やらないと法律違反になる!?エレベーター保守の実施時期や内容などの基本を解説

リフォーム/塗装
この記事が気になる

【この記事が気になるとは】
会員様限定のサービスです。 会員の方は、「ログインする」そうでない方は、
会員登録して再度アクセスしてください。

ログインする ⁄  会員登録する
閉じる
公開日:2022年3月3日
更新日:2022年6月27日
やらないと法律違反になる!?エレベーター保守の実施時期や内容などの基本を解説1

建物は、きちんと修繕対応すれば、寿命が伸びて、長く収益を生み続けてくれます。今回は、「エレベーター保守」について解説します。点検しなければいけない期間や保守点検の契約形態、会社の違いなど、ぜひ参考にしてください。

お話しを伺った方
やらないと法律違反になる!?エレベーター保守の実施時期や内容などの基本を解説2

ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社 営業本部 本部長 渡辺 武志さん

エレベーターの独立系メンテナンス会社でトップシェアを誇るジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社で営業の責任者を務めている。主要メーカー各機種に対応できる技術力と純正部品の調達力が強みである同社は2018年に東証一部上場。

エレベーターの保守契約は自分の物件に合ったものを検討しよう

やらないと法律違反になる!?エレベーター保守の実施時期や内容などの基本を解説2

エレベーターメンテナンスの様子。細かい異変も見落としなくチェックします

所有マンションにエレベーターがついていると、保守点検が必要になり、その費用が発生します。

しかし、管理費に含まれているケースもあって、点検内容や費用の内訳を十分に把握していないオーナーが多いのではないでしょうか。

「自動車の車検と同じように、エレベーターにも年1回の法定点検が義務付けられています。これとは別に1〜3カ月ごとの定期点検も欠かせません。

定期点検ではエレベーターの安全性と性能を維持するために、『ブレーキや巻き上げ機、メインロープ等の性能が劣化していないか』、『バッテリーや制御盤が正常に作動しているか』などを専門技術者が入念にチェックします」と渡辺さんは話します。

エレベーターの保守点検、契約形態は2種類!どう違う?

やらないと法律違反になる!?エレベーター保守の実施時期や内容などの基本を解説2
フルメンテナンス(FM)契約

●メンテナンス費用の中に部品交換・修理費用を含む契約
●不具合・故障があった場合の修理費用が別途発生しない
●見積もり確認等の手間がかからず、経理上の処理もラク
●POG契約と比べて約2割~4割ほど割高になることが多い

POG(パーツ・オイル・グリース)契約

●パーツ・オイル・グリースの点検・給油など基本的な点検に項目を絞ったメンテナンス契約
●不具合・故障があると、部品交換・修理費用が別途必要
●部品交換・修理費用を除く分、月額費用を安く抑えられる

エレベーターメンテナンス会社は2種類!どっちがおすすめ?

上記で紹介したような、エレベーターの保守・保全を担うメンテナンス会社は「メーカー系」と「独立系」に分類されます。

通常は新築時に設置したエレベーターメーカーの系列会社に委託するため、そのまま契約を継続しているケースが多くなっています。

ただし、費用面では独立系の方が安い傾向にあるので、メンテナンスコストを抑えたいなら、メーカーを問わずに委託できる独立系を選ぶのも賢い手です。

「まずは情報を得るためにも、相見積もりを取って比較することをおすすめします。エレベーター保守サービスの内容がわかり、知識も身につきますから」と渡辺さんは語ります。

この機会にご自身の物件でのエレベーター保守契約を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

メンテナンス会社の違いと特徴は?

エレベーターのメンテナンス会社は「メーカー系」と「独立系」の2つに分けられます。

「メーカー系」メンテナンス会社の特徴と向いている人

三菱、東芝、日立など、エレベーターを開発するメーカーの系列会社がいわゆる「メーカー系」のメンテナンス会社です。自社系列のエレベーターのみメンテナンスを行います。
安心感と信用力のある大手に任せたい人向け

「独立系」メンテナンス会社の特徴と向いている人

特定のメーカーに属さないメンテナンスの専門会社のことは「独立系」と分類されます。基本的にどのメーカーのエレベーターでもメンテナンスを行うのが特徴です。
技術力は維持し、コストは安く抑えたい人向け

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2022年3月3日時点のものです。

取材・文/菱沼 晶

この記事をシェアする

関連する企業レポート

関連するセミナー・イベント

関連する記事