生命保険を専門に扱う保険代理店である七福計画（株）。専門だからこそ得られる深い知識と経験が大きな強みと川西代表は語る。「もっと早く出会いたかった――」、そう多くの大家さんに言われてきた同社が目指すものとは？

賃貸経営における保険の役割は多彩

川西　阪神淡路大震災の発生当時、兵庫県の社宅に住んでいて大きな揺れに襲われました。全壊はしませんでしたが、室内は滅茶苦茶に。

その時に加入していた火災保険の人が、すぐに現金で持ってきてくれました。この時、「保険は本当に世の中の役に立つ商品だ」と身をもって実感し、自分が新たに進む道を保険業界に決めて、外資系保険会社で保険コンサルティングの経験を積みました。

そして、一つの保険会社だけを販売することに限界を感じて2011年に独立・創業し、今年で10年目を迎えています。

川西　保険というと死亡や病気などのリスクに対する備えというイメージが強いかもしれませんが、実は非常に多彩な役割を果たすことができます。

例えば経営上の債務リスク対策、事業安定のための修繕対策、事業承継対策、相続対策、病気・がん対策、認知症介護対策など、対応する商品ラインナップも豊富です。

ただ、いずれにしても計画を立てて早めに対策・実行することが肝要ですね。

相続対策などに保険を活用して大家に寄り添い賃貸経営の助けに

川西　「駆け込み寺」でしょうか。何かわからないことがあればこの人に、という存在でありたいと考えています。

最近では２代目、３代目の大家さんも増えていますが、先代の時とは世の中の状況が変わっています。より経営者的視点で賃貸経営を行わねばならない時代になっているにもかかわらず、家賃収入を不労所得と捉えて、決算の数字も顧問税理士にお任せ、という方もまだ多い。それではいけません。

不動産経営の主役は大家さんです。

疑問や不安はご自身で解決するしかありません。「周りに相談する人がいない」、そんな時に、大家さんに寄り添い、同じ目線で一緒に解決する専門家に、私たちはなりたいと考えているのです。

七福計画は少数精鋭のプロ集団。あたたかくサポートしてくれるのも心強い

川西　勉強ですね。「税制に強くない人間は保険を売る資格なし」と考え、保険関連の知識はもちろん、賃貸経営や不動産、税務・財務知識を高める取り組みを行い、社員の実力強化に努めています。

特に重要と考えているのが「決算書を読み解く力」。

私たちが提案する保険が大家さんの問題解決に役立ち、財務体質に与える影響をウォッチする必要があると感じています。さらに不動産経営を実践し、同じ目線でアドバイスができるように日々努めています。

まだ会社の規模も小さく、少人数で対応していますが、だからこそ協力しあって、大家さんひとりひとりを全員でサポートしていくつもりです。

現在、賃貸経営で悩みを抱えている方や、現在加入している保険が適切であるか疑問に感じている方、相続対策で保険の活用をお考えの方など、お気軽にご相談ください。

※この記事内のデータ、数値などに関しては2020年6月8日時点の情報です。

取材・文／本多 智裕　撮影／豊島正直