賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント

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公開日:2023年2月15日
更新日:2024年3月14日
賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント1

アットホーム(株)が、賃貸物件で1人暮らしをしているZ世代(17~26歳)を対象に、ライフスタイルや価値観、求める住まいに関する調査を実施しました。「タイパ」重視の考え方とは?重視する住まいの条件や求める設備は?内容を抜粋してご紹介します。

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Z世代の約7割が重視!「タイムパフォーマンス(タイパ)」とは?

最近よく聞かれる「タイムパフォーマンス(タイパ)」とは、「時間対効果」という意味。「費用対効果」の「コストパフォーマンス」が、「価格以上の価値がある=コスパがいい(高い)」という風に用いられるように、かけた時間に対する成果が高いこと、最短時間で最大効果を得ることを「タイパが良い(高い)」といった形で使われます。

デジタルネイティブでもあり、常に多量の情報に触れているZ世代は、特にこのタイムパフォーマンスを重視する傾向が高いといわれていますが、果たして本当なのでしょうか。

アットホームの調査では、「タイムパフォーマンス(タイパ)や効率性は重要だ」という問いに対し、68.6%のZ世代が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答しています。

Z世代は「タイパ」だけでなく、もちろん「コスパ」も重視

「ものを買う時、コスパを重視する」についても73.3%の賃貸住宅に住んでいるZ世代が肯定的な回答。その他、「口コミを気にする」、「流行のものより、自分が良いと思ったものを優先したい」も「そう思う」「どちらかといえばそう思う」という回答が7割を超えています。

時間やお金をムダにしたくない、口コミを確認することで失敗を避けたい、でも最後は自分の目を信じて選択したい…といったZ世代のシビアな考え方が現れています。

テレビ、掃除機を持たないZ世代が2割以上!半数が「推し活・オタ活」中

賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント2

それでは、Z世代の具体的な暮らしについてはどうでしょうか。1人暮らしの持ち物については、テレビを持っていないと答えた人が20.8%、掃除機を持っていないと答えた人が26.3%もいます。

テレビについては、2022年に(株)FJ ネクストホールディングスが行った「Z世代 ひとり暮らしの生活事情」アンケートでも、2割以上が「ネット配信動画しか見ない」と答えています。

同調査では映画や音楽のサブスクを利用している人が7割いましたが、映画はパソコンモニターやタブレットで見ることができるため、やはりテレビ離れは進んでいるようです。掃除機については、ワンルームであれば音も出ずかさばらないハンディワイパー等で十分、ということなのかもしれません。

その反面、電気ケトルを持っている人は68.8%と7割近く。1人分であればコンロよりも早く簡単にお湯が沸かせる電子ケトルは、いまや1人暮らしの必需品といっても過言ではないようです。

Z世代の約半数が「推し活・オタ活」をしていると回答

賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント2

「推し活」とは、好きなアイドルやアニメ・ゲームのキャラクターや声優などを応援する活動全般のことです。「オタ活」はさらに深く究めた応援を指すこともありますが、あまり区別せず使う場合も。

1人暮らしのZ世代のうち、「推し活・オタ活をしている」と答えたのは49.8%と約半数。そのうち、家の中に「推し」に関するスペースがあると答えた人は41.2%で、全体の5人に1人にあたります。「推し」に関するスペースとは、応援グッズやフィギュア、写真集などの本や冊子類の置き場所やディスプレイ場所のことを指します。

Z世代の賃貸住宅における「推し」に関するスペースの広さは、半数近くが4㎡以上と回答。アットホームでは30㎡以下を1人暮らし用としているため、生活スペースのそれなりに広い部分を「推し」のために割いていることになります。

賃貸住まいのZ世代6割以上が「ライフステージに応じて違った場所に住みたい」

住まいの価値観については、賃貸住宅に住んでいるZ世代64.3%が「ライフステージに応じて違った場所に住みたい」と回答。これから転職や結婚などでライフステージが変われば、それに合わせて住み替える意向があります。

さらに「隣人とはできるだけ顔を合わせたくない」人が81.3%と多数。「インテリアには多少お金をかけてでもこだわりたい」が44.5%と半数近く、「浴槽は必要ない」が22.5%。シャワーだけで済ませている人も2割以上いることが分かりました。

Z世代が求める設備は「独立洗面台」「モニタ付インターホン」「インターネット無料」

賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント2

それでは、賃貸物件を探す時には、どんな条件を重視しているのでしょうか。複数回答で、条件・設備のTOP3は以下の通りです。

重視する住まいの条件
通勤・通学に便利・・・51.5%
間取り・広さ・・・48.3%
スーパーマーケットが近い・・・43.8%

重視する住まいの設備
独立洗面台・・・37.5%
モニタ付インターホン・・・33.8%
インターネット無料・・・33.0%

ここでも賃貸住宅に住んでいるZ世代は「タイパ」重視の傾向が見られ、重視する条件は通勤・通学の利便性が1位に。「最寄駅から近い」もTOP3に続く4位でした。

また、設備で2位の「モニタ付インターホン」ですが、5位にも「オートロック」が入っており、条件でも5位・6位が「治安が良い」「セキュリティー」と、安全面を気にする人が一定数いることが分かります。

不動産会社からの連絡に「知らない番号からはすぐ出ない」と答えたZ世代入居者が半数以上

賃貸住宅に住むZ世代のライフスタイル・価値観とは?アットホームの調査から見えた重視するポイント2

最後に、契約時の手続きややり取りについての設問です。知らない番号から電話がかかってきた場合、「すぐに出る」と答えた賃貸住宅に住んでいるZ世代は10.3%と1割程度で、52.3%は「すぐには出ずに番号を調べてからかけなおす」と回答しています。不動産会社は、電話だけでなく、LINEやメールなど、複数の連絡手段を持っておくべきでしょう。

また、「手書きでの記入が不要なWebフォームからの入居申込」については72.8%が、「電子サイン」は76.3%が「利用したい」「どちらかと言うと利用したい」と回答。

利用したい理由として「楽だから」「エコだから」「最新のITツールを取り入れているところこそ信頼性がある気がするから」というコメントがありました。ITリテラシーで不動産会社の信頼性をはかる感覚も、Z世代の特徴のひとつかもしれません。

賃貸住宅に住まう層の多くを占めてくるZ世代。大家さんも理解を深めておくことが、今後の賃貸経営においても重要になってくるでしょう。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2023年2月15日時点のものです。

文/丸石 綾野

出典元の調査データを詳しく見る

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