【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!

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公開日:2022年4月12日
更新日:2022年7月4日
【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!1

エレベーターの保守・リニューアルの現場を知ることができる、施設見学をレポート。ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社(JES)の総合技術研究センターJES Innovation Center(JIC)に行ってきました。これまであまり見る機会のなかった、エレベーターの裏側に迫ります!

エレベーターのメンテナンスは「必須」

所有マンションに「エレベーター」を設置している大家さんは多いと思います。エレベーター設備の取り替えは約30~35年が目安といわれますが、交換する以外にも年1回の法定点検や、1~3カ月ごとの定期点検も必要になります。しかし、実際の現場でどんなことが行われてるかはあまりなじみがありません。

そこで、オーナーズ・スタイル編集部がエレベーターの点検・保守を行う「ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社(JES)」のテストタワーであるJICを見学してきました。

通常、施設内の見学は行っていないそうですが、オーナーズ・スタイルが提供する「大家さんの窓口」の大家さん向け企画の一環として、JESさんご協力のもと今回の見学会が実現しました(大家さんの窓口の詳細はページ下部)。

せっかく貴重な機会をいただいたので、メンテナンス会社による保守・リニューアル、迅速な対応の仕組み、技術力はどのように培われているのかなど、エレベーター管理の現場をレポートします!

ジャパンエレベーターサービスホールディングス(JES)とは

JESは独立系のエレベーターメンテナンス会社。JICという高さ10階建て相当のテストタワーで、保守・管理業務のほか研究・開発を日々行っているそうです。

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

▲JESのテストタワーがあるのは、東京メトロ「和光市駅」から車で15分ほど。和光北ICがほど近く、首都圏近郊へのアクセスは抜群です

それでは早速行ってみましょう!

高い技術力を、特許証や認定証などが裏付け

1階エントランスに入ると、大きな「JES」ロゴとともに、多くの書状が目に入ります。

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▲オーナーズ・スタイル「大家さんの窓口」のイベントとして開催。当日ご参加いただいた皆さんと一緒に見学しました

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遠隔監視のシステム、メンテナンスの装置など、さまざまな技術で取得した特許証や認定証が飾られていました。

JESの「PRIME」というリモート遠隔点検サービスに係るものだそうで、メーカー系と遜色ないリモートメンテナンスを可能としている同社の高い技術力が伺えます。

写真には写っていないのですが、エントランスには側面がスケルトンな研修用エスカレーターも設置されています。エスカレーターの中を見られるのは貴重な機会!

JESではエスカレーターの保守・点検も行っているため、複合施設などでも、包括的にメンテナンスを行えるそうです。

普段は見られない、エレベーターの裏側!

そしてJESの担当者による見学ツアーがスタート。まずはリニューアル倉庫と制御チューニング室に案内してもらいました。

エレベーターは、建物によって必要なボタンの数が異なったり、停まる階が異なったり、いわばすべてがオーダーメイド。

リニューアル予定のエレベーターは、建物にあわせて1台1台制御の設定が行われていきます。当たり前のように使っていたので盲点でした……!

次は、地下ピットとテスト用エレベーターの見学です。

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

画像はJIC特設サイト https://www.jes24.co.jp/jic/ より

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

画像はJIC特設サイト https://www.jes24.co.jp/jic/ より

普段は目にすることができないエレベーターの外側を見せてもらいましたが、機械の迫力に圧倒されます。動力の仕組みと安全対策について、実際の機械を見ながら説明が聞けるのでイメージがしやすく、メンテナンスがいかに大切かを実感できます。

自動で停止・復旧ができる地震感知器や、最上部と最下部に設置され、箱が触れると自動的に停止するリミット装置なども丁寧に紹介してもらいました。これだけの機能が搭載されていることがわかると、安心感が増しますね。

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

▲天気が良かったので、屋上も見学させていただきました。空気が澄んでいると、富士山も見えるとか(この日は残念ながら見られず)。夏には荒川越しに戸田の花火大会がよく見えるそうで、うらやましいですね~!

盤石なサポート体制で、リニューアル後も安心

ここまでエレベーター保守・リニューアルに関わる技術的な面を見せてもらいましたが、ここからはサポート体制について見学します。

まずは全国で約79,000台(2022年3月末)のエレベーターの遠隔サポートを行っている、「コントロールセンター」です。中央の大きな画面には、気象情報やメンテナンス員の配置状況などが常時表示されています。

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

▲先日の首都圏の地震の際にも、管理しているすべてのエレベーターの点検を24時間以内に完了させたとか。オーナーさんとしては迅速に点検してもらえると安心ですね(画像はJIC特設サイト https://www.jes24.co.jp/jic/ より)

最優先は「閉じ込め」の対応とのことで、万が一通報があった場合にはこのコントロールセンターから近くにいるメンテナンス員に指示を送り、3方向から急行させる徹底ぶり。原則30分以内(※東京都内の場合)の到着を目指しているそうです。

そして最後は、各メーカーの純正部品を中心に、膨大な量のパーツをストックしている「パーツセンター」です。数万点以上の部品が整然と並べられた様子に圧倒されます。

【エレベーター保守・点検の仕組みを知る】JESテストタワーの見学レポート!2

▲メーカー、そして部品ごとにしっかり整列されているのはもちろん、室内の環境にもこだわっているそうです(画像はJIC特設サイト https://www.jes24.co.jp/jic/ より)

しっかりと管理されているため、24時間365日、故障や停止などの緊急トラブル時でもすぐに出荷対応が可能というのが心強いですね。

修理時に回収した古いパーツも、壊れたチップを新しいものに取り替えて再利用可能にしているとのこと。メーカーの生産が終了している部品でもJESでは用意できる、ということもあるそうです。

信頼できる企業を見極めよう!

こうして見学を終えて、今まで当たり前のようにエレベーターを利用できていることは、適切なメンテナンスがあってこそだということを再認識できました。地震などの災害も増えている昨今、信頼のできる企業に任せることは今後さらに重要になってくると思います。

そういった意味で、実際に保守の現場を見ることができるのは、とてもいい機会になりました。エレベーターのメンテナンスやリニューアルを検討している方は、ぜひ一度ご自身で体験していただくことをおすすめします!

「大家さんの窓口」で見学会随時開催!

オーナーズ・スタイル「大家さんの窓口」では、定期的にエレベーター保守・リニューアルの仕組みがわかる見学会を開催しています。
次回開催が決定次第オーナーズ・スタイル・ネットやオーナーズ・スタイルのメルマガで告知いたしますので、ご期待ください!

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