空室対策の参考になるヒントが満載!入居希望者が物件の内見時に重視した・後悔したポイントは?
「いま部屋を探している」「探し終わったばかり」という方が多い2月~4月。Alba Link 不動産総研が物件の購入や賃貸住宅を借りた経験がある人500人を対象にアンケート調査を実施。物件の内覧・内見時に最も重視したことや、もっと注意すればよかった…と後悔したことを聞いています。成約率を高めるヒントが満載ですので、ぜひ空室対策の参考にしてみてください。
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入居希望者が内見時にチェックするのは「間取り」「日当たり」「水まわり」
内見のときに最も重視したこと トップ3 | |
1位 | 間取り・動線の良さ |
2位 | 日当たりの良さ |
3位 | 水まわりの綺麗さ・使い勝手 |
1位は「間取り・動線の良さ(132人)」
部屋の間取りだけでなく、生活動線や各部屋の広さや、リビングの位置(1階か2階か)などをチェックした、という意見が多く挙がっています。
動線によって家事に余分な時間がかかったり、来客があったときに水まわりが丸見えになってしまったりといった問題も。内見を希望する人は間取図だけではなく、部屋を実際に見て動線をイメージしたいという人が多いことがわかります。
僅差の2位が「日当たりの良さ(126人)」
2位は部屋の住み心地に大きくかかわる「日当たり」。日当たりが悪いと、暗さ・寒さのほか洗濯物も乾きにくくなります。
家で過ごす時間が長い人にとっては特に大切な問題で、方角(南向きかどうか)だけでなく、南側に高い建物がないかなどを内見時に確認しているようです。
3位は毎日使う「水まわり」をチェック
「トイレやお風呂が汚くないかを重視しました(27歳 女性)」、「水道などに漏れがないか確認しました(48歳 女性)」というコメントが挙がっていた水まわり。
きれいだったものの、入居してすぐに水漏れが起きたという体験談も挙がっています。水まわりを重視した人はきれいさだけでなく、故障がないかチェックする人も多いようです。
部屋全体のきれいさや収納も内見時に重視するポイント
内見時にもっとも重視したこと 4~7位 | |
4位 | 静かさ・防音対策 |
5位 | 内装全体の綺麗さ |
6位 | 周辺環境の良さ |
7位 | 収納の使いやすさ |
4位には「静かさ・防音対策」がランクイン。特に集合住宅や住宅密集地の一戸建てでは、住み始めてから周囲の音が気になることがあるので重要なポイントです。「建物の構造がしっかりしているか、道路を走る車の音が響かないか」や、「壁の厚さ。隣の声がどの程度聞こえるか」を確認した、という声が挙がっていました。
5位は「内装全体の綺麗さ」。写真では分からない細かい汚れや、部屋の清潔感をチェックしています。「古くてもきれいで清潔ならいい」という人も複数います。別のランキングでは、入居希望者が妥協するポイントの1位に「築年数」が入るなど、築古物件でも構わない人が増えているだけに、空室を作らないためにもお部屋の清潔感は保っておきたいところです。
6位は「街灯が整備されている」「コンビニが近い」などの周辺環境、7位は収納の多さや使いやすさが挙がっています。
内見時には気付きにくい…住んでから気になるポイントは?
それでは、内見時は気付かなかったものの、住んでから「もっと注意すればよかった…」と思ったポイントはどんなことが挙げられたのでしょうか?
