事例①｜敷地の細さに挑戦！広く見せる工夫も多彩。5ｍ×18ｍの細長い敷地を快適性にも配慮して活用

まず紹介する事例は、中野区新井に完成した物件。幅5m 弱、奥行き約18mの極めて細長い敷地を最大限に活かした、地下1階・地上3階の高収益賃貸物件です。

ベッドスペース横には折畳み式ワーキングデスクを設け、さらにその上部には収納スペースを確保。廊下には壁面にパンチングボード収納、キッチンに吊り棚など、スペースを余すことなく活用。入居者の暮らしやすさに配慮した設計の工夫が随所になされています。

「細さの攻略にチャレンジしました。狭小地や変形地の施工ノウハウや経験をもったスタッフが建物全体の企画や設計を行い、細長い土地を余すことなく有効活用できました」と事業開発本部長の大神さん。めぐる組の設計力、技術力が存分に発揮された事例です。

JR中野駅から徒歩10分ほどの住宅街という好立地。しかし、接道が5m未満で極めて細長く活用困難でした。

【物件データ】 所在地／東京都中野区 構造・規模／RC造　地下1階・地上3階建て 間取り／1LDK×4戸、2LDK×3戸　計７戸 敷地面積／104.67㎡（31.65坪）

 

廊下壁面にはパンチングボード収納を設けるなど空間をフル活用。部屋に入ったときに視線の先に窓がくるようにドアを斜めに配し、広がりを感じさせるようにするなどの工夫も光ります。

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事例②｜課題山積で手付かずだった土地も高い設計施工力で解決！活用難易度の高い敷地でRC造長屋を実現

続いて紹介する事例が、品川区戸越に完成した高収益賃貸物件。

「戸越銀座商店街に近く駅からも近い好立地ではありますが、隣地との高低差があり、階段が2カ所にあります。車の進入ができないため、資材の運搬等は手運びが必須でした。しかも裏側は3m強の崖で擁壁がそびえている。敷地内の一部を通路として近隣住民に提供しなければならないなど、留意点が極めて多い土地でした」

近隣との高低差がある階段地。車が進入できず、接道わずか2m。裏側は3m強の崖で擁壁があり、階段は2つ。近隣住民の要望に応え、敷地内に自転車通路も設けました。

【物件データ】 所在地／東京都品川区 構造・規模／壁式RC造　地上3階建て 間取り／1LDK×6戸、2LDK×2戸　計8戸 敷地面積／186.95㎡（56.53坪）

 

多くの課題をクリアし、完成したのは地上3階建てのRC造長屋。

「新たにつくった2つの階段は段差が1mを超えると手すりを設置しなくてはいけないので995ミリに抑え、周りの擁壁を造りながら工事を行いました。さらに幅2mの敷地内通路を設けつつ、段差を解消して自転車通路も確保。近隣との難しい権利関係や要望への対応も、弁護士を交えて調整を行い、工事を進めました」

西側に高い擁壁があり採光が難しいため、東の通路側や階段室側（写真上）にも窓を集中。構造計算を重ね開口部を確保しています。収納スペースを設けて居住性も高めました。

高難易度の土地でRC造の長屋を建てつつ、階段新設などの土木工事も行い、多数の課題を解決して建築できたのは高い技術力と品質、スキルをもつ同社だからこそ。

「一般的な設計ではリスクが怖くてボリュームが出せない案件でもおまかせを。弊社は施工を踏まえた設計ができるので、攻めたボリュームをプランニングできます」

高気密・高断熱化で起こる夏型結露などの湿気対策も

より高い省エネ性能が求められる中、めぐる組では高気密・高断熱によって起こる湿気の問題にもいち早く対応しています。

「高気密・高断熱住宅では除湿対策、特に夏型結露への対策が必須です。弊社では大手メーカーの壁掛け除湿乾燥機や、マンションWi-Fiを使った湿度のモニタリングツールを２年前から導入するなど、省エネ義務化より早いタイミングで対策を講じています」

活用にお困りの土地をお持ちの方はぜひ一度相談してみてください。

※この記事は2025年3月1日時点の情報をもとに制作しています。

取材・文／神戸 久美子

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