創業56年、５万戸以上の大規模修繕の実績を誇るリノ・ハピア（株）。
なぜ同社は多くのオーナーに信頼され、任されているのか。
理由を探るべく、社長室の北島さんに会社を案内していただいた。

時代に合わせてチャレンジ。プロとしての施工品質を追求

半世紀以上の歴史がある企業で、大規模修繕のエキスパート。その歴史と実績から堅い雰囲気の企業かとイメージして訪問すると、いい意味で裏切られた。

笑顔で案内してくれた社長室の北島さんによれば「時代に合わせて柔軟なチャレンジを行なってきた会社」なのだという。

「創業時は主に建築用材料の販売を手掛けていましたが、二代目となる先代社長が大規模修繕の専門工事会社へと発展させ、現社長が施工品質のさらなる追求やオリジナル工法の開発、海外事業展開などを推進しています」（北島さん）

社内を拝見すると、外国人社員や技術系の女性社員もいて、活気に満ちていた。また数多くの感謝状が飾られていることに気が付く。

「大規模修繕は、施工品質はもちろん、工期の厳守や安全対策、入居者や近隣への配慮などどれ一つ欠けてもご満足いただける結果は生まれません。多くの感謝状をいただけるのは、営業から現場監督、職人一人一人に至るまで、徹底してプロの仕事を追求してきた結果だと言えます」（北島さん）

CG による精細な外観カラーシミュレーションや、最新のCADによる精度の高い積算が行われていた。また、海外現地法人の設立など、品質向上とコストダウンの両立など企業努力に余念がない。

オーナーの満足を得るために、積極的な行動を会社が後押し

北島さんは広報誌の編集長として大規模修繕に役立つ情報を発信。

「オーナー様や弊社にとってプラスになることなら、声を上げた人が中心となって実行する。そんな社風がリノ・ハピアにはあります。入居者様を交えたクリスマスパーティーを企画し、とても喜ばれたことも。また資格取得を推奨し、会社が業務のプラスになることを積極的に応援してくれます」（北島さん）

社員の自主性や学ぶ意欲を後押しする企業だからこそ、活気があり、オーナーからの信頼も厚いのだろう。同社の掲げるスローガンは「建物を元気に、人を笑顔に」「よく働き、よく遊べ」。これらが全社員に浸透していることを感じた。

社員の約74％が技術系社員で、約53％が有資格者（一級建築士や一級建築施工管理技士など）。優秀な外国人技能実習生も受け入れている。

※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2020年３月４日時点のものです。
取材・文／太田雅美　撮影／青木茂也