【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案

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公開日:2019年5月12日
更新日:2019年10月10日
【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案1

にしだ よしあき●1951年大阪府堺市生まれ。87年4月進和建設工業代表取締役に就任。地域密着で建設事業と資産コンサルティング事業を展開。300棟以上の賃貸マンション等を建築。さらにマンション開発、技術向上、低コスト化等に力を注ぐ。自らの使命は人づくりにあると、経営理念を見直し、社員の価値観を高める教育に積極的に取り組み、世の中に役立つ人づくりを目指す。著者に「行列ができるマンション経営」(しののめ出版)

ローコストマンションや入居者を絞り込むカテゴリーマンションの開発で知られる進和建設工業。建設事業と資産コンサルティング事業を柱に無借金経営を続け、強い財務体質でも知られる。同社を率いる西田芳明社長に、これからの賃貸住宅のあり方や賃貸経営者が持つべきビジョンについて聞いた。

企業情報

進和建設工業株式会社
大阪府堺市百舌町梅町1-30-1
TEL:072-252-1049
http://www.e-shinwa.net/

「建築の百貨店」を目指し入居率の高いマンション企画

ーー2代目社長として30年ですがこれまでの活動は?ーー

西田 来年、創業50年を迎えます。これまで環境の変化はチャンスであり、自分の成長につながると確信してきました。自己資本の3倍までしか受注しないと決める一方で、毎年、自己資本を増強し、無借金経営を続けてきました。これまでに388棟7012戸のマンション、33棟のサービス付き高齢者住宅、60戸の戸建て住宅を建てました。

ーー進和グループとして目指すものは?ーー

西田 建築土地活用、不動産運用、建て替え、リノベーション、不動産仲介、賃貸管理、コンサルティングなど地主様や家主様に必要なすべてのノウハウが揃っています。何でも解決できる「建築の百貨店」を目指しています。

ーー「ローコストマンション」を開発した理由は?ーー

西田 建築費を抑えれば家賃を下げられ、入居者様が喜び、オーナー様の利益につながります。そこで一般的な物件より「2割安くつくって、1割グレードアップ」するマンションを企画しました。
具体的には、生産システムをライン化し、仕入れ先を見直し、部材の標準化を進めました。私は技術者で、一級建築士として構造計算が得意だったので、素材を工夫して安全かつコストダウンを実現してきました。一方で、デザインと間取りには工夫を凝らし、住む人と街並みの両側面で上質なマンションを建ててきました。

ーー入居者像を絞りこむ「カテゴリーマンション」が独特ですが。ーー

西田 まず、オーナー様の志向や想いを聞き出し、地域特性や市場ニーズを徹底的に調べた上で、例えばオフィス街の狭小地ならSOHOマンションを、繁華街の近くなら一人暮らしの働く女性向けマンションをと企画します。カテゴリーを絞れば入居者様が望む暮らしが実現できます。この6年間で入居率は95%を越えています。

マンションの用途変更や地域への貢献も見据えて

ーー今後さらに少子高齢社会が拡大しますね。ーー

西田 毎年70万人、30万世帯ずつ減っていきます。ライフスタイルも多様化し、一人世帯やシングルマザー世帯も増えています。そうした人たちに適したマンションはまだまだ少ないので、食事手配型、職住一体型など生活を支援する機能をもったマンションやシェアハウスを企画しています。

人口減の社会では、既存のマンションの行く末を考えなくてはなりません。賃貸住宅としての役目を終えたら、まちづくりを念頭に置き、リノベーションやコンバージョンによる活性化を考えます。当社は「200年マンション」を目指し、建物を強くする一方、住戸内を柔軟に変更できるスケルトン・インフィル方式を取り入れています。

ーーこの時代に大家さんが考えるべき道は?ーー

西田 住み手のためにどう運営し、どんなマンションに仕上げていくかが大事です。オーナー様には、常に「経営者」「投資家」「事業者」として理念とビジョンをもっていただきたいです。

ーー大家さんの重要課題に「事業承継」がありますね。ーー

西田 「社会貢献」も重要な視点だと考えます。住宅が不足していた時代には建てることが社会貢献につながりましたが、家が余っている今は、地域が良くなることに役立つマンションを建てることが社会貢献の一つ。あなたのマンションのおかげで地域が良くなる、街並みが美しくなると言われるように。単に資産を守るだけでなく、地域に貢献できることこそ承継の本質だとお伝えしたい。

ーー大家さん向けの勉強会やセミナーを活発に行っていますね。ーー

西田 建築後もオーナー様が優良経営を続けられるよう支援し続けます。不動産にまつわるさまざまな情報を提供し続け、オーナー様の未来に役立つ建築の百貨店であり続けようと思います。

【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案2

ーー自らの使命を「人づくり」にあるとお考えだそうですね。ーー

西田 社員の価値観を高める教育に積極的に取り組み、世の中に役立つ人づくりを目指しています。就職活動に悩む学生さんへの「就活志塾」、子育てをするお母さんへの「母親塾」、社会人向けの「有志塾」などボランティア活動をしてきました。まちをつくる、モノをつくる、事業をつくる、人をつくるのが私の使命です。私自身、世の中から必要とされる、世に役立つ経営者でいたいですね。

進和建設工業の施工例

働く女性専門マンション「ゼウス天神橋クイーン」

【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案2
【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案2

上質なサ高住「カーサデルクオーレ北巽」

【社長インタビュー】資産活用&地域貢献できる賃貸マンションを提案2

※この記事内のデータ、数値などに関しては2017年4月18日時点の情報です。

取材・文/鶴見 佳子 人物撮影/水野 浩志

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