内覧・内見時にもっと注意すればよかったこと トップ3 | |
1位 | 静かさ・防音対策 |
2位 | 部屋の採寸 |
3位 | 水まわりの使い勝手・古さ |
1位は「静かさ・防音対策」(81人)
内見時に「重視したこと」では4位だった音の問題が「もっと注意すればよかったこと」で1位となりました。フリーコメントでは以下のようなものが挙がっています。
・電車の走行音について。内見中は会話しながらだったのであまり気にならなかったが、いざ住んでみると音が気になり、もう少し注意を払えばよかったと後悔(25歳 男性)
・上の階や隣の音を気にしながら内覧すればよかった(53歳 女性)
内見時は隣が留守や空室であったこと、土日だったため周辺の施設(工場など)がお休みだったことが気付かなかった理由として考えられます。住み始めて騒音に気付き、後悔する人も多いようです。
このランキング以外にも、入居者の防音・遮音に関するニーズが年々高まっていることがわかるデータが揃っています。特に防音対策がなされていない物件を所有している大家さんは、簡単にできる対策もありますので、まずはご自身の状況に合った対策を実施することをおすすめします。
2位はカーテンや洗濯パンなど「部屋の採寸」
内見時には時間がないことも多いため、すべての場所でゆっくり採寸をするのは難しいもの。しかし、引っ越しと同時に家電や家具を搬入したければ、入居前に購入しておく必要があり、設置可能かどうかが分からないと困りますよね。
調査データ内では「ドア・廊下の高さ・幅」「洗濯パン」「窓(カーテン)」「冷蔵庫の設置場所」は内見時に測ることをおすすめしていますが、あらかじめ家具家電を置くことが想定される場所の採寸をしておいて、各所に貼っておいたり、簡単な資料としてまとめておいたりするだけでも効果的です。
3位は毎日使う「水まわりの使い勝手・古さ」
「重視したこと」では「水まわりの綺麗さ・使い勝手」が4位でしたが、キレイさだけでなく、「実際にお湯などを出してみればよかった(50歳 男性)」というコメントがありました。
使うことを想定して台所や洗面所に立ってみたら良かったという人や、入居してから水圧の低さや排水の悪さに気づいたという声も多く挙がっています。
見落としがちな配線・コンセントの位置は大家さんも要チェック
内覧・内見時にもっと注意すればよかったこと 4~10位 | |
4位 | 配線・コンセントの位置 |
5位 | 日当たりの良さ |
6位 | 周辺環境の良さ |
7位 | 近隣住人のようす |
8位 | 部屋のキズ・設備の不具合 |
同率8位 | 収納の使いやすさ |
10位 | 間取り・動線の良さ |
4位の「配線・コンセントの位置」については「古い物件だったのでトイレにコンセントがなく、ウォシュレットが付けられなかった(40歳 女性)」というコメントが。
トイレに限らず、欲しい場所にコンセントやテレビのアンテナ端子がなく、家電の配置に苦労したり、延長コードが必要になったりすることもあります。これから新築を考えている方などは、コンセントの位置も気を付けるようにしましょう。
6位「周辺環境の良さ」、7位「近隣住人のようす」は一回の内見だけでは気付きにくいもの。近隣住人のマナーについては「ゴミ集積所や共用部をチェックすればよかった」という声が寄せられています。とはいえ、ゴミ置き場・共用部は目に付きやすい場所なので、清潔に保たれているか、大家さんは日ごろから注意しておきましょう。
8位「部屋のキズ・設備の不具合」については、「もともとあった汚れなのに、退去時に「修繕費を出せ」と言われて揉めました(45歳 女性)」と実際にトラブルになった例もあったので、気を付けたいところです。
「内見チェックリスト」は大家さんの物件把握におすすめ
「日当たり」「騒音」「近隣住民のようす」など、曜日や天気、時間帯によって変わるものについては、一度の見学だけで把握するのは不可能です。そのため、Alba Link 不動産総研では「面倒でも時間帯や日を変えて、2回程度見学するのがおすすめ」としています。
同サイトでは、「物件の内覧時にチェックすることリスト」もダウンロードできます。内見者が使うためのリストですが、自身の物件の強みを把握するためにも一度、大家さんもチェックをしてみてはいかがでしょうか。もし不十分なところが見つかったとしても、対応策を考えるきっかけになります。
※この記事内の情報は2023年3月27日時点のものです。
取材・文/石垣 光子
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