原状回復費が最大10分の1に。標準管理料で原状回復も保証

（株）タイセイ・ハウジーが提供する「すまいリッチ」は、新たに管理委託契約を結ぶオーナーに同 社が提供するサービス。入居者退去後に、オーナーが負担する原状回復費用を保証してくれる。標準の委託管理料のままで、管理メニューに原状回復費用保証がプラスされるのがポイントだ。

フローリングやクロス、水栓器具のパッキンなどの修理頻度の高い部位の工事費用保証が含まれているため、オーナーの経済的負担が大幅に軽減される。同社のシミュレーションによると、同サービスの利用により、原状回復費用の負担額は最大で約10分の１にまで圧縮できるという。突発的な出費を避け、安定した経営を行いたいオーナーにはうれしいサービスだ。

メーカー保証終了後も設備の修理・交換を無期限保証！

住友林業レジデンシャル（株）の「あんしんサポートパック２」は同社に委託するオーナー向けのサービス。エアコン・給湯器・換気扇などの主要な住宅設備機器 11 項目（※対象となる設備機器には一定の条件あり）を対象に、メーカー保証終了後も修理・交換を無期限に延長保証。オーナーは毎月一定金額の負担で、いつ起きるかわからない急な出費の心配がなくなるという商品だ。また、入居者に修理費を分担してもらう交渉も同社が対応してくれるため、手間の軽減も同時に可能となっている。

月額料金は新規契約の場合、築3カ月未満825円、築2年未満935円。既存契約では、築4年未満1320円、築5～6年未満1540円、築7～8年未満1760 円、築８年以上2530円など（全て戸あたり・税込）。保有物件が多ければ機器の不具合が同時発生し、修理費用も多額になるケースは十分ありえる。月々一定金額の支払いで安心感を得られるのは、大きなメリットだろう。

設備故障の費用を負担するサブスク型管理サービス

（株）GAtechnologiesの「リノシーワイドプラン」は、同社で購入した物件が対象のサブスク型賃貸管理サービス。月額6980円（税別）で、住宅設備故障の際の費用負担に加え、原状回復費も保証される。

修繕対象はウォシュレット、給湯器、キッチン、 洗面台、冷暖房設備、インターホン、 換気扇、浴室乾燥機など。ただし、洗濯機や冷蔵庫等の備え付け家具、ユニットバス、トイレは対象外だ。

また、滞納発生時の家賃立て替えにも対応。家賃保証会社と未契約の入居者が滞納した場合、賃料額から管理委託料を引いた金額が支払われる。さらに、空室物件を購入の場合、決済時から１年間の空室期間中、想定家賃から管理手数料を引いた金額を同社が負担。空室物件も安心して購入できるのが、オーナーには心強い。

電球を交換するだけ！ LED電球で簡単に安否確認できる見守りサービスも

（株）バッファロー・IT・ソ リューションズ提供の「まもるむ」は、トイレ内照明の電球で入居者の安否を確認する見守りサービス。LEDのON/OFFを通信で知らせることができる世界初のIoT 電球「HelloLight（ハローライト）」を使い、それを既存の電球と交換するだけで利用できる。

点灯・消灯が2日間行われない場合、コールセンターに通知が届き、入居者や緊急連絡先に連絡を入れる。安否確認ができない場合は、その後オーナーや管理会社に連絡が行くシステムだ。照明の点灯・消灯だけで見守りができるため、入居者目線でも見張られている感覚がなく、プライバシーに配慮できるのが好評だという。

SIM 内蔵の電球のため、Wi-Fiを別途導入する必要はなく、電池交換も不要。初期費用は 1万5200円／1戸、月額料金1980円（いずれも税別）。

※この記事内のデータ、数値などは2020年3月4日時点の情報です。

取材・文／菱沼 晶