築古アパート・マンション、戸建てで成功するリノベーションのポイントと実例
リフォーム/塗装
- リフォーム・リノベーション
公開日:2019年9月4日
更新日:2019年11月6日
目次
Case1|「古いボロ物件」を「ビンテージ物件」に。唯一無二のリノベ感を創出
神奈川県横浜市のマンションの一室。前入居者が約30年住んでいたため劣化が激しく、原状回復だけで200万円程度かかる見込みだった。前の家賃は6万円、同じマンションの同タイプの部屋で別会社がリノベをしたケースでは7.5万円、周辺の新築相場は9.8万円だった。これに対し、この物件のリノベ会社は約330万円の費用で、新築より1割ダウンに止まる8.8万円を実現。
「設備仕様を更新すれば、部分的に新築並みの印象は出ます。しかし、全体の築古感はぬぐえず、家賃アップにつながる付加価値は生まれません。他人と同じものを嫌い、唯一無二なものを求める、リノベ賃貸志向の市場がすでに確立されています。そんなユーザーに刺さるリノベ感をどう出すか。新築にないテイスト、デザインの統一感が重要です」(エイムズ株式会社代表取締役・板坂宜昭さん)
オーナーは、同じ建物の別室で行ったリノベの費用が高かった印象があり、「コスト縮小と家賃アップ」を希望。材料の仕入れ、下地処理の工夫により見えない部分でコストを抑えつつ、部屋全体のテイストを保ち、早期入居を達成した。
物件概要
所在地/神奈川県横浜市
築年/1971年
構造/RC造・5階建
所在階/2階
専有面積/35.52㎡
●リノベ総費用/328万5000円
●間取り変更/2K→1R
●家賃/6万円→8万8000円(管理費3000 円含む)へアップ
●入居状態/工事中から問い合わせ多数、工事完了後1カ月で入居者決定
●回収期間/約3年で投資資金回収予定