手探り状態で進めた奥様のご実家の相続問題

神奈川県川崎市で賃貸経営を行うＴさん。現在、賃貸マンション等の不動産を所有し、法人化して経営中です。元々は不動産とは全く関わりのない業界の企業に勤めるサラリーマンだったが、あることがきっかけで不動産賃貸経営者に転身することになります。

「妻の実家が家業の傍ら不動産経営を行っていたのですが、10年ほど前、突然に義父が亡くなり、その事業を私が引き継ぐことになったのです。本当に突然のことで、何も準備をしていなくて、どこにどんな物件があるかもわからない状態。いきなり栃木の物件が出てきたりと、混乱の極みでした。厄介だったのが、思った以上に負債があったことです。素人ながら不動産会社や銀行、税理士と何度も交渉をして、手探りの状態で負債の整理を進めました。そして残った不動産を引き継ぐために、法人を設立したのです」とTさん。

この経験で、ご自身のご両親の相続が心配になってきたTさん。Tさんのご実家は大阪にあり、お父様が会社を経営して、不動産も所有していました。

「両親とも健在だったので相続なんてまだ先と思っていたのですが、妻の実家の件がありましたもので。早めに行動しようという気持ちになったのです」（Ｔさん）

真摯な人柄と対応力。大阪事務所の存在も決め手

２０１４年、賃貸経営関連のイベントに足を運んだＴさんは、そこで行われていたフジ総合グループの相続相談会に立ち寄り髙原さんと出会いました。当時の印象をこう語っています。

「とにかく第一印象が良かったですね。どんなささいな悩みも真摯に聞いてくれて。この人なら任せることができるという安心感を抱きました。そして幸いなことに大阪にも事務所があるという。実家の方は大阪事務所で対応してもらって、髙原さんを通して情報共有ができるので、ストレスなく進められることも魅力でした。当時、実家にも顧問税理士が入っていたのですが、フジ総合グループに代わってもらうことにしました」（Ｔさん）

依頼を受けて同グループが行ったのが、ご実家の資産の棚卸し。

「現状の不動産等の資産の把握と、相続が発生した場合にかかる相続税額のシミュレーション、現在できる相続税対策などを提案してもらいました」（Tさん）

「弊社の強みは、相続に詳しい税理士と、不動産鑑定士が一緒になって中立公正な視点でサポートできること。実際の申告に使用できるレベルで不動産の相続税評価額を算出できるので、より具体的な対策を提案することができるのです」と髙原さん。

税額や対策のシミュレーション結果を元に、髙原さんは具体的な対策として、お父様に遺言書を作成してもらうことを提案。この遺言書はのちに発生した相続の際に大きな役割を果たすことになりました。

「遺言書の作成をきっかけに兄弟間でいろいろ話し合うことができたので、多少のわだかまりはあっても皆が納得できる相続ができたと思っています」（Tさん）

今後も頼りになる良きパートナーに

ご実家の家業を引き継いだ弟様は大阪事務所のスタッフが、Tさんは髙原さんが担当し、関係は７年にわたって続いています。

「７年の間に相続税の申告や不動産鑑定など、私だけでなく、父や弟、法人を含めて家族ぐるみで様々に助けてもらっています」（Tさん）

Tさんの法人は投資を重ね、賃貸経営は順調だという。

「先祖伝来の土地に建物を建てる多くの地主様と異なり、T様はご自身で土地を探して購入し、賃貸経営を行っています。それだけ不動産の目利きに秀でた方です。とても熱心に情報を収集し、学ばれている姿勢は、まさに不動産のプロでいらっしゃいます。私としてもＴ様とお話しすることは非常に勉強になっています」（髙原さん）

まさに互いが刺激を与え合う良好な関係。その絆は年々強まってきているようです。

※この記事内のデータ、数値などに関しては2021年9月9日時点の情報です。

取材・文／本多 智裕

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