適正な土地評価ができるプロと見込んで依頼

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Ｓさんは９年前にお父様を亡くされ、その時、フジ総合グループに相続税申告を依頼したことがお付き合いの始まりでした。

きっかけは、以前から参加していた賃貸経営セミナー。当時、Ｓさんのお父様は金融資産をはじめ、日本橋のビルや都内のご自宅、千葉県の不動産などを複数所有しており、そのすべてをお父様が管理されていました。

本業で多忙だったお父様の代わりに、不動産経営や管理を任されたのがＳさんでした。

「当時はわからないことばかりで、セミナーやイベントに参加して勉強していました」（Ｓさん）

そして、ある賃貸セミナーで担当税理士となる金子さんと出会います。

「金子先生は非常にテキパキとして、とても頼もしく感じました。また、フジさんも相続税の業務実績が豊富で、土地評価に定評がある印象でした。自宅は評価の難しい旗竿地に立っていたので、もし相続税の申告をお願いするならフジさんに、と決めていました」（Ｓさん）

それから数年後、お父様の相続が発生し、Sさんは同グループに相続税申告を依頼。

「百科事典のような分厚い申告書に驚きました。細部にわたる調査報告を見て、大変丁寧な仕事をされていると感心しました」（Ｓさん）

二次相続に向け、公正証書遺言を作成

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お父様の相続税申告を終えた後、Ｓさんは相続の準備の必要性を実感し、お母様の相続について再び金子さんに相談されました。

「フジさんには、すでに不動産評価を行っていただいていましたし、丁寧な仕事ぶりにも満足していましたから、母の相続税対策も迷いなくお願いしました」（Ｓさん）

金子さんが行ったのは、複数案にわたる相続対策シミュレーション。

「特におすすめした対策は、お母様のご自宅をＳ様の甥御様に遺贈することです。当時、お母様は甥御様と同居されており、小規模宅地等の特例が適用できました。そのため、相続税額を約半分に抑えることができたのです」（金子さん）

遺贈に際し、あとで揉め事が起きないよう金子さんは丁寧に説明し、Ｓさんのご家族全員が納得する形で遺言書作成を行いました。

「母はすでに90歳を超えていたので、役場ではなく自宅で手続きできるよう金子先生が手配してくれました。手続き当日は不安もありましたが、母に寄り添う金子先生の様子が聞こえてきて、『わぁ、これなら大丈夫』って安心したんです。事務的な手続きだけでなく、こちらの立場に立って親身に考えてくださって、本当に感謝しています」（Ｓさん）

その後、2023年にお母様の相続が発生し、都内のご自宅とアパートを甥御様が、千葉のご住居をＳさんが相続しました。金子さんの提案のもと行ったシミュレーションにより、遺産分割はスムーズだったといいます。

「父が亡くなって以来、甥が母と同居して身の回りの世話をしてくれました。母はそんな甥にとても感謝していたので、母が望む形で相続できたことが嬉しくて。金子先生が、家族みんなの想いを大事にしてくれたおかげで最善の方法で相続することができました」（Ｓさん）

家族の幸せを優先した相続を提案

無事にお母様の相続を終えたのも束の間、今年に入り、Ｓさんの甥御様が他界され、再び相続が発生。甥御様は生前、金子さんと密に連絡を取り、様々な相談をしていたそうです。

「相続は税の負担を抑えることも重要ですが、それ以上にご家族皆さまの想いを尊重して、できるだけ皆さまのご希望にそった相続を実現することが大切だと思います」（金子さん）

「相続は、家族や税理士の先生と共に進める共同作業だと思います。金子先生は、家族のようになんでも話せる存在です。これまで私は相続人という立場でしたが、今後は引き渡す立場に変わっていきます。これからも金子先生と共に、大切な財産と家族の想いを引き継いでいきたいと思います」（Ｓさん）

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2024年12月11日時点のものです。

取材・文／本多 智裕

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