お金をかけても落とし穴が!リフォーム・リノベーション失敗談

リフォーム・リノベーションの成功事例の影には、実は数多くの失敗事例が横たわっています。ここでは、実際にオーナーから聞いた失敗談を紹介。費用をかけた工事の後で後悔しないよう、事前にしっかりと調査し、良きパートナーとなる依頼先を見つけましょう。

設備・壁紙・間取り…高額リノベしたのに入居付けに失敗。原因は?

CASE❶ 築26年の部屋を頑張って内装リフォーム

築26年の部屋を頑張って内装リフォームしたのに、古くて少しサビのあるお風呂をそのままにしたせいか入居が決まりません。泣く泣く敷・礼ゼロ、3カ月家賃無料で募集中です。

CASE❷ 一日中陽が差さないアパートに、奮発して床暖房

隣の建物に遮られて一日中陽が差さないアパートの部屋に、奮発して床暖房を入れたのに、入居者は使わずじまい。単身者には電気代の高さが嫌われたみたい。

水まわりの清潔感は、特に女性入居者にとって気になるところ。使用感があったり、古びていると敬遠されます。また、設備導入の際は、入居者の暮らしを具体的にイメージすることが大切。入居者や管理会社にニーズを聞き、本当に喜ばれる設備を導入しましょう。

CASE❸ 30万円かけて豪華な壁紙に貼り替えたのに、

30万円かけて豪華な壁紙に貼り替えたのに、半年も入居者が決まらない。「入居を決めたら好きな壁紙に変えます」の特典付きの方が良かったかも……。

CASE❹ 壁の一面を違う柄のアクセントクロス

壁の一面を違う柄のアクセントクロスにしたのに、他と差が出なくて愕然。小さなサンプルで見た時と、広い壁に張った時の印象がこれ程違うとは。

逆にインパクトのあるクロスに貼り替えたことが仇になるケースもあります。奇抜な柄は好き嫌いが分かれ、飽きられて退去の引き金になることも。主張し過ぎないナチュラルカラーのクロスを一面だけに貼るのも一つの方法です。

CASE❺ 隣戸の寝室の壁を隔てた位置にトイレが配置

空室の間取り変更の際、隣戸の寝室の壁を隔てた位置にトイレが配置されて。深夜に起床する新聞集配員の方が入居したため、夜中のトイレがうるさいと隣戸の入居者から苦情が……。

CASE❻ 女性向けのとても可愛い部屋にリフォーム

女性向けのとても可愛い部屋にリフォームしたら、甘えん坊のワガママお嬢さんが入居され、一般常識とのズレで小さなトラブルが続発。ターゲットを絞り込み過ぎたのでしょうか?

入居者が一番気になるのは音の問題。特に水まわりの配置は重要です。大規模なリフォームの場合は、床や壁の遮音性を高めるなど性能アップも一緒に考えましょう。CASE❻は不運でしたが、ターゲット通りの方が入居したので狙いは成功と言えます。

CASE❼ リフォームした直後、営業マンが退職。

不動産会社の営業マンの手配でリフォームした直後、その営業マンが退職。どこの業者がどんな工事をしたのかわからず、アフターフォローもなく心配です。

CASE❽ 和室をフローリングに。襖などの建具はそのまま

工務店で和室をフローリングの洋室にリフォーム。ところが襖などの建具はそのままだから何ともちぐはぐに。お金をかけたのに印象が変わらずガックリ。

畳をフローリングに替えただけでは、部屋のイメージアップは図れません。今の入居者ニーズに合うプランをトータルで提案してくれる会社に依頼しましょう。アフターフォローもしっかりとした実績ある会社ならベストです。

文/木村 元紀

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