内見予約はメールやSNSで完結したい入居希望者が過半数!賃貸住宅の部屋探し最新事情

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公開日:2024年1月10日
更新日:2024年3月8日
内見予約はメールやSNSで完結したい入居希望者が過半数!賃貸住宅の部屋探し最新事情1

コロナ禍以降、さらに進んだ賃貸住宅の部屋探しオンライン化。スマートフォンの世帯保有率も9割を超え※、いまや物件探しから賃貸契約まで、すべてをオンラインで完結することが可能になりました。しかし実際のところ、ユーザーはどこまでのオンライン化を望んでいるのでしょうか?アットホーム(株)による「オンラインでの住まい探しに関する調査 2023 賃貸編」を見てみましょう。

※総務省 令和5年版白書「国民生活におけるデジタル活用の動向」

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ポータルサイトでの物件探しが多数派。検討者はさらに高い割合

内見予約はメールやSNSで完結したい入居希望者が過半数!賃貸住宅の部屋探し最新事情2

オンラインでの住まい探しに関する調査 2023 賃貸編」は、2022年9月~2023年8月の間に賃貸物件に引っ越した人と、2024年3月までに引越しを検討している18~50歳を対象に行われています。

すでに引っ越した人の物件探しは、「不動産ポータルサイトで検索」によるものが65.1%。「不動産ポータルアプリで検索」の25.0%を合わせると9割にのぼります。しかし複数回答のため、「不動産会社を直接訪問」という人も26.3%おり、複数の方法で部屋探しをしていることが分かります。

これから引越しを検討している人は、ポータルサイト73.6%、アプリ34.3%、「不動産会社のホームページ」26.4%と、オンライン上での割合がより高くなっています。

引っ越し検討者は、4人に1人(24.9%)が、「検索サイトで住みたい街や不動産に関するキーワードで検索」しています。Yahoo!やGoogleなどで「渋谷 3LDK」といったワードの検索がこれに当たります。ポータルサイトで検索する前段階で住みたい街を絞るために、相場などを確認する意味もあるのかもしれません。

物件設備は水まわり、周辺設備はスーパーの写真は必ず見たい

インターネットで物件を探す際に「必ず見たい写真」については、経験者・検討者ともに上位の顔ぶれは同じで、トップ5は次のような結果でした。

物件設備で必ず見たい写真(複数回答)
順位 項目 経験者 検討者
1位 風呂 63.4% 71.9%
2位 トイレ 64.1% 70.6%
3位 キッチン 58.2% 65.7%
4位 洗面所 55.0% 61.2%
5位 居室 54.4% 60.9%

 

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設備では上位4位までが水まわりで、5位に居室という結果に。多くの場合、居室写真は掲載されているため、毎日使う水まわりをチェックしておきたい、という心理が表れているようにも見えます。

周辺環境で必ず見たい写真(複数回答)
順位 項目 経験者 検討者
1位 スーパーマーケット 63.0% 67.8%
2位 コンビニエンスストア 45.4% 50.2%
3位 ドラッグストア 33.2% 40.1%
4位 病院 22.3% 26.2%
5位 飲食店 21.6% 26.2%

 

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必ず見たい周辺環境の写真は、3位までが日常の買い物をする場所でした。スーパーマーケットは店舗によって規模や品揃えがかなり違うため、優先順位が高いのかもしれません。

経験者の半数以上はメールやSMSでの内見予約の完結を希望

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ポータルサイトやアプリでの物件選びから実際に内見予約まで進む時も、引越し経験者の54.5%が「内見予約をメールやSMSで完結したかった」と回答しています。

引っ越し前はなにかと忙しいこともあり、お仕事などの隙間時間に予約してしまいたい、という傾向が表れています。

重説・契約は対面が多いものの検討者はオンライン希望が3割以上

内見から重要事項説明・契約の利用経験や意向を聞いてみたところ、次のような結果となりました。

【経験者】住まいを契約する際、重要事項と契約は、対面もしくはオンラインのどちらで行いましたか?

【検討者】住まいを契約する際、重要事項と契約は、対面もしくはオンラインのどちらで行いたいですか?

重要事項説明について
項目 経験者 検討者
対面希望 80.5% 68.5%
オンライン希望 19.5% 31.5%

 

契約について
項目 経験者 検討者
対面希望 76.9% 62.9%
オンライン希望 23.1% 37.1%

 

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重要事項説明で約3割、契約で4割弱の検討者がオンラインを希望しています。実際にオンラインで重要事項説明・契約を行った経験者からは、「遠方の物件だったので便利だった」「家で話を聞けたので気が楽だった」という声が上がりました。

初期費用はクレジットカードでの支払い希望が約半数!現金手渡し希望は約1割

引っ越し検討者に、今後住まいを契約する際に希望する初期費用の支払い方法について聞いた結果は以下の通りとなっています。

今後希望する初期費用の支払方法(引っ越し検討者)
クレジットカード 51.1%
振込 19.1%
口座引き落とし 17.0%
現金で手渡し 10.9%
その他 1.9%

 

半数以上がクレジットカードでの支払いを希望しており、やはり入居希望者が手軽さを重視していることが分かります。

求められるのは量と質とスピード。SNSに強い会社を味方に

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不動産会社を選ぶ基準についての質問では、経験者は「物件写真の枚数が多い」、検討者は「取り扱っている物件数が多い」がトップとなりました。

検討者では、「取り扱っている物件数が多い」のほか、「物件写真の枚数が多い」「物件写真がきれいで見やすい」が4割越え。経験者よりもさらに物件写真を重視しているようです。

また、仲介会社とのスピーディーなやり取りを求めている傾向も強く、「LINEなどのSNSでやり取りできる」を選んだ人が検討者で17.6%いました。先述したように、経験者も内見予約をLINEやメールで完結させたかった人が過半数を超えていましたね。

SNSでの物件紹介やSNSのやり取りに慣れている不動産会社であれば、引越し検討者へのアプローチがスムーズかつスピーディーに進められる可能性が高くなります。賃貸オーナーができる空室対策として、SNS活用に強い不動産仲介会社を選んでみるのも有効かもしれません。

※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年1月10日時点の情報をもとに制作しています。

取材・文/石垣 光子

ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。

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