賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性

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公開日:2024年5月1日
更新日:2024年5月15日
賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性1

持ち家でも賃貸でも関係なく、毎日の家事は必要。賃貸物件で一人暮らしをし、料理・洗濯・掃除を日常的に行っている人が住まいに求めるのはどんなことでしょうか?(株)アットホームが発表した「家事と住まい探しの実態調査」から、賃貸住宅の水まわりの重要性や大家さんができる工夫について考えてみます。

約7割の人が水まわりの掃除を負担に感じている!

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

まず、家事に対する考え方・向き合い方ですが、住まいを選んだ際に、家事のしやすさを重視したのは31.4%でした。

家事に対する好き嫌いでは、54.2%と半数以上が「料理をするのが好き」と回答。その一方で、洗濯は「好き」が38.7%、掃除は34.4%と、あまり好まれていないようです。

また、家事の中では「トイレ掃除」が最も負担に感じる人が多く、「とても負担に感じる」「やや負担に感じる」を合わせて69.4%でした。続いて負担の大きいものは「風呂掃除」「排水口の掃除」。水まわりの掃除に負担を感じている人がとても多いことが分かりました。

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一人暮らし歴にかかわらず「排水口の掃除」が最も嫌い

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

一人暮らし3年未満と3年以上の人にそれぞれ最も嫌いな家事を聞いたところ、いずれも1位は「排水口の掃除」、2位が「トイレ掃除」でした。

やはり水まわりの掃除は嫌われているようです。他にも3年未満の3位と3年以上の5位に「洗い物・食器を片付ける」、3年以上の4位に「風呂掃除」が入っています。

「洗い物・食器を片付ける」については、「あえてシンクが狭い物件にし、食事ごとに片付ける」という人もいました。

4人に1人はごみの分別ルールを正しく理解していない!

続いては家事のやり方や工夫についてですが、お風呂の残り湯を洗濯に使っているのは12.4%と少数派。一人暮らしだとシャワーで済ます人が多いことも関係しているかもしれません。

乾燥機付き洗濯機を持っているのは15.9%ですが、洗濯物を外に干している人は47.0%と、半分に満たない割合となりました。共働き家庭の増加や防犯、花粉症を理由に増えているといわれる部屋干しですが、一人暮らしでも例外ではないようです。

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

また、「ごみの分別ルールを正しく理解していますか?」という質問に対しては24.4%が「いいえ」と回答。4人に1人は正しく理解できていないことになります。ゴミの分別ルールは地域によっても違うため、引っ越してきて間もない人は把握しきれていないケースもあるかもしれません。

家事をするうえでゆずれない設備1位は「バス・トイレ別」

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

家事をするうえでゆずれない設備は、一人暮らし歴にかかわらず「バス・トイレ別」が1位でした。昨年、(株)AlbaLinkが行った調査でも、「一人暮らし物件でこだわった条件」は「バス・トイレ別」が1位となっています。家事という観点で見ても「バス・トイレ別」はもはやマストに近い条件なのかもしれません。

一人暮らし歴3年未満は「コンロ2口以上」、3年以上は「ガスコンロ」が2位。今後ほしい設備は一人暮らし歴にかかわらず「広い作業スペース(まな板を置くのに十分な作業スペース)」が1位でした。普段からお料理をしているため、コンロや作業スペースに不便を感じることが多いのでしょう。

他にも、ゆずれない設備には「洗面所独立」「温水洗浄便座」など水まわり設備が多くランクインしていました。

1口コンロで作業スペースが小さくても工夫して料理

お住まいの物件のコンロが1口のみの人は26.5%でした。これは、賃貸物件における1口コンロの割合よりは少ないように思えます。日常的にお料理をしている人を対象とした調査であるため、もともと2口コンロの物件を選んで住んでいる人が多いのかもしれません。

しかし1口コンロでも、仕切りのあるフライパンを使ったり、電子レンジと併用したりすることでお料理しているとのコメントも。

また、54.8%と過半数が「キッチンに充分な作業スペースがない」と回答。これもコンロの上にカバーを置いて作業台にしたり、ホームセンターで購入した台を使ったりして、工夫しているようです。

まとめ

日常に家事をしている人でも、水まわりの掃除は負担に感じている人が多いことが分かりました。「嫌いな家事」で1位になった排水口の掃除については、ゴミ受けをステンレス製のものに変えることで汚れにくくなります。これなら、大家さんからの入居者へのささやかな家事の応援として、費用をかけずに喜んでもらえそうです。

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

また、洗濯に関しては部屋干しが主流となりつつあるようです。浴室乾燥機をとり入れるのは難しくても、窓際や洗面室にハンガーパイプや室内物干しなどを設置しておくと、内見の時に目に留まるはず。

ゴミの分別ルールを理解していない人が24.4%と意外に多い印象ですが、前述した通り、新しく引っ越してきたばかりで一人暮らしだと、なかなかルールを把握する機会がないことも考えられます。

賃貸住宅の住まい探しでも約3割は家事のしやすさを意識!アットホームの調査からわかる水まわりの重要性2

ある大家さんから、入居者プレゼントとして、その地域指定のゴミ袋をプレゼントしているという話を聞いたことがあります。指定ゴミ袋が必要なことすら入居者が知らない可能性もあるため、とても良いアイデアではないでしょうか。ゴミ出しの曜日やルールなども、物件内に掲示しておくと良いですね。ゴミ出しマナーを守ってもらうことは、アパート周辺の美観を保つためにも欠かせません。

料理やお掃除などの家事を日常的にしている人は、家での暮らしを大切にしている人ともいえます。そのような人は、自らの住む部屋も大切に扱ってくれる人が多いのではないでしょうか。

水まわり設備を今すぐ充実させることは難しいですが、ちょっとした家事のしやすさなどに配慮のある物件づくりが、入居者に長く住んでもらう環境につながるかもしれません。

※この記事内のデータ、数値などに関して本記事は、2024年5月1日時点の情報をもとに制作しています。

文/石垣 光子

ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。

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