受験申込みがスタート!「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」とは?建物の資産価値を保つハード面の基礎知識が身に付く資格の内容を詳しく解説

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公開日:2023年11月6日
更新日:2023年11月22日
受験申込みがスタート!「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」とは?建物の資産価値を保つハード面の基礎知識が身に付く資格の内容を詳しく解説1

(公財)日本賃貸住宅管理協会による「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」の受験申込みが2023年11月6日よりスタートしました。大家さんに役立つ内容が多く含まれているこの資格。どんな内容なのでしょうか。詳しい概要をご紹介します。

「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」とは

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「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」とは、賃貸住宅管理業者等が身につけておいた方が良い賃貸住宅(低層アパート)の設備や維持保全に関する基礎知識を体系的に学べる資格のことです。この資格を取得、または獲得するための学習をすることにより、大家さんは入居者からの物件に関する質問に答えたり、建物の正確な点検ができたりするようになります。

「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」が創設された背景

これまで賃貸管理会社は集金や入居者募集などソフト面の業務を主に行い、建物の修繕業務については専門業者に外注するケースがほとんどでした。そのため、社内にハード面の知識を持つ人材が育ちにくい環境でした。

しかし、アパートの外階段崩落事故などが発生し、賃貸住宅の保全や管理業に対して社会の注目が集まることに。さらに、2021年に施行された賃貸住宅管理業法で「賃貸住宅の維持保全」が管理業務として明確に定義されました。

こういった事情から、建築構造や工法、修繕、長期修繕計画といったハード面の知識を備え、建物の維持・保全に関する業務を担える人材の育成が、賃貸管理業界全体の課題となったことで「賃貸住宅メンテナンス主任者」認定制度の創設に至りました。

賃貸住宅メンテナンス主任者になると身に付く知識とは?

実務者が監修した「賃貸住宅メンテナンス主任者」の学習プログラムの範囲は、以下のようなものです。

◆賃貸住宅のメンテナンスの重要性
◆建物・設備の基礎知識
◆修繕対応から学ぶ設備の基礎知識(給排水設備、ガス・電気設備、雨漏り)
◆消防設備の基礎知識
◆外部改修工事の基礎知識
◆巡回点検業務のチェックポイント
◆法令点検とコンプライアンス
◆原状回復工事

 

試験勉強を通じて得られる知識は、「オーナーや入居者から賃貸住宅の建物・設備の維持保全に関する問合せを受けた際に、初診判断(一次対応)が出来る基本的で幅広い知識と技能」と定義されています。

つまり、修繕自体は専門業者に外注するとしても、考えられる原因や、そもそも修繕が必要なレベルなのか、外注するとしたらどこがふさわしいか…などを判断できる知識ということです。

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水漏れなどのトラブルが起きた際には、入居者に対して適切なヒアリングをしたり、修繕会社に同じ知識レベルで的を射た依頼ができたりするようになります。また、修繕会社から示された見積りや工事の内容が妥当なものかどうかの判断も可能になるでしょう。

さらに、建物の定期点検なども正確に行えるようになるため、特に自主管理をされている大家さんにとっては、かなり役立つ内容と言えます。

「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」の受験料は9,900円。学習も受験もオンラインでOK

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気になる「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」の受験方法ですが、IBT(Internet Based Testing)方式でいつでも・どこでも・好きなタイミングで、パソコンやタブレット、スマートフォンから学習や受験ができます。

まず、受験の申込みをオンラインで行い、受験料をクレジットカードやPay-easy(ペイジー)、コンビニエンスストアで支払います。受験料はテキスト・講習動画・試験料を含んで9,900円(税込)です。※別途事務手数料495円(税込)がかかります。

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申し込み後はオンライン上で講習動画が視聴できるようになり、テキストも2週間ほどで手元に届きます。テキスト到着日から資格試験の受験が可能です。

期間中は何度も受験でき、合格者にはAIサービスの特典も

試験は120分、100問の正誤式で、受験できる期間は受験料の決済完了から3カ月間。もし不合格だったとしても、期間内であれば合格するまで何度でも受験することができます。合否に関係なく、解答・解説、受験後スコアレポートによって、自分の弱点や理解度をチェックすることができます。

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合格するとオンライン上で認定証(証書・カードタイプ)のダウンロードができます。また、合格者特典として、テキストの内容に関する質問に答えてくれるAIチャットボットのサービスが使えるようになります。受験期間が過ぎても「受験者My Page」から講習動画が視聴できるため、復習にも便利ですね。

建物の維持・保全に関する知識は、自らの賃貸物件の資産価値を保っていくために、大家さんにも有効なスキルと言えます。すでに知識をお持ちの方もそうでない人も、「賃貸住宅メンテナンス主任者」の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事内の情報は2023年11月7日時点のものです。

取材・文/石垣 光子

ライタープロフィール
石垣 光子(いしがき・みつこ)
情報誌制作会社に10年勤務。学校、住宅、結婚分野の広告ディレクターを経てフリーランスに。ハウスメーカー、リフォーム会社の実例取材・執筆のほか、リノベーションやインテリアに関するコラム、商店街など街おこし関連のパンフレットの編集・執筆を手がけている。

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