セルフリフォームでコストを抑えた空室対策!DIYをするコツとは

家賃の値下がりに対抗して、少しでも運営コストを下がるために原状回復やリフォームを自分で行うDIY大家が増加しています。どんな人が実践している? メリットは? 初めてのリフォームはどうすればいい? 疑問にお答えします。
セルフリフォームと聞くと、「自分でリフォームなんてできるの?」とか「もともと日曜大工が得意で、腕に覚えのある人がやっているんでしょう」という反応が少なくありません。確かに、そういうオーナーも多いでしょう。ただ、次のようなキッカケで始めるケースも増えています。
●築古で痛みの激しい物件を安く買って高利回りのアパート経営を目指したが、リフォーム会社の見積りが予想以上に高額なことに驚き、セルフリフォームを決意した。
●もとは管理会社を通じてリフォーム会社に依頼していたが、空室の増加や家賃下落で収支が悪化。少しでもコストを抑えるためにセルフリフォームに踏切った。
「やむをえずに始めたが、やってみたら意外にできるし、楽しくなった」という声も聞かれます。セルフリフォームができるようになると、コストダウン以外にも、こんなメリットもあります。
1.素材の良し悪しや価格相場、施工内容の質がわるようになる。
2.リフォーム会社に依頼する場合も、会社の実力や見積り書のチェックができる。
3.素材やデザインを自分好みで選べる。入居者の反応が良かったときの満足度も高い。
4. 構造や造作のしくみがわかるようになれば、入居者がDIYを希望した場合に、どこにどの程度まで手をいれていいか判断できる。
5.他のDIY大家さんとの交流を通じて、コストパフォーマンスや集客効果の高いリフォームの情報を得られる。
では、初めてセルフリフォームに取り組む場合は、どのようにアプローチすればいいんでしょうか。
大家さんの実体験事例集や、リフォームの段取りから注意点までを詳しく解説したノウハウ本が豊富に出ている。

タイプの違う3人の大家がそれぞれのスタイルでセルフリフォーム&リノベを楽しんでいる。三者三様の楽しみ方と取り組みを紹介。
単行本: 176ページ
出版社: セルバ出版 (2014/11/28)
「YouTube」などの動画サイトで、リフォームの種類や部位ごとの作業工程を細かく解説している映像が増えている。ブログやフェイスブックで、現在進行形のセルフリフォームの様子を紹介するページもあり、質問や相談も書きこめる。
DIY大家さんが主催するセミナー、ワークショップ、体験イベントなどで実践的に身に付けるのも有効。
いきなり間取り変更のリフォームを自分でやるのはハードルが高いので、部品交換などの「プチリフォーム」から始めてみてはいかがでしょうか。たとえば、水道蛇口のパッキンの交換。専門会社に頼むと意外に高いのですが、コツをつかめば難しくありません。壁のクロス張り替え、ペンキ塗りなどから始めるケースも多いようです。できそうな作業から始めてみましょう。