入居希望者が内見に来る前に、オーナーがやるべきことは?
わざわざ物件の内見に来てくれた入居希望者は、オーナーにとっては大切なお客様です。歓迎する気持ちが伝わるように、「おもてなしの心」で迎えましょう。そんなにお金をかけなくても、ちょっとした気配りとアイデアで、歓迎の気持ちを形に表すことができます。
入居希望者を迎え入れる「おもてなし」
「おもてなし」という言葉から思い浮かぶのが、旅館やホテルなどのサービス業ではないでしょうか。スタッフがとても温かく出迎えてくれ、エントランスやロビーもキレイで気持ちの良い空間となっています。
内見に来た入居希望者にも、同様の思いを感じてもらいたいものです。
第一印象で大切なものは「清潔感」
内見時の好感度を高めるために注意したいことは、何よりも清潔感。清掃、整理整頓を徹底することが基本です。
アプローチやエントランスが汚れていたり、階段が錆びていたりしたら、いくら部屋がキレイでも借りる気はしません。室内はもちろん、エントランス・廊下・集合ポスト・駐輪場・ゴミ置場などもしっかり清掃しましょう。
植栽があれば枯葉を除き、エントランスに季節の花やプランターを置いたり、オブジェで飾るのも好印象です。
空室は「臭い」にも注意
室内で特に注意が必要なのが、臭いです。排水口のパイプは途中でS字に曲がっていて、そこに水が溜まるようになっています。この水のおかげで、下水の臭いが室内に上がってくるのを防いでいるのです。
ところが、長く使わないでいると水が蒸発してしまい、室内に臭いが漏れ出すだけでなく、時にはパイプを伝って虫が侵入することもあります。
排水口には必ずフタをするか、時々水を流しましょう。
また、排水口以外で注意が必要な臭いは、室内にこもった空気です。空室のために長時間こもった空気を吸うのは、内見時に悪印象を与えてしまいます。週に一度は物件を訪れて窓を開け、換気を行うことを心がけてください。
消臭剤や、芳香剤を置いておくのも良いでしょう。
オーナー自身の内見立ち合いも時には効果的
近年は、内見の案内を不動産会社任せにせず、その場に立ち会うオーナーも増えてきています。可能ならば、内見に立ち会ってみることもおすすめです。
最近の入居者は干渉されるのは嫌いますが、「顔は知っている」という程よい距離感は好む傾向があります。
わからないことがあってもオーナーならしっかりと答えることができるので、心強いと感じるでしょう。
また、内見時の立会いは、オーナーにとってもメリットがあります。
内見者が物件のどこをよく見ていて、決まらなかったら何が気に入らなかったのかを直接聞くことができ、その後の対策に役立てることができるからです。
内見者の態度や様子を見ることもできるので、入居審査の一環としても有効と言えるでしょう。
文/木村 元紀
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