【民泊成功事例3】グループ力を駆使し、訪日需要を取り込む

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公開日:2019年1月17日
更新日:2019年11月15日
【民泊成功事例3】グループ力を駆使し、訪日需要を取り込む1

簡易宿所の許可を取得し、民泊運用を開始。高松市のインバウンド需要の高まりで8カ月空室だったワンルームが大人気の施設に。「他にない体験サービスで差別化を図りたい」と株式会社あなぶきスペースシェア高松本店・生山亨店長は抱負を語る。

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株式会社あなぶきスペースシェア 高松本店 店長 生山亨氏

「180日規制のある民泊新法で運用する際はホテル業と同じく「レベニューマネジメント」を導入。需要予測を基に宿泊料を変えるなど料金・在庫を管理して収益拡大を図っています」

高松市は外国人旅行者が増加の一途。民泊市場が新たな事業領域になる

あなぶきグループは民泊・簡易宿所事業の拡充を目的に2018年2月、(株)あなぶきスペースシェアを設立。高松市は訪日外国人旅行者が増加の一途を辿っており、宿泊施設の整備が急務だ。その一方、空き家も増えている。

「こうした状況下で、不動産ソリューション・賃貸管理・ホテル・清掃・トラベルなど、グループの総合力を活かすことができる民泊市場は極めて有望な分野。我々の新たな事業領域と捉えました」と生山店長は語る。

簡易宿所の許可を取得しスタート。5年後、約500戸の運営をめざす

第1号として自社物件の単身者用賃貸マンション2室で簡易宿所の許可を取得し、民泊運営を開始。順調に稼働したため、もう1室増やすことに。

「使用用途を変更する床面積の合計が100㎡を超えると建築基準法上の用途変更申請が必要になり、費用も手間もかかります。そこで2室は簡易宿所、1室は新法で運営し180日で収益が出るようにしています」

今後は借り上げ等で物件取得を進め、5年後には同社事業エリアを中心に約500戸の運営を目指している。

自社で所有する単身者用賃貸マンションを民泊に

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簡易宿所・新法民泊を併用。新法の180日規制でも収益があがるようホテルと同じく「レベニューマネジメント」(需要を予測し売上高の最大化を目指す販売管理手法)を導入。グループの総合力を最大限に活かしている。

  1. 所在地/香川県高松市 
  2. 築年数/33年
  3. 最寄り駅/JR高徳線「高松駅」徒歩11分
  4. 間取り・面積/ワンルーム・42.04㎡

日本を感じてもらえる体験サービスで、ホテルや他の施設との差別化を図りたい

利用者は中国、香港、台湾、韓国など高松への直行便がある国からの旅行客が多く、平均宿泊日数は2~3泊。同社では「ロフトを設けて多人数で泊まれるようにする」、「遊び心を加えた非日常感のある部屋づくり」などの付加価値に加え、「体験」をテーマにホテルと異なる魅力をアピールしていきたいと意欲を燃やす。

「うどんの手打ち体験、着物体験など、日本を感じてもらえる体験サービスを付けて差別化を図りたいと考えています」

まとめ

実施の背景

高松市のインバウンド増加に伴い、民泊・簡易宿所事業に特化した企業として2018年2月に設立。

抱えていた課題

古いビルのリノベーション物件だが、設定賃料が高いため新築と競合し、8カ月も空室化していた。

課題の解決方法

簡易宿所の許可を取得し、365日営業できる体制を実現。グループ力を駆使し、サービスを充実。

収支の状況

1カ月先まで予約で埋まり、順調なスタート。年間宿泊料は217万円超を見込んでいる。

今後の展望

うどん手打ちなど、日本を感じてもらえる「体験」をサービスに付けて他社との差別化を図りたい。

【民泊成功事例3】グループ力を駆使し、訪日需要を取り込む2

取材協力/株式会社あなぶきスペースシェア

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