入居率UPの鍵!初めて管理会社を変える時の手順
どんな会社に任せる?管理会社を選ぶ基準は?
どのような管理会社を選ぶべきか迷っている場合は、下の4つを参考にして管理会社を比較しましょう。
- 1)事業継続性
- 2)信頼感
- 3)空室解消力
- 4)管理面
オーナーズ・スタイルで、管理会社の実力チェックシートを作成しました。チェックシートを確認しながら、検討している会社がどのような管理会社かを見極めましょう。

1)事業継続性
事業の継続性に関しては、まず財務内容を確認します。上場していない会社は、取引のある工事会社などに状況を聞くという手段もあります。
チェックシートの項目の他には、実績等の数字を見ることも重要です。確認すべきなのは、管理戸数と稼働率。所有物件の周辺エリアで、管理戸数が多い会社は募集力が強く、管理力も期待できます。稼働率は93%以上の会社を選びたいところ。家賃滞納が1カ月を超えている割合は、2%以下が望ましいです。
2)信頼感
管理会社の社員が信頼できるかは重要なポイントです。また、業務報告が書面で行われる会社は、トラブルが起きにくいので安心できます。
3)空室解消力
空室解消力はいい管理会社に欠かせないポイント。特に、入居者の募集方法は、重要な判断基準になりますので、募集業務の内容については念入りに確認する必要があります。また、検討している管理会社が、仲介会社とどれだけ太いパイプを持っているか、募集の際に何社に情報を提供しているかなども確認しましょう。同時に、退去の予防や引き止め策も聞いておきます。
また、経年に伴う家賃の引き下げの提案ばかりでなく、投資効果を考えた原状回復やリフォームの提案があるかも見極めるポイントです。リフォームの際は、物件の特性を把握し、入居者のターゲットを明示した提案があるべきです。例えば、「入居者のターゲットはどのような人か」「原状回復の費用は家賃の何カ月分が設定されているか」「クロスの張り替え費用は㎡あたりいくらか」「モデルルームの設置は行ってくれるか」など質問してみましょう。
4)管理力
管理面では、入居者の緊急時に24時間365日対応してくれる、コールセンターが設置されていることが必須条件です。それ以外には、トラブル時などの対応法などを管理会社のマニュアルを参考にして確認しておきます。
管理会社を比較するポイントは、以下の記事にも詳しくまとめていますので、合わせてチェックしてみましょう。
管理会社の働きで入居率は変わる!適切な見直しを
一見ややこしい手続きが必要に思える管理会社の変更ですが、新旧管理会社の細かい引き継ぎ業務は、新たに委託する会社が基本的に請け負ってくれるので、面倒ではありません。管理会社の変更が退去につながるケースもほとんどないため、入居者への影響を心配する必要もないでしょう。
現代は、管理会社の働き方一つで、入居率や収益性に差がつく時代。経営者という自覚を持って、管理会社をきちんと選択することが重要です。日頃から管理会社の働きをチェックし、改善が難しいと判断される場合は、恐れずにより良い管理会社への変更を行いましょう。