9割以上が見る「物件写真」。その中では何をチェックしている？

アットホームが「不動産ポータルサイトに関する調査」で、不動産ポータルサイトで住まいを探す際に、物件写真を確認しているか聞いたところ、92.5％が「はい」と回答。それでは、物件写真では何を見ているのでしょうか。以下のような回答が挙がっていました。

実際に住んだときのことをイメージして、細かいところまで見ていることが分かります。

不動産ポータルサイトでの部屋探しに不動産会社の情報は必要？

不動産ポータルサイトには、その物件を仲介する不動産会社の情報も掲載されています。これらの会社情報はどれくらい重要視されているのでしょうか。「物件の情報だけでなく会社の情報もあった方が安心できますか？」という質問には、83.1％が「そう思う」「ややそう思う」と答えています。

実際に不動産会社の情報を見たことがあると答えた人は67.3％。不動産会社の情報として参考になると思うものについては、上位5位は以下のような回答でした。

上位はほとんど割合が変わらず、およそ3人に1人が確認していることになります。その中でも1位の「不動産会社の店舗が取り扱っている物件数」については、ポータルサイト上で目星をつけた物件が内見で期待外れだったとしても、他の物件を紹介してくれるかどうかなどの判断材料にしていると思われます。

プロが考える見るべきポイントは？居室では「明るさ・日当たり」

(株)アットホームでは、全国の加盟店へのアンケートをもとにした『不動産のプロが選ぶ！「物件画像で見るべきポイント」ランキング』もほぼ同時期に発表しています。

お部屋探しをしている人が「コンセントの位置」や「窓の位置」をチェックしていた居室写真。これらについて、不動産会社のプロは見るべきポイントを次のように回答していました。

物件写真を見た後、実際に内見する際は、次のようなポイントを確認すると良いとのコメントがありました。

自主管理の大家さんは、こういったポイントには特に注意して対応しておくことが大切ですので、参考にしてください。

キッチンではコンロの種類や口数をチェック！

キッチンで見るべきポイントについては、上位5位は以下の通りでした。

お部屋探しをしている人が見ているポイントとほぼ同じで、日頃から料理をする人は、料理のしやすさやものが置けるかどうかをしっかりチェックしているようです。特に、フライパンなどはIHで使えないものもあり、買い替えが必要になってしまいます。

内見時に確認するべきポイントとしてはその他に、「排水管がゆがんでいないか、水漏れの形跡はないか、棚の開け閉めはスムーズかをチェック」、「実際に立ってみて、高さや配置を確認するとよい」、「冷蔵庫のドアの向きは必ず確認した方がよい」などのアドバイスがありました。

水まわりは設備の有無や清潔さ・掃除のしやすさを確認

バス・トイレについては以下のような項目が上位に挙げられています。

お部屋探しをしている人は浴室で鏡、トイレでは収納棚の有無を物件写真でチェックしていました。お部屋探しをしている人の方が細かいポイントまで見ているように思えますが、追い焚き機能や温水洗浄便座については写真ではなくポータルサイトの検索条件で、洗濯機置き場は間取図で確認できるためかもしれません。

内見では「実際に浴槽に入ってみても良いと思う」「便座に座って十分な広さがあるかを確認するとよい」「クリーニングが行き届いているかを確認するとよい」などのコメントがありました。

まとめ

お部屋探しをする人は、実際に住む時のことを想定して物件の細かい点までチェックしていることが分かりました。間取りや設備面については変えるのが難しいですが、清潔さや収納棚などについては努力で改善できそうです。

まずは写真で「いいな」と思ってもらうために、賃貸オーナーも「自分が住みたいと思うか」という目線で物件や写真の撮り方を考えてみるもいいかもしれません。

※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年3月7日時点の情報をもとに制作しています。

取材・文／石垣 光子

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