空室対策に効果的!内見につなげる募集チラシの作り方

物件の認知度を高め、入居希望者の目に触れる機会を増やすためには、仲介会社の営業担当者にアピールすることが必要です。モノクロの一般的なチラシでは、物件の魅力はなかなか伝わりません。営業担当者が引き付けられ、思わず紹介したくなるチラシのポイントとは?

年齢、月収など入居者属性の見えるチラシで内見誘導率をアップ

物件情報を上手く告知できるかどうかは、仲介会社の営業担当者に、いかに自分の物件を知らせるかにかかっています。では、どのような募集チラシを作れば、営業担当者の心を掴むことができるのでしょうか?

内見数をUPするチラシの5つのポイント

空室対策に効果的!内見につなげる募集チラシの作り方2

では、具体的なチラシを例に、仲介会社の営業担当者が引き付けられ、思わず紹介したくなる募集チラシのポイントを5つご紹介します。

 

1、PRポイントの記載

今までの入居者が何を決め手に選んだか表現。アピールポイントをわかりやすくします。

2、外観・室内の写真を多用

物件外観や室内の様子がわかる写真を多く掲載。チラシを案内する際にも写真が多いと営業担当者はセールストークがイメージしやすく、訴求に繋がります。

3、設備仕様は詳細かつ明確に

設備や仕様は入居者が細かく見るポイントになります。

中途半端に省かずに、しっかりと詳細を明記しましょう。

4、周辺環境を記載

生活情報の入った周辺マップに加えて、通勤・通学のアクセス、所要時間を記載することで、利便性をよりアピールできます。

5、入居者の属性を記載

テナントの属性(入居者の年齢・通勤最寄り駅・転居理由など)を記載することで、仲介営業者や入居希望者が、どんな入居者が多いのかイメージをしやすくなります。

 

一つのポイントは、間取り図と文字しかない、情報量の乏しいモノクロチラシではなく、PRポイントをわかりやすく記載した、写真を豊富に使用した募集チラシを作成することです。さらに、ビジュアル要素を増やすのに加えて、入居者属性を情報化して掲載することも重要なポイントです。

例えば、このチラシのように「高級マンション」といった抽象的キャッチフレーズや外観写真だけではなく、何歳ぐらいの人が多い、月収いくらぐらいの人が何割住んでいる、この物件から通勤に1時間かけている人が5割いる、などの詳細な情報を入れます。

そうすると、「家賃は高めに見えるが、1時間かけて通勤してでも、グレードの高さを気に入って住んでいる人が何人もいる」ということがわかり、営業トークが膨らむでしょう。

「営業担当者は、現在の入居者属性に近しい潜在入居者に絞り込んで訴求すれば、内見への誘導率、成約率の向上を図れると考えます。潜在入居者も説明を受けた時に物件をイメージしやすく、双方にメリットがあります」と、リーシング・マネジメント・コンサルティング(LMC)株式会社社長の齊藤晃一さんは語ります。

ネットに載せやすいデータで営業!仲介会社の訪問タイミングも印象の決め手に

仲介会社の営業担当者にウケる営業ツールは、他にもあります。物件の写真を集めたCD-RやDVDを配布するのです。

そのままネット掲載できる写真データなら、仲介会社が撮影に行く手間が省け、ポータルサイトへの掲載確率も高まります。カウンター営業の際に、図面の追加情報として来店客に見てもらうこともできます。

また、物件情報を提供するために仲介会社を訪問するタイミングも大切です。仲介店舗は土曜日が稼ぎ時で、土曜日の12時から14時の来店客数が最も多いです。オーナーはその時間帯を避け、土曜日の午前中に訪問すると印象に残り、すぐに紹介してもらえるかもしれません。

家賃10万円の物件に2年入居すれば240万円で、車1台買うのと同じです。

その営業資料がモノクロの図面1枚ではあまりにも情報量が乏しいと言えますね。物件という“高額商品”を売るのに相応しいプロモーション用ツールを用意しましょう。

文/木村 元紀

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