【民泊成功事例1】民泊×マンスリーで空室解消&収益アップ
- 民泊、マンスリー
100㎡超という広すぎて借り手のつかない1室が、民泊×マンスリーの併用で高稼働の収益物件に。「主要スポットへの至便なアクセスとレビューの高さが成功のカギ」と株式会社プリズミックの早川政章社長は語る。
「現在、3棟17戸を民泊運営しています。サブリースで預かり当社で改装してマンスリー×民泊運用することで、オーナー様に賃料と同等あるいはそれ以上のお支払いができます」
民泊は新たなビジネスチャンス。高いレビューが重要
デザインを軸に管理事業とコンサルティング事業を展開する同社が、ビジネスチャンスと捉えてAirbnbでの民泊に取り組んだのは3年前のこと。
「管理会社はオーナーから空室解消と収益アップを求められます。観光客に人気のデザインに改修できることや、管理ノウハウを持つことを強みに、マンスリーと民泊の組み合わせで課題を解決できると確信しました。重視したのはレビューの高いスーパーホストの育成です。ホストの高い評価が民泊事業の成功の鍵と言えます」と早川社長。
賃貸住宅と民泊のニーズは異なり、下町の立地も和室の間取りも魅力に
江戸川区平井の物件は、一般賃貸では人気とは言えないエリアだが、インバウンドの観光客には『下町情緒があって、JR総武線沿線で交通アクセスも便利』と大好評だ。広すぎて空室化していた部屋も、ホテルと違って子ども連れのファミリーで泊まれるとあって人気を呼んでいる。
「賃貸では不人気でフローリング化が必須の和室も外国の方にとっては畳の部屋が魅力になり、ソファマットを利用すれば6畳の部屋に3人は泊まれるので効率的です」
江戸川区平井の物件
最大9人宿泊可能。大人数で泊まれる広い部屋は民泊では大人気だ。
- 所在地/東京都江戸川区平井
- 築年数/30年
- 最寄り駅/JR総武線「平井駅」徒歩12分
- 間取り・面積/3LDK(洋室2室+和室1室)・135㎡
新法民泊で物件数が減少し、逆にニーズが増加
新法民泊で180日規制となったが、その影響で物件数が減少して同社の民泊利用は右肩上がりに増えている。ただし、同じ建物内に民泊の部屋を多く設けると競合する恐れがあるので、さまざまなエリアに広げていく方針だ。次に目指すのは、行政に理解のある大田区の特区民泊だという。
また、「改修・消防設備の費用だけをオーナーに出してもらい、サブリース契約で当社が管理して民泊運用するビジネスを始めたい」と早川社長は前向きだ。
まとめ
民泊制度を新たなビジネスチャンスと捉え、空室解消と収益率のアップを図りたい。
135㎡の部屋をリノベーションし、家賃23万円で募集したが入居者が付かず、空室が続いていた。
マンスリーと民泊のハイブリッド運営で180日規制をクリアし、稼働率80%を実現した。
空室が解消した上、年間収入は賃貸で想定した賃料の約1.7倍になった。
次に目指すのは行政に理解のある大田区の特区民泊。サブリース契約での民泊ビジネスも始めたい。
取材協力/株式会社プリズミック
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