【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!

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公開日:2020年11月4日
更新日:2020年11月24日
【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!1

父親から相続した農地の土地活用を思案していた堀さん。納税猶予期限が迫る中、不安と焦りを抱えていた堀さんがセカンドオピニオンで最良のパートナーに出会い納得の土地活用にたどりついたストーリーをご紹介します。

今回お話しを伺ったオーナーさん
【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!2

岐阜県岐阜市 堀さんと奥様

土木関係のコンサルタントにお勤め。お父様から受け継いだ農地が負の財産にならないよう、またお子さんの負担にならないことを一番に考えて土地活用を検討・実行したという。

今回の土地活用のポイント

●数社を比較検討し、大家目線で提案してくれる企業を選定
●土地の一部を売却して物件の建築費に充当。借入金を抑えた
●競合との差別化を図り、戸建て賃貸・3LDKの間取りを採用

納税猶予期限が迫る中、気持ちばかりが前のめりに

現在もサラリーマンとして忙しい日々を送る堀さん。かつて兼業農家を営んでいた父から1000㎡の農地を2筆相続したのが20年前。相続後から、何とかしなくてはと思いつつも、仕事が忙しく、結局、営農組合に米の作付けを依頼していた。

「ここは地価も高く、肥料などの諸経費を合わせると、1俵数万円もの高い米になっていました。しかも米の買い取りが負担でした」

もはや農地としての利用が難しいと悟り、2019年4月に納税猶予期間が終了するのを前に、節税対策に乗り出す。すでに2019年が明け、カウントダウンは始まっていた。

このタイミングで、大手建築会社A社からのアプローチがあり、アパート建築と運営を提案される。納税猶予明けまで3カ月。焦りから周りが見えなくなり、話はどんどん進んでいた。

一旦クールダウンを。奥様のアドバイスが功を奏す

「大丈夫なの?」と、そばで堀さんを見守っていた奥様が呟いた。
アパートを建てるなら、1反の農地を売却して資金にするつもりだったが、A社から提示された売却金額は、実勢価格の半額。

これでは大きな借金を抱えることになる。不安を感じて事業の疑問を聞いてもA社の答えは曖昧で納得できなかった。「こんなに大きなお金が動くことなのに…」と次第に不信感を募らせた。

「納得いかないまま見切り発車するより、一度クールダウンしましょう」という奥様の一言に堀さんは、はたと立ち止まった。

そこから別の建築会社を探し、数社に打診。そのうちの一社が(株)大雄だった。最初の打ち合わせで、担当の児玉さんが持ってきた資料に堀さん夫妻は驚いた。

「現地調査に基づいた賃貸物件の現況や将来性などのデータを明確にまとめて提示してくれました。これまで何度A社に聞いてもわからなかったことが瞬時に解決。その場で児玉さんにお願いしたいと決めました」

児玉さんの提案は、周囲に乱立するアパートではなく、戸建て賃
貸。家族に人気のエリアだけに、ターゲットをファミリーに絞り差別化を図った。間取りは周囲にはない3LDKに。

【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!2

敷地配置図/敷地を上手く活用し、戸建て賃貸住宅の4棟すべてに駐車場が2台分用意され、便利

【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!2

間取り図/1階に14.5帖のLDK、2階には3部屋を配置。収納も多く、家族が増えても長く住んでもらえる

建物は、規定のパッケージタイプで、堀さんが仕様を迷う時間的ロスをなくした。資金は、農地の一部を事前に堀さんが調べていた希望額で大雄が購入。これを元手に足りない額を金融機関から借り入れた。

戸建て賃貸なら、いざという時は切り分けて売却することもできる。相続のあり方を堀さん目線で提案する児玉さんへの信頼が確かなものになり、わずか1カ月ほどで契約を締結。奇跡的に消費税の増税前に間に合った。

何代も受け継ぐものだから信念をもって賃貸経営のスタートを

12月に3LDK、77㎡の戸建て賃貸を4棟竣工。家賃は9万5000円〜6000円と周辺のアパートより1万円ほど高いが、1棟は引き渡し前に、残りの3棟も2月には入居者が決まった。ニーズの高さは予想通りだった。

「管理・運営は大雄さんにお任せしています。ゴミ置き場も、自治会長と話をしてくれ、飛散防止ネットまで用意してくれました。対応が早く、トラブルがあってもすべて大雄さんが窓口で動いてくれるので安心です」と堀さん。

【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!2

シャープでスタイリッシュな外観が目を引く。シンプルな造りでメンテナンスしやすいのが特徴。見た目より居住空間は広く、使いやすい

【大家さんの土地活用物語】納得の資産組み換えで賃貸経営をスタート!2

賃貸ではめずらしい対面式キッチンを配したLDKには床暖房を設置。採光たっぷりのリビングは開放感にあふれている

土地活用に大切なことを聞くと、
「自分で納得してからスタートを切らないと、周りに流されて後悔しても取り返しがつきません。しっかりと信念を持つことです。

あと、完成した戸建て賃貸を見た子どもが、こんな戸建て物件に住みたいと転勤を機に探して転居したんですよ。そんな私たちの家族が住みたいと思える物件に、入居者さんが自分の家のように長く快適に暮らしてくれたら嬉しいですね」と笑顔で話してくれた。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2020年11月04日時点のものです。

取材・文・撮影/アトリエあふろ(真下 智子、古川 公元、近藤 真)

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