、「普段どこでニュースを見るか」を聞いてみたところ、20代以下のZ世代ではSNSと回答した人が68.2%でした。

この他、テレビが71.6%、インターネットのニュースサイトが68.6%と、SNSとほぼ同率で、Z世代の情報収集にSNSが台頭してきていることがわかります。

Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査2

Z世代で回答率が高かった情報源としてラジオ(26.8%)があります。ラジオはスマートフォンのアプリからも聞けて、タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)を重視する若者に「ながら視聴」ができる点が好まれている、と同調査では触れています。

一方、60代以上のシニア層はSNSが11.8%と少なく、テレビ(92.5%)と新聞(49.7%)の割合が高くなります。年齢が上がるほど、マスメディアからの情報収集が多くなる傾向が出ています。

法改正に詳しい層はインターネットでニュースをチェック

年齢を問わず「不動産の相続登記の義務化」と「マイナポータルを通じたオンライン転出手続き」のどちらも「知っている」と回答した人を対象に調査したところ、最も多い情報源は、インターネットのニュースサイト(90.0%)でした。

すべての手段が半数を超えていることから、多くの手段から情報を得ていることがわかります。法改正に精通している層はシニア世代でもSNSの利用が30%を超えており、情報感度の高さがうかがえます。

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Z世代に限らず住まい探しはインターネットが中心に

Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査2

同社が2023年7月に行った調査でも、Z世代が「今後使いたい住まい探しの情報収集の方法」の1位はSNS(38.6%)という結果が出ています。

住まい探しにZ世代が実際に使ったのはポータルサイト(77.8%)が1位で2位がSNS(39.5%)。シニア世代も1位は同じくポータルサイト(58.1%)ですが、2位はホームページ(51.6%)となっています。

チラシ・タウン情報誌といった紙媒体を使ったのは全世代で17.7%。もっとも高い60代でも38.7%と、もはや住まい探しはインターネットが主流になっていることが分かります。

多くの人が複数のSNSを利用。それぞれのSNSの特徴は?

Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査2

SNSといっても様々な種類があり、多くの人は複数を併用しています。主なSNSの機能と特徴には、次のようなものがあります。

Instagram(インスタグラム)

写真や短い動画がメインのSNSで、「ハッシュタグ(#)」という機能を使って知りたい情報を検索できます。Z世代には、Googleのような検索エンジンとしてもよく利用されています。物件を視覚的にアピールしやすく、顕在層から潜在層まで幅広く情報を届けられることや、女性ユーザーが多めなことも特徴のひとつです。

投稿に対するコメントに直接返信したり、「@+ユーザー名」でメッセージを送信したりすることも可能。ライブ配信機能やショッピング機能などがあるため個人だけでなく企業アカウントも増えているSNSです。

Facebook

年齢層が比較的高いSNSで、実名性が高いことからビジネスでのつながりでもよく利用されています。イベント情報なども掲載でき、ページ上で申し込みを受けることなども可能です。

Instagramと経営母体が同じのため、連携がスムーズです。連携することで効率的に投稿をシェアできて、リーチ数の拡大にもつながります。

X(旧Twitter)

140文字以内の文字と写真、動画などを投稿できるSNSで、政治家や芸能人など多くの有名人がアカウントを持っています。情報伝達の早さと拡散性が特徴で、Instagramと同じようにハッシュタグ機能があります。

YouTube

全世代での利用率が高い動画配信SNSで、世界中の動画を閲覧することができます。動画視聴による広告収益や投げ銭「スーパーチャット」による収益化の幅が広いことも特徴です。学習系動画やノウハウ動画も豊富なことから、勉強や調べものにYouTubeを利用する人も増えています。

TikTok(ティックトック)

中国企業が運営しているSNSで15~60秒程度の短い動画がメインです。AIによるレコメンドでおすすめ動画がどんどん流れてくるため、フォロワーが少なくても拡散され、バズる(=注目を集める)可能性があります。

LINE

チャット機能がメインのSNSで、メールよりもやり取りのハードルが低いため、多くの企業に利用されるようになりました。「LINE公式アカウント」を作成し、ユーザーに「友達追加」をしてもらうことで連絡が可能です。

SNSを不動産の集客に利用するメリットは?

Z世代の情報収集方法はSNSが中心に!住まい探しはどう進む?世代別・情報収集の習慣に関する調査2

SNSにはそれぞれ得意分野があり、連携したり、使い分けたりすることでより幅広い層にアプローチすることができます。SNSを利用するメリットには次のようなものがあります。

◎ビジュアル訴求に強い

写真や動画によって、ユーザーの視覚に訴える情報を届けることができます。各SNSの特徴を生かし、Instagramではおしゃれな物件の世界観を伝える写真、TikTokにはテンポの良い紹介動画、YouTubeにはじっくりとルームツアー動画をアップするなど様々なアプローチ方法があります。

◎無料で利用できる

SNSは基本的に無料で利用できるため、費用対効果が大きい集客方法といえます。撮影から編集、投稿までスマートフォンひとつで完結することも可能なため、高価な撮影機材を揃える必要もありません。

◎潜在層に届きやすい

各SNSには、そのユーザーが興味のありそうなコンテンツを過去の検索履歴や閲覧記録からAIが選んでおすすめしてくれる「レコメンド機能」があります。そのため、はっきりとした目的がなくSNSを見ている人にも発見されるチャンスがあります。

◎気軽にやり取りができる

LINEに限らずそれぞれのSNSにはDM(ダイレクトメッセージ)機能があり、チャットのように気軽にやり取りができます。メールのように長文を書いたり、個人情報の開示をしたりする必要もないため、ユーザーにとっても問合せや質問の敷居が低くなります。

まとめ

今後は住まい探しの手段としてもメインになりそうなSNS。しかし、自社でSNS運用をしている不動産会社は3社のうち1社ほどで、まだまだこれからの分野でもあります。

SNSでの集客がいまひとつピンとこない、という方は、賃貸仲介の分野でフォロワーの支持を得ている以下のようなアカウントを覗いてみてはいかがでしょうか。それぞれのSNSの特徴を生かした見せ方になっていることが、感覚としてつかめるはずです。

賃貸仲介で注目のSNSアカウントをピックアップ!

Amufi Est(RoomPa)
グッドルーム
東京R不動産

※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年5月8日時点の情報をもとに制作しています。

文/石垣 光子

ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。

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