雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説

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公開日:2022年12月7日
更新日:2024年3月14日
雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説1

建物は、きちんと修繕対応すれば、寿命が伸びて、長く収益を生み続けてくれます。今回は、建物修繕の中でも注意したい水の侵入を防ぐために、欠かせない「雨漏り」について解説します。雨漏りが発生する原因や修理方法、会社選びのポイントなど、ぜひ参考にしてください。

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お話しを伺った方
雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

トゥインクルワールド株式会社 副社長 中島 宏樹さん

外装系工事の現場経験をフルに活かし、顧客満足度の高い大規模修繕工事を手掛ける。同社のリピート率は9 0%以上と信頼も厚い。

雨漏りの原因で多いのは?屋根だけでなく外壁にも要注意

雨漏りを見逃していると、いつのまにか雨水によって建物が大きな損傷を受けてしまいます。ひいては入居者からのクレームや退去につながりかねません。

「雨漏りが発生はするのは屋根や屋上だけではありません。外壁に1ミリの隙間があれば横殴りの雨が侵入してきます。新築でも外壁に1㎜ほどのひび割れが起こり、そこから雨漏りした例もあります」と中島さん。

建物には、雨水が入らないように雨の通り道を確保する「雨仕舞」がありますが、施工会社によっては瓦やサイディングなどの隙間を塞いでしまい、雨水の行き場がなくなって雨漏りが発生することもあるので、注意が必要です。

そういった事態の対策としては、大家さん自身が日頃から雨漏りのサインを見逃さないことが大切です。雨漏り調査は新築から10~15年が目安ですが、怪しい兆候があれば随時調査すべきです。

雨漏りを調査した方が良いタイミング、気をつけるべき箇所は?

雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

外壁に生じた横方向のひび割れは要注意

雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

塗膜剥がれも怪しいサイン

クロスの剥がれやシミ、異臭、ベランダ下の塗膜剥がれを察知したら、早めに雨漏り調査を依頼するようにしましょう。

外壁のひび割れには要注意です。特に横方向のひび割れは雨水が広がって抜けにくく厄介なので、すぐ対応するようにしてください。

また、石膏ボードの腐食は見つけ次第、必ず調査をするようにしましょう。

要注意!見逃せない雨漏り修理が必要になる兆候
雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

入居中の室内は、普段大家さんが見ることはできないので、入居者アンケートなどで雨漏りの聴講がないか、調査するのがおすすめです。

エアコンや換気扇の配管など、構造に穴を開けている箇所(写真左)は、配管防水処理がきちんとされていないと雨水が入りやすくなっているので、要注意です。

また、外壁のシーリング痩せ(写真右)は状況に応じた施工が必要です。知識のない施工の提案には注意しましょう。

雨漏りの兆候があれば即調査!会社選びのコツは『専門性』

では、どんな会社に依頼したら良いのでしょうか。

「あらゆる構造に精通している、外装系の専門会社が頼りになります。建物の構造を理解していないと、雨水などの通り道が分からず、的外れな調査や修繕を行う可能性があるためです。社内に専門職人が在籍しているかも重要です。

また、構造や状況に応じて最適な雨漏りの調査方法を行えるかが肝心です。会社の技量は規模や実績、リピート率などから判断できると思います」と中島さんは話します。

雨漏り調査を依頼!会社選びで見るべきポイントは?

☑構造に精通した外装系専門会社
☑社員の職人がいて自社施工が可能
☑状況に応じた最適な調査を提案できる
☑実績が豊富でリピート率が高い

雨漏りにはどんな調査方法がある?

●目視での調査
経験豊富な調査員の目視により屋根や外壁、ベランダなど、外部からの雨水の侵入箇所、室内への侵入経路を推定
◁◁低コストで済み、応急処置にも適している

●散水調査
雨水の侵入口を見つけ、散水することで侵入経路を明らかにする
◁◁正確ではあるが、散水によって構造を傷める場合も

●ドローン調査
◁◁ドローンを駆使し、調査員がたどり着きにくい現場を撮影し、雨水の侵入口などを推定
◁◁調査が困難な場所でも雨漏り調査が可能に

雨漏りが見つかったら?修理方法は多岐にわたる

「わずかな隙間は『ボンドシリンダー工法』で確実に雨水が入り込む隙間を塞ぎます。ひび割れが大きな場合は『Uカットシール材充てん工法』、外壁タイルのはく落が起こりうる場合は『カーボピンネット工法』を用います」と中島さん。

雨漏りの発生状況ごとに対処する工法が異なり、何千もの種類があるそうです。

壁の雨漏り箇所を修理する主な工法
雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

ボンドシリンダー工法の様子

ボンドシリンダー工法
●RC造などの細いひび割れに樹脂を自動的に連続注入する工法
●施工しやすく確実な注入効果が得られる

Uカットシール材充てん工法
●RC造などのひび割れをU字型に切り、樹脂などを充てんする工法
●ひび割れて周囲が劣化している箇所に有効

確実に雨漏りを止めるには、大家さんの要望や雨漏り発生箇所、面積に応じた最適な工法を選ぶ必要があります。

屋上など床面の雨漏り箇所を修理する主な工法

屋上や共用廊下で、小さな面積なら『ウレタン密着工法』大きな面積で10年保証が必要なら『ウレタン防水通気緩衝工法』、広い面積で地震などの揺れに備えるなら『塩ビシート工法』など、修理のパターンは多岐にわたります。

雨漏りが発生!原因は?よくある発生箇所は?修理方法は?基本から会社選びまで解説2

ウレタン防水通気緩衝工法の様子

ウレタン防水通気緩衝工法
密着工法に比べ、湿気を逃す機能があり、広い面積に適し、10年保証可能

ウレタン密着工法
費用が安く、面積の小さな場所に適している

塩ビシート工法
シートを点で支えるため、広い面積でも歪みに強い。10年保証可能

アスファルト防水工法
古くから大型施設などに使われる工法で、防水性と耐久性が高く、15年保証も可能

FRP防水工法
木造住宅のベランダなど狭い場所に最適

雨漏り修理を依頼するときの会社選びのポイントは?

では、どんな会社に依頼すべきなのでしょうか?

「大前提として、雨漏りの原因を特定できること。原因が分からず的外れな工事でムダにお金を掛けたうえに、雨漏りが直らないケースも少なくありません。

また、オーナー様の要望や予算に合わせて提案できることも大切。安く雨漏りを止めたいのか、将来も見据えた長期保証付きの工事を望むのかによって、提案は異なります」と中島さん。

雨漏りの修理を依頼!会社選びで注意すべきポイント

☑まず雨漏り調査で原因を特定し、報告書の提出や明確な説明ができるかがポイント
☑そのうえで、オーナーの要望や建物の状況、面積などに応じた最適な提案ができるか
☑予算に合わせた提案の幅を持っているか否か。例えば、とりあえず雨漏りを止める格安プラン、標準的なプラン、将来まで安心のプランなど
☑防水に関する国家資格保有者がいるか
☑工事の保証をしてくれるかどうか

初手を誤るだけで大事になりかねない雨漏り工事。発生してしまった際には、調査能力や提案力で信頼できるプロの会社を選び、修理を依頼するようにしましょう。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2022年12月6日時点のものです。

取材・文/太田 雅美

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