なぜ選ばれない!? 内見者視点に学ぶ空室解消の決め手
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内見ポイント2:居住空間
空室は管理に気を配る
空室が続く部屋はリフォーム済みでも要注意。定期的に訪れて清潔さが保たれているか入居者目線でチェックし、空気を入れ換えよう。水まわり設備は排水トラップから下水臭が上がらないよう、水を流して補充するのも忘れずに。
収納力を高めて好印象に
女性入居者は荷物が多め。収納の少なさに踵を返す内見者も実は多い。洗濯機置き場やトイレの上に棚を付けるなど、デッドスペースを賢く活用して収納を増やそう。
また壁の1面のみDIY可能にして、モノを掛けたり飾れるようにするだけで好感度は上がる。

内見ポイント3:住宅設備
「あって当然」の設備は導入
入居者は初期費用をなるべく抑えたいもの。必需品の設備がないと落胆は大きい。エアコンは各部屋にあるのが理想。ガスコンロがないキッチンも今や常識外れ。
ちなみに人気設備はTVモニター付きインターフォン、温水洗浄便座、宅配ボックス、無料Wi-Fiなど。周辺物件との差別化を図りたい。
古い設備は適宜交換
いくら人気の設備を導入していても、既存の設備が古びていると、内見者の入居意欲は萎えるもの。まだ使えるからと、建てた当時の設備を使い続けていないだろうか。
特にキッチンや洗面台など水まわり設備は経年の汚れや水垢が目立ちやすく、クリーニングだけでは落ちにくい。古い設備は思い切って交換し、物件価値の維持・向上につなげよう。
エアコンやトイレは新型に変えると節電・節水にもつながり喜ばれる。汚れた水栓レバーやシャワーヘッド、スイッチパネルなどの交換だけでも印象が改善できる。なお、設備新調の際には募集広告への反映も忘れずに。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2017年12月12日時点のものです。
取材・文/藤谷 スミカ イラスト/野田 節美
ライタープロフィール
藤谷 スミカ(ふじたに・すみか)
同志社大学文学部英文学科卒。広告制作プロダクション、情報誌出版社を経て、フリーランスのコピーライターとして30余年。ハウスメーカーの実例取材記事、注文住宅、リフォーム、土地活用に関する情報誌の記事、企業PR誌の著名人インタビュー記事、対談記事、企業単行本の執筆等を手がける。