賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介

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公開日:2023年4月5日
更新日:2024年3月8日
賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介1

賃貸経営において直面しがちな「近隣トラブル」。大家さんは賃貸経営のリスクを軽減するためにも、どのようなトラブルが、どのような原因で起こるのかを知っておきたいところです。(株)ヴァンガードスミスが一都三県を対象に実施した「近隣トラブル」に関する調査の結果を抜粋してご紹介しますので、参考にしてください。

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最も多いトラブルは「騒音」。特に深夜の時間帯への声が多数

賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介2

近隣トラブルの内容としては、「生活音/騒音」が最多で61%でした。具体的な内容として「深夜に騒がれてうるさかった」、「上の階の子供の歩く音や遅くまで騒ぐ音がうるさかった」など、深夜の騒音に関するコメントが多く見られます。

同社の近隣トラブル相談窓口に寄せられる約10,000件の相談のうち、約8割が音をきっかけとした相談だそうです。

賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介2

2位以下は「臭い(タバコ、悪臭)」、「駐車/駐輪関連」、「ゴミ出し関連」がほぼ同数で続きますが、「騒音」の四分の一程度の割合です。具体的には以下のようなものがありました。

ただ不快なだけでなく、心理的・身体的に不安を覚えるような体験もあります。本来くつろぐ場所であるべき自宅がそんな状態では、なかなかゆっくりできずに、当然引越しを考える人も多くいるでしょう。

近隣トラブルの例

●異なる曜日にゴミを出していた
●アパートの通路に原付が駐車されていた
●風呂場の使用時に異常に攻撃音を出す
●ベランダに物を投げ込まれた
●下の部屋から天井を突かれた

近隣トラブルで引越した人は22.8%。検討者を含めると半数以上

賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介2

では、実際に引越しにつながるような経験をした人はいるのでしょうか?近隣トラブルに遭った人のうち、トラブルが原因で実際に「引越しをしたことがある」人は22.8%。5人に1人が、近隣トラブルが原因で引越しをした経験をもつことになります。

「引越しを考えたことはあるがしていない」人も28.8%いることから、近隣トラブルが原因で引越しを検討したことがある人は半数以上にのぼることが分かりました。

トラブルの相談先は「管理会社」が最多。未解決のケースも多い

近隣トラブルに遭遇した人は、どこに相談したのでしょうか。実際の相談先としては次のようなものが挙がっていました。

過去に隣人トラブルを経験した際の実際の相談先
1位 管理会社
2位 家族
3位 相談していない
4位 警察
5位 大家

 

その他、「友人」や「地方自治体」、「弁護士」といった回答の他、「相談先が分からなかった」という人がいます。身の回りの人に相談した人も多いようです。

実際に相談をした人からは、「管理会社に相談したが当事者同士での解決を促された」、「警察に相談したが、何かあってから言ってくれと言われた」、「10年以上未解決になっている」といったコメントも。

内容によっては具体的な対策がとれないトラブルも多く、第三者が介入しづらい状況が伺えます。

増加する近隣トラブル。事件に発展するおそれも

賃貸物件で多発するトラブルとは?大家さんが注意しておきたいポイントを紹介2

コロナ禍でテレワークが定着したこともあり、近隣トラブルは増加傾向にあるようです。最初は些細なきっかけでも、近隣ゆえに目をそらすこともできず、ときには一方的な恨みが募っていく場合もある近隣トラブル。

昨年11月にも、大阪市のマンションで上の階に住む住人を切り付け、死亡させる事件が起こりました。容疑者は「上の住人の物音がうるさかった」と供述しています。

事件には発展しなくても、迷惑行為をする入居者に対して「適切な対応をとらなかった」として、大家さんに被害者への損害賠償が課せられた例も過去にはあります。

管理を管理会社に任せている場合も、迷惑行為をする入居者に対しては注意勧告、場合によっては退去を求めるなどの対応を検討する必要があります。

もし入居者からの苦情があった場合は、すみやかに事実関係を確認し、決してそのままにしないようにしましょう。

※この記事内の情報は2023年3月27日時点のものです。

取材・文/丸石 綾野

出典元の調査データを詳しく見る

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